釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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食わない!釣れないナブラの水中では何が?その原因と攻略法

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釣りにおける最大のチャンスとも言えるナブラ

 

ナブラが目の前に発生したら釣り人は歓喜します。

 

 

しかし常にその期待に応えてくれるとは限りません。

 

今回は食わない、釣れないナブラについて解説いたします。

 

 

この記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます。

https://youtu.be/zv7mCPYVDkI

 

 

食わない!釣れないナブラの水中では何が?その原因と攻略法

ナブラというのはフィッシュイーターが餌を海面まで持ち上げて捕食している状態のことです。

 

 

群れで活動する魚

例えば青物は、イルカのように連携とまでは行きませんが群れ総出で餌を追い込んで捕食しています。

 

 

追い込む先は行き止まりなど逃げ場の選択肢を減らすような場所。

 

例えば岸だったり水面に追い込むことがほとんどです。

 

 

 

岸や水面といった一面だけでも逃げられない絶対防壁を作るだけで捕食は簡単になります。

 

ナブラというのは海面に餌を持ち上げて逃げられないようにして捕食する、その現象のことです。

 

 

 

ナブラは人間側からすれば可視化された捕食状態であるので明確なチャンスと言えます。

 

 

 

しかしナブラが発生した・・・魚の食いっ気はある

のですが必ず釣れるとは限りません。

 

 

食わないナブラというのも多く存在します。

 

 

 

なぜ食わないのか

ナブラにルアーや餌が直撃しているにもかかわらずヒットしないことがあります。

 

ヒットしたとしてもラッキーなスレがかりといった場合もあります。

 

 

 

ナブラは凄まじい混乱状態に見えますが取り乱しているのは餌です。

 

テンションは上がっているかもしれませんが捕食側は比較的冷静に餌を拾っています。

 

 

 

なのでそのナブラに対して、入れたルアーが合っていない場合は見向きもしないということが起こります。

 

 

 

スーパーのタイムセールで肉を買いに来たとしましょう。

タイムセールの棚には肉のパックが陳列されています。

 

 

その棚に例えばメロンが1つ置いてあったらどう思いますか?

 

 

 

肉が目当てですのでそれをあえて、その棚で買おうと思う人は少ないでしょう。

 

そこにメロンがなぜあるのか?と気になって手を伸ばし、買ってくれる人も0ではないかもしれません。

これがナブラならスレがかりみたいなものです。

 

 

 

このようにその環境下での異物というのは警戒されたり、スルーされることが魚にも起こります。

 

 

入れれば何でもOKなナブラも存在しますがシビアなナブラも存在します。

 

ナブラは釣れるための1つの可能性なのでそこをどう攻略するのかというのも重要になってきます。

 

 

食わないナブラの水中では

ナブラと一言によっても規模が色々あります。

 

 

マグロのように大型の魚が起こすナブラもあればサバ、ワカシといった小型の魚が起こすナブラもあります。

 

 

ナブラの主催者、つまりフィッシュイーターですがそれがターゲットとは限らないことがあります。

 

 

例えばブリクラスがナブラとして跳ねていたとします。

 

ですが全然食ってきません。

 

 

よく見るとナブラの湧き方がおかしいことに気づきます。

 

モグラ叩きのようにブリの頭が出ては引っ込んでいる。

まるで某有名ゲームに出てくる土に潜っているモンスターのように。

 

 

これは稀にあるパターンなのですがブリなど大型クラスの魚がサメに追われている時に発生します。

 

これをナブラといって良いのかは不明ですが当然こういった場合は食いません。

 

 

 

 

ソーダガツオやサバサイズが同じように跳ねている場合

それは下にサメがいるのかもしれませんがマグロがいることもあります。

 

 

これは極端な例ではありますがこういった食わないナブラというのも存在します。

 

 

 

食わないナブラの対処法

今解説したターゲットであるフィッシュイーターが逃げ惑っているナブラは対処不能かもしれません。

 

そもそも食いっ気ではなく逃げているわけですのでスレがかりを狙ってキャストするしかないでしょう。

 

 

他の食わないナブラの場合。

ほとんどの理由は食われているものとルアーが全然あっていないということです。

 

10cmのイワシを食っている状態で15cmのルアーは食わない

というのはあまりありません。

 

 

マイクロベイトを食っている時に15cmのルアーはスルーされます。

 

 

コノシロのようにでかいベイトを食っている時に10cm以下のルアーは見向きもされません。

 

 

 

このように明らかに現状と異なる場合は食わないことが多いのでなるべく合わせる必要があります。

 

 

今食っているものが見える場合は簡単ですが見えない場合は何パターンかを試す必要が出てくるでしょう。

しかしナブラというのは一瞬で過ぎ去ったり、沈んだりするので考える時間を与えてくれるものではありません。

 

 

 

ざっくりですがベイトに合わせたルアーの選び方をご紹介します。

 

 

 

マイクロベイト

ポッパーまたは小型のシンキングペンシル

 

 

マイクロベイトは見ての通り、シラスのようのものの集合体です。

シラスサイズのルアーというのはアジング用くらいしかないので青物やシーバスではポッパーがおすすめです。

 

 

ポッパーはサイズはそれなりにありますが引いた時に出る気泡でルアー本体を煙幕のように包み込みシルエットをぼかす効果があります。

この気泡がマイクロベイトの集合体に見えるということもあるのでマイクロベイトパターンにはポッパーが一番強いとされています。

 

 

マイクロベイトなのかイワシを食っているかわからない!

という時にはシンキングペンシルもおすすめ。

 

シンキングペンシルは小型ではありますがやはりしらすサイズではありません。

しかしスキッピングという海面を滑らすことで見切られにくい。

ポッパーに近い効果を得ることができます。

 

もちろんただ巻きやジャークすればイワシパターンにも対応できるので万能ルアーです。

 

 

10cm前後のイワシの場合はダイビングペンシル、ミノー

 

これが一番釣れやすいパターンです。

ルアーを入れれば何でも食う、ということが多いです。

 

そんな中でも基本と言えるのがダイビングペンシル。

 

ホットケ、と言われる方法もあり浮いているだけで釣れます。

 

 

ダイビングアクション、巻いたりしてナブラからすぐに出ちゃうような時はナブラの中でルアーをほっといてもいいかもしれません。

 

 

 

ナブラの種類によっては浮いているものはダメ、しっかりアクションしないとだめ

というものもあります。

 

 

 

ナブラは中心点で魚が沸いていますが大型の魚はその中心ではなく、ナブラの外側で溢れているものを拾っていることがあります。

 

ナブラの中心はサバですがナブラの外ぎりぎりにブリがいることもあります。

 

 

そういった場合はミノーでルアーを沈めて、ナブラの中心を外すと大型が追ってくることがあります。

 

これは小型、大型の混合ナブラでの釣りわけとしても有効です。

 

 

 

 

最後に一番少ないパターンがビッグベイトのパターン。

これは機会が少ないわけではなく、ビッグベイトでのナブラが少ないのです。

 

ビッグベイトのようなコノシロサイズを食っている場合はナブラというよりは海面がモコモコしているようなことが多いです。

 

その周辺にルアーを入れて誘い出す方法が一般的です。

 

 

 

さらにさらにこれもあまり遭遇しないケースですが大型の青物が中型の青物を食っていることもあります。

 

 

さば、カツオをマグロが食っているような状況です。

 

 

こうなるとナブラはかなり高速で動きます。

この場合は進行方向とルアーの向きをしっかり合わせる。

 

今沸いたところに入れるよりは先読みしてルアーを入れておくといった方法が有効です。

 

これも遭遇してルアーが入れば激アツです。