釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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回収率の高い段階を踏んだ根がかりの外し方

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釣りにおいてどうしても避けられない問題。

根がかり。

 

根がかりすると予想されていても魚を釣るためにはそのリスクを背負わなければならない場面も多く存在します。

 

しかし根がかりをしてしまい、回収できない場合

その瞬間に数千円失うことになるのです。

 

釣りをする上で避けられない根がかりですが適切な対処方法を知っていればそのリスクは幾分か軽減するでしょう。

 

 

今回は段階を踏んだ根がかりの外し方をご紹介します。

 

 

この記事の内容はYouTubeでご覧いただけます。

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回収率の高い段階を踏んだ根がかりの外し方

根がかりは釣り方によったり、ルアーによったり、フィールドによったり様々なパターンが存在します。

 

根がかりして外れない、その原因で最も多いのはアングラー側の初期対応に問題がある事が多いです。

 

 

初期対応をしっかりすることでかなり回収率が上がります。

 

 

まず初めに根がかりの外し方の心得

それは力で外そうとしない、ということ。

 

 

力が必要となるのは万策尽きた状態になってからです。

最終手段、ラインを切り、ルアーが消える覚悟ができた時に力を使います。

 

 

 

なのでそれまでは力を入れないと覚えておいてください。

 

 

 

それでは根がかりの外し方

初期対応から順番に見ていきましょう。

 

 

 

根がかりした瞬間から状況確認

根がかりをした瞬間

釣りによってはアタリと思って合わせてしまう事があるでしょう。

 

しかし回収率を上げるためには合わせないほうがいい。

 

 

というのも先ほど触れたように最後になるまで力は入れない。

これは力を入れてしまうと引っかかった何かにより食い込んでしまうかもしれないからです。

 

 

とはいえ、もし魚だった場合、ヒットしたら合わせないとフッキングが決まりません。

なので根がかりを合わせてしまうというのは仕方のない事です。

あたりだと感じたらまずはしっかり合わせましょう。

 

この件に関して力が入ってしまうのは想定内としましょう。

 

 

根がかりをしてしまったらまず最初にすべきことは状況確認です。

 

 

 

確認したいことは何にどのように引っかかっているのか。

 

 

引っかかっているのが岩なのか、海藻なのか

またどこが引っかかっているのかも知りたいところ。

 

 

ルアーのフックが引っかかっているのか、ルアー本体が引っかかっているのか

ルアーが引っかかってさらにラインが別の何かに擦れているのか

 

 

全てを把握することは難しいですがこれらを一つでも知る事ができれば、より最適な対応ができます。

 

 

 

まず状況を確認するためにはラインを手に取ります。

ロッド、リールを通して伝わるものより、ダイレクトにラインを触っている方がわかりやすいかと思います。

 

このラインを取る際にも強く引っ張らないようにしましょう。

 

 

ラインをとってみて、弛まない程度に張ります。

 

 

その時に動かない場合は岩など硬いものに引っかかっている可能性が高いです。

 

ゆらーと遅いテンポで揺れる場合は海藻など柔らかいものに引っかかっています。

またはルアーの手前で海藻か何かにラインが擦れています。

 

ザラザラと擦れる感覚が伝わってくる場合はルアーより手前で根などに擦れてます。

 

 

 

大まかにこのような状況である事が多いです。

 

 

この中で回収率が低いのは

柔らかい何かに引っかかっている状態

ルアーより手前でラインが擦れている状態となります。

 

 

いろいろなパターンはありますが手順としては次の通り

 

・小刻みに動かす

・弾く

・盛大に弾く

・引き抜く

 

何に根がかっているかは予想でしかありません。

海藻類であれば一度引っかかってしまうと軽くゆすったり、弾いたりする程度では外れません。

 

なので引き抜く、海藻を割くという手段になります。

 

このようにそれぞれに適した方法はありますが実際はどうなっているかはわかりません。

海藻に引っかかっている状態で軽く揺すった程度では取れませんがそれ以上悪化することはあまりありません。

 

手順を踏んでいくことをお勧めします。

 

小刻みに動かす

ルアーが引っかかっている状態

フックであれ、本体であれ、食い込んでおらず軽く引っかかっている状態であればゆすることで外す事ができます。

 

 

これはただ手前に泳いできたルアーに根が肩を掴んで声をかけてきたような状態。

簡単に振り解く事ができます。

 

 

特にフローティングの場合は外れて仕舞えば浮きますので危険地帯から離脱しやすくなります。

 

シンキングタイプ、特にメタルジグの場合は外れた後に転がってもう一度引っかかるという事があります。

この場合は同じ手順でゆする必要があります。

 

またシンキング系の全ての外し方に共通するのですが外れたら巻くのではなく、ロッドを最大限上に立てて巻く必要があります。

 

 

外れた後に普通に巻くと再度根がかりする可能性があるのでフローティング同様、上を通す必要があるでしょう。

 

弾く

軽く揺すっても取れない場合

食い込んでいる位置が悪いのか深く食い込んでいるのか。

 

 

この場合は揺するよりも少し強めでやります。

 

ラインを張った状態から弦を弾くようにすることで、その衝撃でルアーが動き、後ろに下がって外れる場合があります。

 

これは軽く揺することから始めるのと同様に最初は優しく、徐々に強くしていきます。

 

最初から強くすると悪化する可能性があります。

 

さらに強い衝撃を与える

弾いても取れない場合はさらに強い衝撃を与えます。

 

この時点まで来ると正直かなり回収率は低くなっています。

 

 

やり方は先ほど同様にテンションをかけて一気にフリーにするやり方です。

このやり方ではロッドの復元力などを使います。

 

 

思いっきりテンションをかけるのですが勢いよく、瞬発的にかけるのではなく

、じっくりとテンションをかけます。

 

限界までやる必要はありません。

適度にロッドが曲がるくらい。

強すぎるとラインが切れてしまいます。

 

そしてそれを解放します。

理屈としては先ほどの弾く、の強化版と言えるでしょう。

 

先ほどの弾くよりは衝撃が強いので場合によってはこれで外れます。

 

一度ではなく何度も試してみましょう。

 

 

またこの激しい弾き方でルアーの向きや引っかかり方が変わる事があります。

なかなか外れないと思ったらまた最初の手順からやり直してみると外れる事があります。

 

 

ルアーの手前でラインが何処かに擦れている場合

ロッドの高さが出ることによって擦れなくなる場合もあります。

これは特に浅いエリアに起こります。

 

なるべく高い位置からやってみてください。

最終手段 引き抜く

どうやっても取れない

使いたくはありませんが最終手段を使うしかないようです。

 

 

それは簡単、引き抜くということ。

 

引き抜く際はロッドを曲げてではなく

スプールを抑えて、ではなくラインを掴んで抜きましょう。

 

 

ロッドで曲げる場合は折れてしまうこともあります。

スプールを抑えて引っ張るとベールに負担がかかります。

ベイトリールの場合はラインが深く食い込む原因にもなります。

 

 

やり方は手で、ラインが太い場合は手だと痛いのでラインブレイカーなどが必要になります。

 

 

じっくりと力を加えていきます。

 

 

海藻など柔らかいものに引っかかっていた場合は引きちぎって回収できることもあります。

ルアーによってはフックを伸ばし、それで外れて回収できる事があります。

 

 

それでもダメな場合は切れてしまうでしょう。

 

 

 

根がかりで一番外しやすいのはフローティングでルアー本体、またはフックが引っかかっているだけの状態。

 

外して仕舞えば勝手にルアーが危険地帯を離脱します。

 

 

そして一番外れないのは柔らかい何かに刺さってしまった場合。

例えばロープにフックが刺さった場合はフックを伸ばしたとしても外れません。

 

メタルジグにおいても割と回収率が低いルアーです。

これはフックのつき方にもよりますがリアにトリプルだと外れた直後に海底を転がってまた同じように根がかりすることもあります。

 

こういったこともあるので外れたらなるべくロッドを立てて上に上に回収する必要があります。