釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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気圧によって釣れやすさが変わる?魚と気圧の関係

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釣りにおいて晴天より曇天、雨の方が圧倒的に有利と言われています。

それは朝まずめ、夕まずめ同様光量の関係で魚に見切られにくくなる

という要素もありますが気圧も大きく関わってきます。

 

ところで皆様は気圧が変化すると頭が痛くなりますか?

私は色々なことで常に頭が痛いので関係ありませんが、気圧の変化というのは人間にも大きな影響を与えています。

ロキソニン、イブ、バファリンならどれが一番効きますか?

 

魚は水の中なので水圧では?

と思うかもしれません。

しかし水というのは大気圧によって常にプレスされているといっても過言ではありません。

 

このプレスが強いのか弱いのかで魚の動きも変わってくると言われています。

 

 

今回は気圧によって釣れやすさが変わる

魚と気圧の関係についてご紹介いたします。

 

 

 

 

気圧によって釣れやすさが変わる?魚と気圧の関係

釣りに行くならやはり晴天がいいのではないでしょうか。

 

釣りという行為自体、晴天無風が快適に行うことができる。

といっても夏場の無風は地獄になることもありますが。

 

雨だと釣りに行く気が滅入ることもあるかもしれません。

釣りを極めしものになってくると雨を喜び、

ピッチピッチチャップチャップランランラン

 

になります。

 

それだけ雨は釣り人にとってアドバンテージになるからです。

 

雨がもたらす要素としては

気圧が下がる

雨音で人間の存在を感じ取られにくくなる

水中の有酸素量が上がる

光量が下がる

 

といった利点があります。

 

曇りの場合もいくつか共通しており、釣りのしやすさ的には曇りの方がやりやすいと言えます。

 

 

今回注目すべき気圧について。

 

気圧は魚の浮袋に影響を与えます。

 

これが釣りに大きく関わってくるのです。

それでは順にご紹介いたします。

 

 

魚が浮きやすくなる

地球上にあるものはなんらかの圧力を受けています。

地上で暮らす我々は社会的な圧力や空気、大気による圧力、大気圧を受けています。

そして海をはじめとする地球上の水は大気圧によって押されています。

 

1気圧は1013hPa

最も大気圧が高いのが海面、海抜0mの地点でそこから標高が上がるごとに大気圧は低くなります。

これは地球の中心に様々なものが引き寄せられる。

そう魂すら重力に引かれているのです。

 

 

 

高気圧の場合、その名の通り高い圧力が海面にかかり、水中へ影響を及ぼします。

逆に気圧が下がり、低気圧となる場合は極端に言えばストローのように上に吸い上げられ色々と浮き上がりやすくなります。



水蒸気で考えてみると高気圧は海面に押し当てられるため雲はなく、雲となるはずだったものは水面に押し付けられている状態。

低気圧は水蒸気がのぼりやすく雲が潰されずに発生するといった具合です。

 

こののぼりやすいところでは上昇気流が発生しています。

 

また気温が高い、水温が高い場合は蒸発して雲が出来やすくなります。

夏場に雲がでかい、台風ができるのはこういったことも要因の一つです。

 

プレスされたものはそこに溜まる、押し付けられ続けるのではなく逃げ場を探して流れ、気圧の低いところに流れ着き上昇するのを繰り返します。

このようにして空気の流れ、風、雲も生まれます。

 

細かく語るともっと専門的なものが出てきますが魚の話に戻して。

 

多くの魚は浮袋によって泳ぎを調整しています。

水中の生物ではありますが浮袋は酸素、二酸化炭素、窒素の混合ガスでできており、気体です。

 

 

高気圧の影響を受ける場合、特に海面付近では浮袋の調整にいつも以上にカロリーを割く必要が出てきます。

そのため厳しい自然界ではリスキーな行動となるため、多くの魚が行動を制限し、おとなしく、または必要最低限の行動をするようになります。

通常運行といえばそうですが食い渋りともいえます。

 

 

逆に気圧が下がる場合、これらの影響が薄れるので魚は動きやすくなります。

また次にご紹介いたしますが餌の動きも相まってさらに活性が上がりやすくなります。

 

浮袋と気圧に関して

例えば大気中であれば最も大気圧が高い地上で普通の状態のポテチの袋が

山を登り気圧が下がることでパンパンになります。

これは大気圧が下がったことで空気が膨張するためです。

 

浮袋に関しても気圧が下がれば膨張し、魚が浮きやすくなると言われています。

 

水面付近では大気圧の影響を受け

水深が深くなれば水圧の影響を受ける。

魚にとってどちらの方が楽なのかは魚種によっても異なりますが未だ解明できていない部分でもあります。

 

 

 

活性が上がる理由

低気圧では高気圧から送られてきた空気が上昇気流となる

これは海面にも影響を及ぼします。

 

低気圧の地域では海面が高気圧に比べると上昇します。

台風の時に普段は問題ない堤防でも高潮となり水が入ってきてしまうのはこのことも関係しています。



波と風だけではなく、海面も上がっていることが多いためです。

 

低気圧によって吸い上げられることで風や波も発生するのですが海中でも上昇水流とでも言いましょうか

そういったものが起こります。

 

この水流によってまずは遊泳力のない小魚やプランクトンが海面に上がり

それを追って気圧の縛りから解き放たれた魚も上がってきます。

 

釣りにおいて最も釣りやすいと言われるのが水面直下。

餌が豊富で有酸素量も多い、水面と大気の境目は光の屈折の関係もあって見切られにくいためと言われています。

 

その最高の領域に魚が溜まりやすくなるため、低気圧が釣り人から好まれる理由です。

 

 

 

ちなみにルアーの選び方も今ご紹介したようにトップや水面直下が最も食わせやすいものになります。

ただし、そっちまで魚の意識が向いていなかったり、水面ギラギラで見えていない場合はこの限りではありません。

 

ピーカンベタ凪で釣れない時、なんとなくルアーを沈めたくなりますが意外と水面を通すことで食ってくることもあります。

逆にピーカンベタ凪というのは高気圧であることが多く、その場合は魚は沈んでいるのでボトムよりを通すことが必要になるかもしれません。

 

 

急激な気圧の変化

急激な気圧の変化。

特に気圧が下がる場合はチャンスになります。

 

低気圧は魚が浮きやすく高活性になるといってもそれはずっと起こっているわけではありません。

その開始する瞬間が最も爆発しやすく、かつ予測しやすいタイミングです。

 

急に気圧が下がることで魚や餌はふわっと浮き、これまでのストレスから解放されたように活動します。

昼行性の魚の朝まずめみたいな感じです。

 

もちろんこの反対に急激に気圧が高まる場合は活性が落ちることが予想されます。

 

 

 

最後にまとめると

低気圧によって小魚やプランクトンといった餌が海面に吸い上げられる

浮袋の調整が楽になり、特に浮き上がりやすくなるためその餌を追って魚が浮きやすい

水面側では見切られにくいなど釣り向きの要素が多い

曇りや雨といった光量の少なさもプラスとなる。

 

 

ですが低気圧が続いたりすれば魚は慣れます。

またいくら気圧が低いといっても荒れすぎる場合、魚は浮かず避難したり、変化の少ない中層やボトムに停滞します。

 

また元も子もないことをいってしまうと今回ご紹介した内容は生物学的な観点から完全に立証されているものは少ないため、現時点では憶測の域に過ぎません。

 

 

今回ご紹介した要素とご自身の経験を合わせて釣れる必勝法が編み出されることを願っております。