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1月、2月、3月とオフシーズンとなる釣りが多くあります。
オフシーズンに入るにあたり、いろいろなことを片付けておくと快適に
シーズンインから釣りをすることができます。
逆にやることやっておかないと開幕時すぐに使えなかったり、最悪買い換える必要が出てくることもあります。
さらには翌年の同じ時期に使えなくなってしまうものもあるかもしれません。
保管するにあたり、いろいろ手間ではありますがやっておいた方が道具を長く使うことができます。
今回は釣りオフシーズンに入る時にやっておいた方がいいことについてご紹介いたします。
釣りオフ期にやっておきたいこと、やらない方がいいこと
釣りがオフシーズンとなるのは釣りものにもよりますが大きく2回あります。
一つは真夏のオフ。
もう一つは真冬のオフ。
釣り人がこの気候だとしんどいということもありますが魚が単純に釣れなくなるためオフとされています。
冬に関しては餌取りといった他の魚が減るため磯釣りはハイシーズンを迎えたり
低水温に強いトラウトも冬にハイシーズンとなります。
ヒラメも冬の釣りのイメージがありますが意外と寒さに弱く、水温が下がりすぎるとヒラメの活性が落ち、サーフから狙うのが難しくなります。
ヒラスズキに関しても真冬のシケた磯で釣るイメージがありますが温暖な海流に生息する魚です。
そのため東北地方には生息していません。
オフシーズンになる前は次回に快適に道具を使用できるように保管する必要があります。
それでは大まかな内容と道具別処理方法についてご紹介いたします。
潮を抜く
全ての釣具において海水、塩分は天敵です。
サビ、固着などのトラブルを引き起こします。
可能な限りこれらを取り除き保管する必要があります。
例えばライン。
ラインは海水を吸い込んで乾いて、これを繰り返しスプールに収まっています。
塩抜き作業をしたり、可能であればそのシーズンに使ったラインは捨てることをお勧めします。
海水を吸ったラインをスプールに巻きっぱなしにしたことで直ちにスプールがダメになるということはほぼありません。
ただラインは劣化しますので退色、耐久性低下などリスクはあります。
オフ前には不具合のなかったラインでもしばらく放置したことで固着
毛羽だって簡単に切れることもあります。
ライン巻き替えて何回しか使っていないと思っても時間が経てば劣化し、カッすいラインが簡単に出来上がります。
次にロッド。
ロッドは釣りに行って帰ったら水で流し塩を落とすのが基本です。
そのため割と手入れが少ない釣具でもありますがオフに入る前に気をつけておきたいところがいくつかあります。
一つはグリップ。
グリップの素材にもよりますがカビが発生すると致命的です。
なのでよく洗って乾かしてから風通しのいいところに保管する必要があります。
これもメーカー、材質によるのですが天日でしっかり乾かしていいグリップと陰干しでないと紫外線で劣化するグリップがあります。
ロッドの取扱説明書に書いてあることがあるので一度ご覧ください。
余談ですがロッドやリール、ルアーの取扱説明書を読んだことはありますか?
ロッドであれば正しい曲げ方や限界の曲げ方、ファイト時の適正角度
ドラグ設定はどれくらいにすればいいのかなど書いてあり勉強になります。
リールも同様にドラグ設定やメンテナンス方法が記載されています。
メーカー、機種によってはキャスト方法が書いてあるものもあります。
よく見かけるのがベイトリールの取扱説明書で振り方を間違えるとキャスト時にクラッチが動き、高切れしますというもの。
メカニカルブレーキは出荷時がベストなので触るなよと遠回しに書いてあるものもあります。
結構面白いのでぜひご覧ください。
話がそれましたがロッドはもう1箇所気をつけたいところがあります。
それはガイドの付け根。
錆びないガイドもありますが素材によって錆びることがあります。
錆びたり劣化する多くはガイドの付け根の部分です。
特にバットガイド、エンドガイドでは軸が太くなり、さらにはキャストの放出で海水が飛び散るところになるため塩が溜まりやすくなります。
この箇所が最も劣化しやすく、意外と最初に壊れるポイントだったりします。
ロッドとガイドの接合部をよく洗いましょう。
次にリール。
リールはいうまでもなくオンでもオフでも割と手をかけてあげないといけない存在。
一番手っ取り早いのはオーバーホールに出すことです。
ただ夏や冬のオフシーズンは多くの方が同じ考えですのでオーバーホールが非常に混雑します。
1月、2月にシマノに出すと一ヶ月以上かかることもあります。
場合によっては春の開幕に間に合わない、ということもあるので注意が必要です。
例年4月ごろから混雑は解消してきます。
またメーカーのオーバーホールは釣具屋を経由して出すことになります。
店舗によって一週間に一度のメーカーへの発送となるため、例えば毎週月曜に送っているところであれば火曜に店舗に預けてしまうと一週間近く店舗で足止めすることになります。
こういったこともあるので余裕を持って出す必要があります。
もしオーバーホールに出さない場合
バラすのが面倒、組み立てが不安という方はラインローラーのメンテだけ行えばとりあえず問題ないかと思います。
ラインを回収する部分ですのでやはり塩が溜まりやすい。
構造も複雑ではないため分解して洗浄してグリスを塗るだけ。
組み立てでハマらない、ラインローラーが回転しなくなったという場合は組み立てのどこかが間違っています。
取扱説明書を参考に組み直してみましょう。
またラインローラーだけではありませんがグリスなのかオイルなのかという問題があります。
これも取扱説明書に記載されているはずなのでご確認ください。
ウェア類
ウェア類もしっかり手入れをした上で保管しないととんでもないことになります。
一番完璧に安心なのがウェアはクリーニングに出す。
スノー用品などと同じ取り扱いでやってもらうと完璧な状態で仕上がります。
家でやる場合は洗濯マークを確認した上で洗濯。
そして完全に乾燥させてから湿度の高くないところで保管。
もし生臭いなど匂いがある場合、洗濯しても取れない場合はオキシクリーンにつけておくと劇的に解消します。
イカのスミを食らった際もオキシクリーンがあればかなり綺麗になります。
ウェアの洗濯マークをよく確認する必要がありますがお湯に耐えられるものであればお湯を使って洗うことでファスナーについて塩を流すことができます。
ゴアテックスといったものは特に説明書などを読みましょう。
シューズ類に関してもよく洗わないと異臭爆弾になります。
通常のスニーカーなどとは異なり、海藻、餌、魚の体液などを拾っていますのでこれらを流さないで保管するとヤベェことになります。
またちゃんと乾燥させないとキノコが生えるらしいです。
もちろんそのキノコは食べられません。
普通の靴より栄養素が豊富なためキノコや苔が生えやすいとか。
今回はオフに入る前にやっておきたい釣具のメンテについてご紹介いたしました。
釣具だけではありませんが実は一番壊れやすい、劣化しやすいのは使っていない時期だったりします。
いい状態で保管できればより長く使うことができるでしょう。
今回ご紹介した中で本当に気をつけていただきたいのはメーカーのオーバーホール。
二ヶ月帰ってこないこともザラにあります。
時間に余裕をみたり、サブ機の用意が必要です。
メーカーのオーバーホールの対応が異なるというお話です。
大体5年くらい経つとリールはフルリニューアルされたり、名前を変えた新型となります。
こうなると当然、新しい方を買って欲しいわけです。
旧型となった機種をオーバーホールに出す
症状を伝えて・・・例えばがたつく、異音がするなどを訴えると
症状は確認しましたが当社の基準内でした。
該当箇所を変えてオーバーホールしました。
今後該当パーツはなくなる可能性があります。
と言われることがあります。
これは一種の死の宣告。
最新機種を買ってくださいという圧力、という噂があります。
さて、本当のところはどうなのでしょうか。