釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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釣具を買い替えようと思う瞬間

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釣具は友達

釣具は相棒

 

釣具は体の延長

釣具は財産

 

我々は釣具を使っているのか

それとも我々は釣具に使われているのか。

 

主導権はどちらにあるのかな?

 

釣りは我々人間を魅了し、沼に嵌める。

釣具は釣りにさらなる彩りを持たせ、滝壺に沈める。

 

大自然の中で楽しむ爽快感溢れる爽やかなアクティビティに見える釣りですが

一方でハマると抜け出せないことから悪魔の趣味とも言われています。

 

ちなみにゴルフも悪魔の趣味と言われています。

 

 

その要因としては依存性の高さ、極めることがなかなか難しいためずっと楽しむことができるということもありますが何よりもお金がかかるという点。

 

行為をするだけでお金がかかり、道具にもお金がかかるというまさに鬼畜の所業。

 

もちろん売る側としてはその弱みをしっかり握ります。

釣具は安いものから高いものまで。

 

性能と価格設定は絶妙です。

手頃な価格で買ってもらい、使ってもらい、不満はあまりなく、どことない物足りなさを感じてもう1段階上の釣具を買ってもらう。

 

逆も然り。

ちょっといい機種があり、数年後その下位機種が登場するときにちょっといい機種を超えた!的な感じで出すとハイエンドユーザーもその下の機種が気になって買います。

 

 

こんな具合に上に上がるだけではなく、一時下にも戻すというまさに鬼畜の所業。

 

今回は釣具を買い替えようと思う瞬間についてご紹介します。

 

 

釣具を買い替えようと思う瞬間

釣具はしっかりメンテをしていれば基本的には長く使える道具です。

 

現在の技術なら10年以上は余裕で使うことができます。

 

 

そして長く使っていると愛着が湧く。

または購入する際に特別な思いがあるとさらに大切に使うことでしょう。

 

 

ただどんな過程があっても、釣具はコレクションではなく実動部隊。

未知の領域である自然界で使用し、謎の生命体である魚と戦う武器です。

 

 

なので突然、その釣具の性能にがっかりしたり、太刀打ちできない、超えることのできない壁にぶち当たることがあります。

 

そんなときふと思うのが

まだまだ自分は未熟だったな

 

と思えればいいですが他力本願

責任転嫁

 

もっと強い釣具があれば・・・

と思うことも当然あるでしょう。

 

 

ほら見えました。

釣具を買い替えようと思う瞬間が。

 

このように人の心は未知の領域、謎の生命体によって最も簡単に変えられてしまうのです。

 

 

魚に負けた瞬間

釣りでは想定外ということが頻発します。

 

天候的問題もありますが嬉しいようで焦るのが想定外の大物がかかるというところ。

 

 

例えばちょい投げをしていてエイがかかってしまう想定外は地球が釣れるのと同じレベルで諦めがつきます。

 

しかしシーバスやヒラスズキを狙っていたところ、青物がかかってしまうと想定外ではあるがチャンスでもあります。

負け確定ではありません。

 

しかしタックルが想定外だと竿は伸され、ラインは出され、切れてしまうかもしれません。

 

 

 

走馬灯のように

そういえばここのポイント。青物が回ってくるっていってたな。

 

と想定できたはずなのに、訪れたチャンスをものにできなかった激しい後悔が襲ってきます。

こうなるともっと強いタックルならよかった。

 

号数や硬さを上げなくてももっと性能のいいロッドなら魚を浮かせられたかもしれない、耐えられたかもしれない。

 

ラインを太くしなくてもいいドラグなら切られなかったか

いいリールなら魚に負けずにしっかりと巻き取れたはずだ。

 

と突然ハイエンドに興味を持つことがあります。

 

 

これまで自分の相棒に不満がなかったとしても突然の来訪者によって気分が変わるのです。

 

 

使いにくいと感じた瞬間

魚のおかげで突然気分が変わる。

 

釣り人は頑固で我慢強いと思われがちですが意外と流されやすいタイプです。

 

俺はここで釣るんだ!己の信じたポイントに通う!

と言いつつ他で釣れると気になって仕方がなくなります。

 

このルアーは俺の中で最強。流行りのルアーなんか知らねえ!

と言いつつ自分は釣れなくなり、流行りのルアーは釣れるバカ売れと聞くとしれっと買いに行きます。

 

 

 

ここでご紹介する瞬間は突然の裏切りではありませんがこの釣具、使いにくい?と感じた瞬間です。

 

例えばライントラブルが起こった。

その原因は操作だったり、風の影響だったり、ラインの劣化だったりとさまざま。

 

しかしライントラブルという事実に対して道具が良ければ回避できたのでは

と感じることがあります。

 

これは買い替えの決定打にはなりません。

やはりどことなく自分のせいや天候、ラインの劣化ということを考えるからです。

 

 

ただ「新型ならこういったトラブルは少ないのでは」

というイメージが潜在意識として残り、やがて何かのきっかけで一気に脳内に駆け巡ります。

 

 

新製品の登場も相俟ったらもう決定打。

 

ライントラブルを減らしたアンチツイストフィン

ラインが絡みにくく抜けのいいガイド

 

とか出てきたらもういらっしゃいませ。

 

 

もう誰も止められない。

 

 

 

 

 

新型と比較した瞬間

今ご紹介したように不満とまでは行かないが改善できればと思っているものが出てくると一気に気分は高まります。

 

特にモデルチェンジの場合、これよりさらに気軽に買いたくなります。

 

 

車なども同様に他のものには興味がなく、買い換える気はないがモデルチェンジとなると今のものより明らかに良くなるであろうと思い気になります。

 

スペック、性能を比較すれば当然新型の方が新技術搭載

旧作の問題点を改善してきますので興味をそそらないはずがありません。

 

新型とお手持ちの旧型で買い替えないという選択をする多くの理由はデザイン。

意外かもしれませんが性能が良くなってもデザインが気に入らないと買い替えません。

 

 

今回の24ツインパワーは20ツインパワーとデザインが大きく異なるのでこのような考えの方は多くいらっしゃるかと思います。

24ツインパワーは他にもインフィニティループ、密巻き論争もあるので今後どれくらい売れるか注目です。

 

 

密巻きがどうかは正直分かりませんが新型で新技術搭載であっても評判が良くないものが追加されると通常の販売数より全然売れないこともあります。

これを改悪と言ったり、逆に旧作、もっと前の機種が名機と呼ばれるようになります。

 

 

 

最新の下位機種が出た瞬間

ハイエンドユーザーが下位機種を買うというのは想像しにくいかもしれませんがこれも意外と起こります。

 

 

というのが近年YouTuber、ブロガーの宣伝が上手いというかひどいというか。

私もその界隈の人間になるわけですが。

 

 

例えばAというハイエンドがあったとします。

3年型落ちです。

最新のBというAの下位機種が登場しました。

 

Aには搭載されていない最新技術が搭載されています。

そうするとBはAを超えた!!

と誰かが言い始めてそれがあっという間に広がります。

 

 

それを聞いてしまうとAのユーザーはやっぱり気になってしまいます。

 

 

一つの販売戦略ではありますが多くの場合、型落ちでもハイエンドを完全に超えることはありません。

それは素材の違い、精度の違いなど根本的設計や製造が異なるためです。

 

一部性能は超えることができても全体の数値では超えられない。

逆に超えてしまうとハイエンドユーザーが離れますので超えてはならない一線ともいえます。

 

 

 

今回は釣具を買い替えようと思う瞬間についてご紹介しました。

 

衝動は唐突に襲ってきます。

自分の衝動を抑えられるのは自分だけ。

 

しかし自制心と自己愛は紙一重。

 

衝動に駆られ動いても、明日の自分、明日以降の未来の自分がなんとかしてくれるさ

と思ってしまうのが人間です。

 

眩し過ぎて明日が見えない。