釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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青物は回遊待ちをすべきか、ランガンすべきか

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秋本番。

全国各地で様々な釣りがハイシーズンを迎えます。

 

その中の一つ、青物。

 

謎の生命体青物は荒磯から狙う本格的なものからちょっとした小場所で狙うことができるライトなものまであるため大人気のターゲット。

 

青物の特徴はなんといってもその力強さ。

この引きを味わってしまうとなかなか忘れることはできないでしょう。

 

釣り人の中には青物のせいで人生がいっぺん、いや狂わされた方も多くいます。

それほどまでに魅惑的な魚なのです。

 

 

このパワフルな魚は回遊速度も速い。

魚の中では新幹線レベルです。

 

そのためポイントや時間を選ぶのがこの釣りの全てと言っても過言ではないでしょう。

 

 

今回は青物を釣る上で回遊待ちをすべきか、ランガンすべきかについてご紹介いたします。

 

 

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青物は回遊待ちをすべきか、ランガンすべきか



青物を狙う際、基本となるのは回遊待ちです。

 

多くの場合は朝まずめ、夕まずめでポイントを決めて狙います。

そして日の出、日没前2時間程度で帰るというのが一般的な流れです。

 

朝夕まずめだけで見れば回遊待ちという選択になります。

 

しかし半日、1日釣りをするとなると移動するという手段も出てきます。

 

 

 

そもそも青物はどこに出るかわからない。

前日出たからと言って出るとは限らない。

ある意味神出鬼没の存在です。

 

なのでポイントを選ぶ時点でほぼほぼ結果は決まっているのかもしれません。

 

時間がある場合、もし朝一のチャンスタイムで回遊がなかったら粘るか、移動するかの選択を迫られます。

 

ここでどうするか、考えてみましょう。

 

 

粘る価値のあるポイント

ポイントで実際には粘る価値のあるポイントである

と判断する方が難しく、気楽に考えれば釣れていない場合どこも移動した方がいいポイントに見えてきます。

 

基本的な考え方としては朝一、またはポイントに入った時に釣れたりボイルがあったり

ナブラがあるポイントであれば粘る価値がある。

 

魚がなんらかの理由でその日はそこに入ってきたため、その後の時間も追加して入る可能性が高くなります。

逆に言えば状況は常に変わるので明日にも同じように入る保証はありません。

 

 

 

青物が回遊してくるには大きく2つの要素があります。

一つはベイトの存在。

 

青物はベイトに依存します。

隠れやすいポイントにいてベイトを待っているわけではなく、ベイトを常に探し回って泳いでいる魚です。

 

 

そのため港湾、サーフ、磯にベイトが溜まっていた場合

どこかの時間で青物が回遊してくる可能性があります。

 

その時間というのは潮周り、単純に何時といった時間があり、これを読む必要があります。

が、難易度はかなり高いものになります。

 

 

もう一つは日常的な回遊ルートになっているポイント。

青物は沖の深場から朝に陸側の浅いエリアに接岸します。

 

接岸した後は沖に戻る群れもあれば、そのまま陸側を転々とする場合があります。

 

その回遊ルートで待っていれば遭遇することができます。

 

 

 

ただ、ベイトがいる場合とは異なり、単なる通過点となるため時合は一瞬になることが多くあります。

ナブラ、ボイルも起こらないのでそもそも通過したことに気が付かないという場合もあるでしょう。

 

 

やはりベイトの存在が鍵となります。

 



 

ベイトがいるかどうか。

視界の範囲にいる場合は目視可能です。

 

射程圏内の沖にいる場合はダイビングペンシルやポッパーを投げてみるとベイトがいる場合それに反応して跳ねます。

 

 

こう言ったこともあり、ポイントについて最初はトップ系ルアーを投げ、ベイトの有無を確認するといいでしょう。

 

 

移動すべきポイント

 

まず物理的問題で移動すべきポイントは潮位が下がって水がなくなるポイント。

 

これに関しては釣りが成立しなくなっていくので移動が必要になります。

 

 

ヒラメ、シーバスは水深が50cmでも入ってくると言われますが青物の場合は最低でも1m程度ないと入ってきません。

部分的に、足元だけ50cmという場合は追い込むために入ってくる可能性がありますが遠浅の場合は難しくなります。

 

 

逆に潮位が下がることで陸が増え、人間の立ち位置も前に出て沖を狙える場合はこれまで届かなかったポイント、回遊ルートが狙えるようになります。

 

また潮位が下がることでベイトも一緒に前に出ていき、それが魚を呼ぶことになる場合もあります。

 

 

 

粘る価値のないポイントは他に

潮通しが悪く、水質も悪いポイント。

 

朝一といった時間にはこのような場所にもチャンスがありますが、日中に魚が入ってくるというのはかなり稀です。

特に青物は濁りを好むわけではないのでこのような場所よりは潮通しがよくフレッシュな水があるポイントの方が可能性が高くなります。

 

奥まったところにある港湾部

磯の沖側ではなく、本流が差さないワンドは移動してもいいでしょう。

 

魚は効率的に移動、捕食するため効率が悪い場所なのかどうかを考えるとある程度絞れるはずです。

 

ポイント開拓の勧め

まず青物ポイントを知る上で活用されるのはポイントマップ、雑誌など。

ここには昔から知られている青物ポイントが紹介されています。

 

しかしこれらはほんの一部でしかなく、釣れるポイントはその近辺に多くあります。

 

人に教えてもらうという手段もありますが自分で行ってみるのが最も信用性の高い情報です。

 

 

ポイントの開拓方法は意外と難しくありません。

条件が当てはまっていれば青物が入ってくる可能性があります。

 

 

1つは潮通しがいいという点。

もう一つ、近くに釣れる実績のある場所、有名ポイントがあること。

 

これが揃っていて釣りが成立するところであれば可能性は十分あります。

 

 

青物を狙う際、水深があった方がいいような気もしますが10mでも1mでも釣れる時は釣れます。

優位性をつけるなら極端に浅いポイントは朝夕、水深のあるエリアは日中の方がいいでしょう。

 

 

 

また青物に限ったことではありませんが生物は道などの影響を受けます。

 

人間なら道に沿って移動します。

人間を含む動物なら草木が生い茂るところより、獣道のようなところを通ります。

 

 

魚もこれと同様で沖から岸側へスリットが伸びている場合、これを利用して接岸、離岸することがあります。

 

これは海流の影響で流されず、目的地まで一直線に入れるため

天敵や事故に遭わないようにするためと言われています。

 

 

航空写真で見てみると結構岸に向かって差し込んでいるスリットがあるので太いものがあるとそのポイントはチャンスになるかもしれません。

 

 

 

 

 

今回は青物を釣る際のポイントの考え方についてご紹介いたしました。

 

回遊待ちか

ランガンか

 

結局のところ根性試し的なところが多い釣りです。

 

回遊待ちはいつくるかわからない青物を待つ強靭な精神力が必要となり

ランガンは移動する面倒さを感じず、歩き回る体力を必要とします。

 

そしてどちらも不安が大きい

本当にここにいて回ってくるのか

移動中、さっきのところで湧いてるんじゃないのか

 

 

気が狂いそうになることもあります。

 

青物は居れば割と釣りやすい魚

ヒラメ、シーバスの方がその辺にいるが食わないことが多いです。

 

移動も早いので接触するまでがとにかく大変。

ポイント見つける釣りとなっています。

 

 

最後に混んでいるところ、すなわち釣れるわけではないので振り回されないようご注意ください。