釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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ショアから青物を狙うなら水深は浅い方がいいか、深い方がいいか

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今回はショアから青物を狙う際のポイント選びについて解説します。

 

 

堤防、地磯、沖磯・・・サーフとありますがポイントを選ぶというのも一つの戦略、テクニックと言えるでしょう。

 

その中でも特に気になると思うのが水深です。

この水深という要素をどう考え、どう捉えるか。

 

この記事の内容は動画でも解説しています。

よろしければこちらもご覧ください。(内容は同じです)

https://youtu.be/LWjkPMwXYBk

 

ショアから青物を狙うなら水深は浅い方がいいか、深い方がいいか

みなさんは青物を釣る場合

浅いポイントと深いポイント

どちらが釣れると思いますか?

 

または過去の実績ではどちらの方が釣れてますか?

 

 

 

先日ツイッター、インスタでアンケートを取らせていただきました。

ご回答いただいた皆様、誠にありがとうございます。

 

 

今回はこのアンケートも参考に動画を作らせていただきました。

 

 

 

 

まずは結論から。

 

どっちがよく釣れるというわけではなく、釣れるという意味では

浅い、深いどちらでも釣れます。

 

 

浅いというのは極端な部分がありますが1m以上あれば釣れる可能性があります。

 

ベイトは別として捕食するサイズの魚は波打ち際、岸に突っ込んで自爆するということはほぼありません。

 

なので体高で無理のない範囲は入ってきます。

 

 

シーバスやクロダイは背鰭が出るレベルでも入ってきますが青物はそこまでは入ってきません。

 

なので大体1mくらいまで、と定義しました。

 

 

 

 

深い方ではオフショアジギングをやられている方はご存知かと思いますが100m程度にも青物はいます。

 

ショアの射程圏内で水深100mというのはないと思いますが

水深1m〜100m

 

この辺は可能性があります。

 

 

さて、浅場と深場

これらの特徴について解説します。

 

 

青物の捕食の仕方

青物はフィッシュイーター

 

海の中のハンターです。

 

 

 

マイクロベイトからイワシ、キビナゴといった小魚を捕食しています。

 

甲殻類を積極的に食うというのはあまり聞きませんがオキアミ、アミエビなどのプランクトン類も食べます。

 

 

 

ハンターというのは生物界においてかなり高い知能、いや本能なのか

戦略を持っています。

 

 

魚でよくあるのは群れで餌となるベイトを追い詰め捕食する。

 

 

追い詰めることでベイトが逃げる範囲を狭めて逃げられにくくする目的があります。

 

 

 

 

例えば岸。

 

ベイトを岸に追い込んでしまえばそれ以上奥に行くことはできない行き止まり。

そうなると青物もそれ以上追いかける必要がなくなるのでかなり楽になります。

 

 

 

 

 

 

他には水面に追い込むこともあります。

岸同様に水面に追い込むことで行き止まりとなり、逃げ場を減らすことができます。

 

 

こうして水面に追い詰められて、水面がバチャバチャするのをナブラと言います。

 

 

 

青物がこのように追い込み漁をしている状態が活性が一番高い状態と言えます。

 

 

活性が並程度の場合は拾い食いのように泳いでてベイトに遭遇したから食べた、みたいなことがあります。

 

 

 

一番釣れる状態

今解説したように

 

・岸にベイトを追い詰めている時

・水面にベイトを追い詰めてナブラになっている時

 

 

この時は最大のチャンスです。

 

 

 

なので浅場に青物が入ってきている

水面直下にいる青物というのはやる気に満ち溢れている。

 

 

オフショアの視点で言えば水面近くにいる青物は活性が高い

と言えます。

 

 

もちろん深場で活性が高い青物もいます。

ただ目視することはできず、魚探で見ることはできます。

 

 

 

では今回の動画の結論では

 

浅いポイントが釣れる、ということなのか?

 

 

 

そういうわけではありません。

それぞれの特性について解説します。

 

 

 

浅いポイントの青物

浅いポイントの青物は釣れる可能性が高い。

 

それは浅場、岸にベイトを追い込んで食いにきた。

または浅場にいるベイトを食いにきたためです。

 

 

 

浅場はある意味食堂みたいなものかもしれません。

ベイトがいれば、ですが。

 

 

 

なので浅場で狙う場合は効率良く活性の高い青物を狙うことができます。

 

 

浅場、というのは定義が曖昧なところではありますが

今回は5m以内とします。

 

 

 

高活性な青物が狙える浅場

しかしデメリットも存在します。

 

 

 

青物はエリアによっても若干異なりますが基本的には水深5m以内で常駐している魚ではありません。

 

本拠地は深場になります。

 

 

 

なので青物が浅場に居るのはかなり時間が短かったり、極端に少ないのです。

 

入ってくれば激アツですが入ってこない可能性が高いのが浅場です。

 

 

 

なので浅場はある意味ギャンブル性の高いポイント。

 

朝夕マズメといったタイミングは浅場に入ってきやすく、高活性なので釣りやすい傾向にあります。

 

 

 

また5mしかないのでいい意味でルアーに制限が出ます。

 

水深が深い場合、棚が合わないと釣れなくなります。

 

 

しかし5mしかなければ深場は探らないのでトップ、水面直下縛りで攻め続けられます。

ルアーチョイスの選択肢が勝手に狭まるというのはかなりいいことです。

 

 

 

深いポイントの青物

浅いポイントと深いポイントの違い

 

それは回遊性です。

 

 

 

浅いポイントは水深5m

深いポイントは仮に水深10mとしましょう。

 

 

こうした時、当たり前ですが水深は2倍

ざっくりいうと水の量も2倍になります。

 

 

ということは超単純な考え方ですが魚がいれる場所が2倍

魚がいる可能性が2倍になるわけです。

 

 

深くなればなるほど、そこにいる魚の数は増えます。

密度が高いというわけではありませんが。

 

 

 

深場においては青物が回遊してくる確率が高くなります。

ただし浅場とは違い、食いっ気がない場合も多くあります。

 

 

他には浅い場所と比較すると圧倒的に潮通しがよくなります。

 

これがさらに青物の回遊を高める要因になります。

 

 

 

先程浅場を食堂と例えました

深場は幹線道路、主要路線といった感じです。

 

 

深いポイントのデメリットとしては

 

いる青物が高活性ではないことがある。

水深が深くなるごとにルアーの選択肢が増える。

タナを見つけるのが難しくなる。

 

といった点があります。

 

 

 

オフショアの場合は魚探で

何m〜何mに反応

 

とわかりますがショアではわかりません。

 

 

 

なのでトップからボトムまで

一通りチェックする必要があります。

 

ルアーローテーションに関しては以前別の動画で解説したことがあるのでよろしければご覧ください。

 

 

深場になると青物とルアーのすれ違いが起こるようになります。

ボトムを探っていたところ、青物が中層にいた場合は釣れない

そういったズレが発生していることがあります。

 

 

さらにずれているかどうかというのはわかりませんので不安が多いかもしれません。

 

 

 

ただ、浅場より青物は回ってきます。

 

 

 

まとめ

それでは最後にまとめたいと思います。

 

浅いポイントにいる青物は

・捕食するために接岸してくるので高活性の場合が多い

・レンジが限られているので迷いなくルアーを使うことができる

 

・青物は通常浅場にいる魚ではないため1日を通してみると接岸している時間は短い

 

 

深いポイントにいる青物は

・浅場より数が多い

・マズメ時間以外でも回遊してくる

 

・魚はいるが活性が高いとは限らない

・レンジが広く、選択肢が多いためタナがあっているかわからない

 

 

 

 

なのでどっちがいいか

これを選ぶのも釣りの楽しみの一つかも知れません。

 

 

地域ごと、季節ごと、潮ごとによって傾向がコロコロ変わります。

その時の情報も大切ですが意外と己を貫くと良い思いができることもあります。