ベイトフィッシュがいるかどうか、それは釣果に大きな影響を与えます。
ルアーフィッシングではターゲットを探すというよりはベイトを探すのがメイン
とも言えるでしょう。
釣れたという情報も重要ですが、ベイトがどこに溜まっている
といった情報の方が有益です。
というのも釣れた情報は魚にもよりますが多くの場合回遊性で
一時的に立ち寄ったものに過ぎず、そこに居続けるわけではありません。
しかし遊泳力の乏しいベイトであれば気象条件や潮が大きく影響しない限り、ベイトもまた大きく移動する事がありません。
今回はベイトフィッシュの探し方
ベイトがいるかどうかをどう見分けるのかについてご紹介いたします。
この記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます。
【釣れるポイントの見つけ方】ベイトフィッシュの探し方、有無の判断について
ベイトフィッシュの種類は色々あり、シーズンによって、
魚種によって、エリアによって何を食っているのかというのは異なります。
一般的にベイトは
イワシ
鮎
キビナゴ
といった細長い系の魚がみんな大好き
そしてコノシロ、ボラ、ハゼ、アジというのも捕食しています。
最も食いがいいベイトはイワシと鮎。
人間から見てもイワシと鮎は格別にうまい、そして食べやすい魚です。
アジも美味しい魚ですがヒレが鋭利だったり、ゼイゴがあったりと危険な部分も多く、それもフィッシュイーターに関係しているのかもしれません。
ちなみにアジのぜいごの役割はまさにこれで、捕食される時に身を守るもの、
とされています。
元々はシーラカンスのような鎧上の鱗でそれが変化したものがぜいごという説が有力です。
このようにベイトの種類は多くあり、メインとなるのがイワシと鮎
これらはよく魚に食われるだけではなく、よく鳥にも食われます。
人間、魚、鳥からも人気なベイト。
そのおかげで発見もしやすくなっています。
コノシロやボラ、いなっこについても比較的見つけやすいベイトですがイワシと鮎とは若干異なります。
それではベイトの見つけ方をご紹介いたします。
各種鳥
鳥も大好きなイワシや鮎。
鳥は人間より優れたサーチ能力があるため、いうまでもなく我々が頼るべき存在です。
鳥はいろいろ種類があり、ベイトに対する行動パターンも異なります。
例えば海でイワシにつく鳥
ナブラ、鳥山を作る鳥ですがこの鳥は上空から見て魚を発見しています。
そのため高度や旋回といった動きを見ているとその下に魚がいるかどうかがわかります。
高いところを飛んでいる場合はサーチ中か移動中
低い高度を飛んでいる場合はその下に何かいる可能性があります。
高度は高いが同じ位置をくるくる回っている場合は下に魚がいて、
浮いてくるのを待っていると言われています。
このように海の上での鳥は重要な役割を担っており、魚探、ソナーときてバードレーダーというものも存在します。
続いて河川に多くいるサギ
サギは川にたって流れてくるベイトを拾って食べます。
特に稚鮎がいる、落ち鮎がいるところではサギがかなりの数、立っています。
河川でポイントを探すとき、サギが溜まっているところを見つければいい、という事です。
また面白いことに、美味しくないのかイナッコにはあまり鳥がつく事がありません。
シーバスではいなっこパターンがありますが青物ではいなっこパターンがあまりありません。
結構いるいなっこですがイワシや鮎ほどの人気がないようです。
海にも川にもいる鵜
鵜がいるということは少なくとも魚がいる証拠にはなります。
しかし海鳥やサギのようにまとまった群れにつくわけではないため、ベイトの塊を見つけるという意味ではあまり当てになる存在ではないでしょう。
ただ鵜が複数、大量に目の前にいて潜っている場合
魚は警戒して出てこなくなります。
海鳥に似ていますがトンビもかなり有益な情報をくれます。
海鳥は海に突っ込む事ができますがトンビは濡れることを嫌がります。
そのため海面に浮いている動かないベイト、打ち上がったベイトを拾うようにしてくいます。
海に浮かんでいるベイトというのはあまり当てにならないところではありますがトンビが多くいる岸というのは観光地で人が多くない限り、そこにベイトが打ち上がっている可能性があります。
トンビは大きく、上空を舞うため遠くからでも見つけやすいのでありがたい存在。
ただその下にいるのが人間という場合があるので注意してください。
最後に鴨
鴨は雑食性ですが小魚をメインに食べるわけでもなく、追いかけるわけでもありません。
ただ餌となるものが流れてきたり、虫などがこれにあたりますがそういった場所につく傾向があります。
それを狙ってくる小魚、そしてフィッシュイーターという連鎖があるかもしれませんが当てになるほどではないでしょう。
寒い時期において鴨は少しでも水温の高いところに浮かぶ習性があります。
例えば目の前の潮目の上に鴨が浮いていたらそこは若干水温が他より高い可能性があります。
そういった指標には使える鴨。
ルアーでベイトを見つける
ベイトは潜っていることもありますが浮いているベイトほど期待値が高くなります。
魚にとって異世界とも言える水面より上は危険地帯。
魚にもよりますが基本的に水面側に行くのはリスクになります。
しかしベイトが水面側に行く理由の多くはその下に天敵となるフィッシュイーターがいるから。
つまり浮いているベイトを見つければ釣れる可能性が高くなります。
ただ浮いているベイトは釣れる、のですがこれは基本的にはイワシの話。
コノシロやいなっこは割と水面側にいる魚なので居ないよりは全然いいのですがイワシほどの期待値はありません。
水面側にいるベイトはルアーを投げてみればわかります。
トップウォータープラグ、浅いところを泳ぐミノー、シンペンを入れるとベイトの群れの付近や中を通過すると海面に出るほどに跳ねます。
以前別の動画でルアーは表層から入れていく、とご紹介しましたがこのように釣り場で最初にベイトの有無を確認するためにも表層から入れる必要があります。
また表層でダメでもバイブレーションで中層からボトムを引いていたらゴツゴツ当たるという場合はコノシロの群れがいる可能性があります。
使用するタックルやルアーによって若干間隔が異なりますがイワシや鮎といった細い系の場合、ルアーにあたるとコツコツ
コノシロの場合はゴツゴツとゴロタの底を擦っているような感触になります。
天候、波、潮からベイトを見つける
最後に紹介するのは気象条件、海の状況からベイトを見つける方法です。
風向きや潮流によってベイトが押し寄せるところというのが存在します。
わかりやすいもので言えば風表にはベイトがよりやすくなります。
では風裏はダメか、と思うかもしれませんが一概にそうというわけではありません。
複雑な地形や岬付近で風表から回り込めるようなところではそこにベイトは避難します。
押し流されてくるとも言えます。
釣りをする上でも風裏が安全になるということも多いですので探してみてください。
他には上潮の際に水位が上がることでベイトが溜まるところがあります。
立地にもよりますが漁港もこの一つです。
そして下げていくとその漁港の近くにある磯やサーフで釣れるという事があります。
潮が上がってきて、それがどこに流れて溜まり、潮が下がりどこへ払い出されるのかというのが重要です。
これは季節、潮にもよりますがパターンというものがあるので通っているエリアがある場合はぜひこれを研究してみてください。