ルアーとラインを接続する上で必要なスナップやサルカン。
リーダーからルアーへの直結する方法もありますが多くの場合はスナップやサルカンを使って行うでしょう。
スナップ、サルカン、ヨリモドシ、スイベルと色々あり、どれを使ってもルアーやジグを接続することができます。
ではどれでもいいのか
と思うかもしれませんがこの中には向き不向きが存在します。
今回はスナップとサルカン、またはスイベルの使い分けについてご紹介いたします。
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スナップとサルカン、ヨリモドシ、スイベルの使い分け
ルアーにおいて一番使われているのがスナップ。
これは手頃でプライヤーなどの道具を使うことなくルアーをつけることができます。
次にサルカン
サルカンは呼び方が色々あり、ヨリモドシ、スイベルとも言われています。
諸説ありますが
ヨリモドシは漢字でヨレを戻す撚り戻し、と書かれその名の通りの効果があります。
スイベルは西洋発祥で工業用用品としての意味合いも持ちます。
サルカンは元々漁具だったものとされています。
形状などによって若干の差はありますが基本的にはラインがよれないようにするための道具と定義されています。
中には回転しないサルカンというものもあるので曖昧なところではあります。
釣りにおいてラインのヨレ、ねじれは深刻でライントラブルの原因になったり、ラインの持つ強度を大きく低下させることにもつながります。
そういった理由からリールの巻き取り、ライン自体の耐久力とヨレを予防する方法が常に考えられ発展していっています。
それではスナップと総称してサルカン、どういった特徴があるのか見ていきましょう。
スナップ
スナップは手で簡単にルアーを接続、交換できる大変便利なものです。
スプリットリングを使用する場合はどうしてもプライヤーが必要になりますがスナップではそういった手間がかかりません。
またスナップの形状によってはルアーの動きをさらに良くすることもできます。
例えばルアーとラインを直結した場合
直結した点が固定され可動域が狭くなります。
ここがスナップとなった場合、ルアーの可動域が増えてルアーの持つ性能、さらにはそれ以上の動きとなることもあります。
ですが当然メリットばかりでなく、デメリットも存在します。
その一つとしては強度に限界があるということ。
スナップは簡単に行って仕舞えば1本のワイヤーでできています。
物理的に力が分散したりするようにできてはいますが開閉を繰り返すことで歪んだり、瞬発的な力に耐えられないこともあります。
そのため大型のルアーを扱う釣りや大型狙いの釣りではスプリットリングとプレスリングが使用されます。
他にはスナップは回転しないため、もし捻じれたりヨレたりすればそのままラインへと影響が及びます。
ラインがヨレやすい釣り
例えばジギングではジグが回転するためスナップはあまり向いていないものになります。
サルカン
サルカンはラインのヨレを防ぐもの。
それがサルカン最大の特徴です。
先ほども紹介しましたがラインのヨレは大問題です。
リールでもラインがヨレないようにと日々研究されるくらい重要なものです。
ジギングなど、接続しているものが回転しやすいものではサルカンが必要になってきます。
特にヘビータックルでのジギングでサルカンではなくスナップを使用するとあっという間にラインがよれてトラブルを引き起こします。
逆にこのヨレを防ぐ回転が悪影響となる場合があります。
ルアーは一定の可動域の範囲で動くように設計されています。
一定の可動域を超えてしまうとルアーは正常にアクションしません。
例えば15cmのダイビングペンシルがあったとします。
適切なサイズのスナップを使えば綺麗に動くというのはわかります。
しかしここで大きな輪のようなスナップをつけたらどうでしょうか。
ルアーは左右へスライドして、ルアー自体動きはしますが本来のアクションを出すことはできません。
このように一定の可動域と一定方向への力が必要となり、それを超えると、または下回ると動きが極端に悪くなります。
特にダイビングペンシルやミノーでスナップではなくサルカンをつけると動きに影響が出るものも存在します。
スナップでは耐久性に問題がある場合はサルカン、スプリットリングの接続ではなくプレスリング、スプリットリングで接続します。
まとめ
ルアーが回転しない、操作上でラインがヨレないもの
にはスナップ
ジグといった回転しやすいもの
ラインがどんどんヨレていくものにはサルカン
ルアーはスナップかプレスリング
ジギングはサルカン
というのが主流となっています。
近年ではそれぞれが発達してヨレが発生しにくくはなっています。
ただ予防として、ルアーのアクションへ与える影響などを考慮して使い分けてください。