釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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大潮は釣れるのか釣れないのか

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潮が最も動く大潮

釣れると言われているのですが実際の感覚的には

 

全然釣れないぞ

意外と実績がないぞ

 

と思っている方も多いはず。

 

今回は大潮について解説いたします。

 

この記事の内容はYouTubeで動画でご覧いただけます。

- YouTube

 

 

大潮は釣れるのか釣れないのか

大潮がなぜ釣れると言われているのか

 

いろいろな説はありますがここで簡単にご紹介します。

 

 

地球は太陽と月の引力によって海水が引っ張られ、そのため潮位変動が起こります。

なので月の状態・・・満月、新月、上弦の月、下弦の月と状態によって引力の作用が異なるので大潮や小潮といった潮位の違いが発生します。

 

1日の干潮満潮が2回起こり、その干潮満潮の潮位が異なるのも月や太陽との位置関係が影響しています。

 

そのため夏と冬では潮位が最も動く時間が正反対になります。

 

 

大潮の時の月は満月、または新月

この大潮の月ですが満月と新月ではどっちが釣れるのか、という話もありますがまた別の機会を設けて解説いたします。

 

 

潮が動くというのは魚の活性が上がる

つまり釣れる

 

大潮は釣れる

なのですが実際に釣りをしてみると中潮の方が釣れる事が多いと言われています。

 

 

 

大潮の時に魚には何が起こっているのか

釣り人にはどんな影響を与えているのか

 

この動画では主に悪い影響について解説いたします。

 

 

 

大潮が釣れる理由

大潮が釣れる理由は潮が大きく動くためプランクトンの活性が上がり、結果的に魚の活性も上がるという連鎖が起こるとされています。

 

大潮のプランクトンでイメージしやすいのはバチ抜けかと思います。

 

 

潮位変動が大きい

つまりよく潮が動くのでそれに伴って魚の移動距離も長く、回遊する可能性が高いとも言われています。

 

 

他にも満潮になることで普段魚が入ってこないところまで魚が入る

ショアからでは射程圏内に魚が入ってきやすくなるといった物理的要因もあります。

 

同様に干潮においては釣り人が前に出れるのでより沖に手が届くといった理由もあります。

 

 

 

こう聞くと大潮最高!に見えてきますがこのメリットが裏目に出る事があります。

 

 

釣れない理由その1 移動速度が速すぎる

 

大潮で潮がよく動くのは魚にとって非常に良い事ですが釣り人にとってはマイナスになることもあります。

 

 

ショアの場合、立ち位置というのは当然ですがランガンなどしない限り動きません。

しかし目の前にある海は大潮で激流となっています。

 

つまり速度0である陸に対して海は速度10で動いている。

 

この差で魚が泳いでいると目の前をあっという間に通過してしまう可能性もあります。

 

 

大潮の場合、時合が短いと言われるのはこれが理由の一つです。

 

魚は秒速で通過してしまうかもしれませんがどんどん新しい群れが入ってくるということも考えられます。

なので100%のマイナス要素とは言えません。

 

 

またこの場合、船なら関係ないのかと思うかもしれませんが潮で動く青物などは船でも追い切れない事があります。

 

ナブラの移動が早かったり、ジギングではジグを落とした頃にはもう居ないということもあります。

 

 

釣れない理由その2 いつもとポイントが違う

大潮の場合、潮がよく流れ、さらには干満も最大となります。

 

なので普段は魚が溜まりよく釣れるポイントが大潮に限ってはただの通過点になってしまう事があります。

 

岬だったり突き出た堤防ではただの潮通しのいいところになることも。

ただこれに関しては先ほど解説したように魚はたまらないが次々と群れが通過するということもあります。

 

 

満潮の場合、普段浅すぎる場所が十分な水深となることもあります。

潮溜まりみたいなポイントはプランクトンやカニや小魚の宝庫です。

 

満潮時に魚が入ってこれるような水深となれば餌が豊富ですので集まる可能性があります。

 

 

普段釣れる場所で干潮時では浅くなりすぎて釣れなくなることもあります。

浅くなりすぎるが故に沖からの流れも乏しくなってしまいます。

 

 

その場合はもし前に出れるなら普段よりも前に出て沖を攻めることもできます。

ただしこの場合は潮位を気にしながら釣りをしなければなりません。

ご注意ください。

 

 

 

 

 

釣れない理由その3 時合の違い

大潮では独特な時合となる事があります。

 

これは先ほど紹介した移動速度が速すぎる、に関連する事ですが活性の高い魚が通過する時間が速すぎる。

たまたまその群れに当たって釣る事ができた!

 

が後が続かない。

 

普段なら諦めて帰るようなところですが実はその後にまた別の群れが入って出ていき、また別の群れが・・・というのを繰り返している可能性があります。

 

 

朝イチ釣れたがちょっとしか釣れなかった

その1時間後 またちょっと釣れた

さらにその後2時間後 プチフィーバーした

 

といったダラダラ釣れるということもあります。

 

 

これに関してはポイント選びも非常に重要になってきます。

 

 

釣れない理由その4 魚でも風当たりが強いと感じる

潮がよく動くのはプランクトンの活性が上がり、魚の活性が上がりといろいろ要素が豊富です。

 

しかし大潮での激しい潮の動きが悪影響となることもあります。

 

 

一つは濁りやゴミを巻き込んで潮が動いている。

濁りを好む魚もいますが嫌う魚もいます。

 

またゴミが大きく移動する場合、魚は隠れたり、釣り人は釣りがしづらくなったりします。

 

 

濁りに近いですが魚は水質の極端な変動を嫌います。

そのためよく流れる潮で水質が変化しすぎる場合、潮に乗って移動し、同じ水質の中で泳ぐ魚もいれば、その場に閉じこもる魚もいます。

 

 

さらにこれに関連することですが潮が動くことで水温が異なるということもあります。

 

例えば冬の場合、潮がよく動くところよりワンドの浅いところの方が暖かい事があります。

これは日光によって浅いところで水が動かないところでは温められやすいためです。

 

 

このように潮が動くともたらすマイナス要素もあります。

 

 

 

 

 

 

大潮の特性で結構釣れる要素もある反面、そのマイナス面も多くあります。

大潮に限っては普段とは異なる戦略が必要になるかもしれません。

 

 

逆に小潮など潮が動かない時もそれに合った戦略があります。

 

地域、フィールドによってその癖が異なります。

こういったものを分析するのも楽しいですよね。