釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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なぜ釣り人はマナーが悪いのか

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コロナの影響により釣りブームが到来。

しかしそれとは反対に釣り場は近年減少傾向にあります。

 

 

そもそも釣り産業はここ10年で衰退しており、コロナによる人口増加は嬉しいものでもありました。

ただ釣り場が減ることで結局人口も減り、売り上げも減ることになります。

 

なぜ釣り場が減っているのか、というのはみなさまもご周知の通り

マナーの問題です。

 

ゴミ、騒音、違法駐車、不法侵入などマナー違反、法律を犯すものが多くあります。

マナーの悪い釣り人は日常生活においても犯罪を行なっているわけではありません。

 

社会的生活を営んでいます。

 

今回はなぜ釣り人はマナーが悪いのか。

言い換えれば釣りに関してはマナーが悪くなるのか。

心理的観点を踏まえてご紹介いたします。

 

 

釣り人のマナーが悪いのはどんな心理が働くからなのか



マナーが悪いのは釣り人の中の一部、だと思いますが一部でもマナーが悪ければ全体的にマナーの悪い集団だと認識されます。

 

これに関して某人口大国は世界的にマナーの悪い国だと思われていますが実態としてはそう言い切ることはできません。

 

というのも人口が多いと必然的にマナーの悪い人間も多くなり、目立つようになるからです。

全員がマナーが悪いわけではなく、一部マナーが悪い。

そして目に留まる機会が多ければ全体的にマナーが悪いという印象になります。

 

 

釣りにおいても同様でマナーが悪い一部がおり、それが釣り禁止といった報道やSNSによって拡散され全体的にマナーが悪いと思われます。

 

我々はマナーを守ってますといってもマナーが悪い奴がいることに変わりありませんので他人事ではないといえます。

 

 

どういった現状にしろ、一人一人の認識が大切になっていきます。

それではマナーが悪くなるのはどういった心理状況でなるのかご紹介いたします。

 

 

 

集団心理

釣りにおいて明確なルールというのは少ない。

 

ゴミを持ち帰るのは当然ですがこれを取り締まる審判はいません。



また人間には集団心理というものがあります。

誰かがゴミを捨てていれば、自分もやっていいのかな。

 

車が路上に数台停まっていれば、ここに止めていいのかな。

 

みんながやっているから自分もやっても大丈夫という心理があります。

 

 

余談ですがとある地域においてマナーが悪いので駐車場を有料化することになりました。

マナーが悪い、と聞くと遠方から来ているアングラーが悪そうに思えます。

しかしその実態としては遠方から来ているアングラーたちは行儀良く車を止めていましたが毎日のようにくるローカルアングラーが通行の妨げとなるような止め方

私有地への車の乗り入れを繰り返しているためでした。

 

当然有料化したことでローカルアングラーはその釣り場に頻繁に入らなくなり、問題はかなり改善されたと言います。

 

地域を守っていそうなイメージがあるローカルアングラーでもこういったトラブルを抱えている場合もあります。

ローカルアングラーの方も地域のルールを守り、払うところにはお金を払いましょう。

 

 

とてもネガティブに聞こえますが実はこういった集団心理というものが人間が反映した要素でもあります。

集団心理のように群れを簡単に統率できるものがあったおかげで他の動物に比べると

体の性能だけでは劣る人間ですが連携することができ、地上最強となりました。

 

神といった存在も大きく関わっています。

 

人間は安定的な社会関係を維持できるのは100人程度までと言われています。

これをダンバー数と言います。

 

なので最大100人程度の群れしか形成することはできません。

それ以上では不安定となります。

 

 

 

しかし神といった共通して崇拝できるものがある

言い換えれば共通して崇拝できる能力があると1つの崇拝対象でいくつもの集団をまとめ上げることができます。

 

一見当たり前のことではありますが人間以外の動物ではこれができません。

 

話が逸れましたがこの件に関しては後ほどまた釣りのマナーに関係するものがありますので改めてご紹介いたします。

 

 

 

このように集団心理というもので自分だけではない

他の人もいる、やっているというのが変な安心感をうみゴミ捨てや違法駐車を増やす要因となっています。

 

ゴミがゴミを生むとはこのことです。

 

 

人目につかない

社会生活を送る上で人は人の目を気にします。

 

人からの評価を気にして己を正しています。

 

 

極端にいえば街中でうんちはできませんが人の目が無ければすることができます。

恥ずかしいことでも人の目を遮ればある程度はなんでもできるということです。

 

 

そのためゴミを捨てるといった行為も人の目が無ければ幾分かやりやすくなります。

心にある自制心、道徳心、倫理観といったものがどう判断するか。

 

人目がない状態でゴミを捨てれば誰かに咎められることもありませんし、評価が落ちることもありません。

罪悪感が残りかもしれませんがきっとすぐに忘れるでしょう。

 



この人目に関して昔から使われているのが先ほども紹介した神という存在。

 

例えば壁に鳥居のようなマークが書かれているのを見たことはありませんか。



これはその壁で立ち小便するのを防ぐためのものです。

なぜ壁に鳥居のマークが書かれているかというと神が見ている、鳥居におしっこするとバチが当たるのでは

という日本人の心理を利用したものです。

 

なので鳥居、神社という理解がない方への効果はありません。

 

 

他には監視中といったポスター

大きく目のマークが書かれているものも人間の心理に影響を及ぼします。

 

例え生きている人の目でなくても書かれた目でも見られているという意識で人はその目を気にするのです。

 

 

人間の話ではありませんが家畜の牛がライオンに襲われる地域で

牛の尻に目玉の模様を書いたところ、被害が激減したという例があります。

 

人間だけではなく、目というのはさまざまな抑止的効果を持ち合わせています。

 

悪いことしてる感が薄い

特にゴミの問題ですが大自然の中では人間は小さな存在です。

 

なので一人が自然に与える影響はごくわずかな気がしてきます。

 

 

そのため人目がないというのも相まって、自分くらいいいだろうという気になってしまいます。

 

 

また自然の力は偉大。

ゴミやコマセの後やら雨が降れば、波があたれば自然が綺麗にしてくれると思われてしまいます。

 

 

ゴミに関してよく磯場で焼かれているのを目にしたことはありませんか。

これはいいことではありませんがやっている本人的には善意であると感じていたりもします。

 

 

ゴミを海に捨てるのはいけない

では燃やして灰にすれば自然に帰る

という認識で燃やしています。

 

しかしゴミの中には缶類を始め金属、プラスチックもありますので余計に面倒な事態になっていることくらい想像して欲しいものです。

 

ちなみにとある磯では冬に近くに生えてた枯れ草に引火して山火事に発展したという事件がありました。

例え海や川といった水辺とはいえ火の取り扱いには十分注意しましょう。

 

 

 

今回は釣り人のマナーについてご紹介いたしました。

 

釣り場に関しては今後間違いなく減少することが予想されます。

1箇所が釣り禁止になればそこに通っていた人が別の場所に流れます。

そして別の場所に人が増えればこれまで起こらなかったマナーの問題が湧いてくるかもしれません。

 

釣り場閉鎖は負の連鎖の典型です。

 

現在こういった締め出しの受け皿が完璧ではありません。

釣り公園、施設を新設しているところもありますが結局利益はないため、なかなか進まないのが現状です。

 

 

釣り船に関しては料金が高いという問題もありますが

何より問題となっているのはサービス精神の乏しさ。

 

なれている人からすれば漁師さん、釣り船は乱暴な感じは当たり前ですがこれから始めようとする人からすれば

怖いと感じたり、失礼なやつだと思う方が多くいらっしゃいます。

 

高級店、サービスのような接客力は不要ですが最低限の言葉遣いや態度が求められています。

近年釣り船業界では本当に頭の痛い問題です。