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ロッドを選ぶ上でわかりやすいスペック。
それは自重。
ロッドだけではありませんがリールにおいてもスペック表を見るときに重さというのが気になります。
最近ではタックルがかなり軽くなってきました。
よくもまぁこんなに大きいもので性能があるものがこんなに重さになるなと感動する日々です。
金額面での選び方も当然出てきますが軽さで選ぶということがあるのではないでしょうか。
となれば軽ければ良いのか、という話になってきます。
そこで強調して先に伝えたい。
軽さだけで選ぶと後悔することになります。
軽ければ先重りはしない?そんなことはありません。
そもそも先重りは悪いことばかりではありません。
今回は自重から考えるロッドの選び方についてご紹介いたします。
軽ければ良い?先重りは悪?ロッドの選び方
重さに関してこの世は色々な捉え方があります。
重さと価格は比例するものではありません。
ロッドやリール、ランディングシャフト、その他装備品において軽くなるほどにその価格は上がります。
というのも軽量化するためにさまざまな材料、技術を使うためコストがかかってしまうのです。
悪く言えば安いものはなんでも使えるのでコストを抑えることができ多少重くなっても仕方ないということです。
ロッドに関してとても安いものはとても重たいことが多い。
では逆に顕著なのは食べ物。
食べ物は当然重さがあるほどに価格は上がります。
肉や野菜、魚は大きいほどに高くなります。
例外としてダイエット食品や特殊なものは軽いくせに、カロリーが低いくせに高いというものがあります。
これに関しては釣具に通ずるものがあるかもしれません。
このように重さで価格は大きく変わります。
まず前提としてロッドやリールは軽いとメリットがあります。
極端に軽い場合もどちらかと言えばメリットの方が多くなります。
ですが重い場合もまぁまぁメリットがあります。
しかし極端に重い場合、メリットはほどんどありません。
ということでタックルは近年軽量化される傾向にあり、重量を増すことはほとんどありません。
あってもわずかです。
今回はロッドについて。
まずは軽量におけるメリットからご紹介いたします。
ロッドが軽いメリット
軽ければいい
基本として軽ければ体にかかる負担が減り、疲れにくくなります。
釣りが筋トレではなく、まさに体の延長のように扱うことができます。
また軽くなる、軽くするということは素材や構造によって感度が大幅に向上します。
普通のロッドでは取れないあたりや異変も手元に伝わるようになります。
釣れる、ヒットする場合は状況や魚種によって異なるので
明確に比較することはできませんが普通の重さのロッドと軽いロッドで
同じミノーやバイブレーションといった振動が伝わってくるルアーを巻くとその違いがわかります。
軽いロッドにさらに軽いリールを組み合わせるとその感度はより向上します。
ただ感度が良ければなんでも良いというわけではなく、うるさいと感じたりノイズまで拾い、もうよくわからないということも。
ロッドが軽いデメリット
ロッドが軽いデメリットは意外とあります。
とは言えメリットと比較すれば悪いというわけではなく、どのように使うか
何を求めているのか、何ならカバーできるのかによってくるものでもあります。
まず軽くなるとロッド自体の弱さが出る場合があります。
キャスト時に風に負けてしまったり、魚を浮かせられなかったり
ハリやコシが足りない、というものも中にはあります。
大手メーカーで上位機種は軽くても強いというものもありますがやたら安くて軽いロッドは注意が必要です。
またロッドを軽くするのはブランクスだけではありません。
グリップの素材、リールシート、ガイドで軽くすることができます。
特に近年見られるのがガイドを小さくすること。
小径ガイドも大きなメリットがあります。
当然軽いということとガイドとブランクスが近くなりラインとの接触も増え感度が上がる、そしてライントラブルを抑えることができます。
しかしガイドを小さくすることで適合ラインも細くなることがあります。
例えば某メーカーのロッドで最大適合PEが2号とされており、PE2号を使っても問題ありません。
しかしリーダーが40lbsにすると結束部がトップガイドに引っかかりガイド内に入れられなくなることがあります。
これは巻き取りの角度にもよりますが多くの場合引っかかります。
30lbsにすると40lbsよりマシにはなりますが引っかかることがあります。
しかもFGノットです。
巻き取りを気をつければ問題はありませんがいちいちストレスに感じることもあるでしょう。
ロングリーダーを使わずリーダーは巻き込まない場合は全く問題ありません。
軽くても先重りはする
軽くても先重りはします。
羽毛のように軽いという次元なら先重りは感じないかもしれませんがどんなに軽いロッドに軽いリールを合わせても先重りを感じることがあります。
これはロッドのバランスによることも多いのですがリールとの組み合わせによるケースがほとんどです。
ロッドだけで重心を見ても実際当てにはなりません。
リールを使わない延べ竿の場合は別として基本リールと組みわせて使うことになります。
その際リール本体の重さやリールの重心によってどのように全体でバランスが取られるか
これが先重りかどうかに繋がります。
先重りとはタックルの重心が前に行き、手首に負荷がかかってしまう。
逆に先重りではなく後ろ重りだったらどうでしょう。
これはこれでかなりやりにくくなると思います。
先重りをしない
理想としてはリールの位置でバランスが取れている状態のことを指します。
が、実際にこれを目標にタックルを組み立てるとかなり扱いにくいものになります。
実際に釣りをするところで考えてみましょう。
まずキャストはどう振りますか。
当然前に振り下ろします。
このときタックルバランスが先重りというか前に来ることで自然と力まずに振り下ろすことができます。
例えばハンマーの重心は先端にきますがこの重心が手前だったらどうでしょう。
振り下ろすのにさらに強い力が必要になります。
これは極端な例ですがロッドの先重りはキャストを手助けしています。
では巻き始めます。
このとき多くの場合、どのように構えていますか。
ほとんどの釣りでは穂先を下げて巻いていることが多いはずです。
ジグをしゃくったり、レンジを変えるためにロッドを立てることもありますが基本的に巻くという動作では穂先が下がります。
これが先重りでない場合、わざわざ手首で穂先を押さえつけなければなりません。
ロッドを立ててジグをしゃくる場合、先重りすると手首が疲れると思うかもしれません。
しかしこれもキャスト同様に先重りがあることでジグをフォールさせる、テンションを抜くときにオートでロッドが下がってくれるのです。
しゃくるときに力が必要で下げるときに力が必要となったらかなりきついことになるでしょう。
このように先重りは必ずしも悪い、というわけではありません。
ロッドとリールの組み合わせ
ロッドとリールの組み合わせは実際に握ってみないとわかりません。
さらに言えば実際に使ってみないとわかりません。
釣具屋さんで組み合わせて持ってみて悪くないと思っても、使ったらなんか違うと思うこともあるでしょう。
よくある何ftには何番というイメージがあるかもしれませんがこれに関しては機種の重さもあるため必ずしもその限りではありません。
一番無難な組み合わせ方としてはメーカーが出している動画などで使われている組み合わせ。
これがベスト、とは言えませんがバランスのいい組み合わせということになります。
迷ったらこの方法がおすすめ。
ただ先ほども紹介したように何ftで何番ではなく、その機種の組み合わせになるので注意してください。
例えばエクスセンスインフィニティの100Mにツインパワー4000番
ディアルーナ100Mにヴァンキッシュ4000番では似たような雰囲気ですが異なるということです。
最後にこれまでの人生経験や怪我の経験のよって人の手首の感覚は大きく異なります。
もし使用中に痛みを感じたら一旦中断し、一過性のものなのかどうかを見極める必要も出てきます。
釣りでは釣れないも含めて非常にストレスが多い。
釣具でストレスは感じたくないもの。
ストレスなく使えるフィットしたものが見つかることを願っております。