釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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重要なのはサラシだけではない!ヒラスズキの釣り方の基本

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 今回は初心にかえってヒラスズキという魚の釣り方について考えようと思います。

熟練のアングラーや中級アングラーの方には当然のことかもしれませんが、改めて文章で再認識していただければ幸いです。

私も脱初心者したこと、単純にヒラスズキの釣り方というのを勘違いして自分の中の経験に基づくルールで動き、釣れなくなった時期がありました。

自分の中で釣れたという経験は非常に大事ですがそれとセオリーがマッチしていない場合、いつかスランプに陥る可能性があります。

 

改めて基本となるヒラスズキの釣り方を考えてみましょう。

 

 

ヒラスズキは歩く釣り

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ヒラスズキは歩く釣り。

粘る釣りではありません。

ヒラスズキがいるであろうところへこちらから足を運び狙い撃つ釣りです。

 

一日ヒラスズキを狙うとしたら他の釣りを一日するより圧倒的にキャスト数は少なくなります。

ほとんどの時間、歩いていると言っても過言ではないくらいとにかく歩きまくる釣りです。

ヒラスズキは渓流の釣りに似ているかもしれません。

 

歩きまくるので結構ハードな釣りではありますが、トータルでみたとき、かなりヒット率が高い釣りになります。

歩いてサラシを探し、数投入れて反応がなければ次へ。

例えば2箇所で10投、1ヒットとしたら10%のヒット率になります。

これは他の釣りを見てもかなり高い数字でしょう。

 

ここで大事なのはヒラスズキを釣るというのは魚を寄せたり回遊待ちをする釣りではないというところ。

ある程度、試せることを試して反応がなければ次のサラシへ移動します。

ある程度試す、というのは考えられるポイントに確実に狙い撃ち、イメージ通りにルアーを泳がせることです。

風があることも多いのでなかなか一発で決めるというのは難しいものです。

何発か完璧なキャストとトレースができているにも関わらず反応がない場合はヒラスズキがいないか食いっ気がないということです。

 

ちなみにヒラスズキの回遊は何パターンかあるとされています。

一つは荒れた夜にこっそりと接岸しサラシの下で待機するというパターン。

 

もう一つはサラシに潜むもベイトがいない時、近くのサラシに移動するというパターン。

このパターンの場合、うまくいけば自分の行動とヒラスズキの行動がマッチして移動する先々でヒット連発ということもあります。

 

干潮が好まれる理由

ヒラスズキ釣りといえば干潮のイメージが強いのではないでしょうか。

なぜ干潮が好まれるか。

これはアングラーの可動域が増えるためです。

干潮になれば磯が露出し、少しでも前に出ることができます。

また満潮では水没してしまうようなポイント、泳がなければ渡れないような離れでも干潮であれば移動することができます。

干潮になれば撃てるところが増えるというわけです。

 

またその他に干潮になるとサラシができやすいというところです。

ただしいくらサラシができるとはいえ、潮位が低くなるのでポイントによっては底荒れする場合があります。

こうなるとヒラスズキはいないことが予想されます。

適度な厚さのサラシが広がって入ればチャンスがあります。

 

他にも潮位が下がれば海底付近に潜むヒラスズキとの距離が狭くなります。

ヒラスズキを狙う場合、比較的シャローエリアが多いです。

釣りやすいという理由にはこのルアーとヒラスズキの距離が近いということがあります。

だからあまりバイブレーションなど沈めるルアーを使う頻度が少ないのです。

 

ベイトを探すのが一番の近道

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ヒラスズキはサラシの中にいる。

その通りですがヒラスズキはサラシを食べているわけではないですよね。

サラシではベイトの動きを奪い、ヒラスズキが楽に簡単に捕食できるのでサラシにいるわけです。

その他にもサラシの中ではヒラスズキが身を隠すことができ外敵から襲われないようにするなどの効果もあります。

 

当たり前ですが餌のないサラシに潜んでいても何の意味もないのです。

サラシが発生するような天候というのは必ずどこかしらにベイトが集まります。

ベイトはうねりや風で簡単に流されます。

特に表層にいるベイトは風の影響をもろに受ける。

ということは風の当たる磯にベイトが溜まっている可能性があります。

 

必ずしも風が当たる磯、というわけでもなく風裏にベイトが流れ込んでいる可能性も視野に入れなくてはいけません。

 

まずはベイトの行き先を考えることでグッとヒラスズキとの距離も縮まります。

 

風向きや天気によって変わる水温

他の魚でも共通して言えることですが水温も重要な要素です。

例えばヒラスズキを狙って歩きまくる場合、外洋に面しているサラシと少し奥まったサラシでは水温がかなり違います。

特に冬場であれば水温が引くところの方が活性は低く反応してこないケースもあります。

いや、むしろこのような場合には水温が低いと思われるワンドや奥まったポイントにはヒラスズキがいないかもしれません。

いやいや、とはいえその奥まったポイントにベイトが寄っている可能性もある。

 

というわけで結局キャストする価値はあるということです。

怪しいと思ったところは一通り調査するべきだと思います。

 

本題に戻りますがこの水温はコロコロ変わったりもします。

例えば北風が吹けば一気に水温は下がります。

北風出ないとサラシができないという地域は特に考慮する必要があるでしょう。

水温が下がると活性が下がる、といっても15度が14度だとやばいですが20度が19度くらいだとそんなに活性が下がるようなことはないと思われます。

 

またシャローエリアは天候の影響をかなり受けやすいです。

今書いた通り、風が吹けば一気に水温が下がります。

日が昇り晴天なら一気に水温が上がります。

 

春先などは朝まずめより日が昇ってからの方が釣れる場合があります。

 

ヒラスズキが釣れない理由をしっかり考える

なぜ釣れないのか。

反省会は必ずしましょう。

以前ヒラスズキが釣れない時に見直したい7つのことという記事を書きました。

これを参考になぜ釣れなかったのか研究してみてください。

 

釣れないというショックもあるでしょうけど釣れないのは次に釣れる可能性、データを追加したということです。

ヒラスズキ釣りは比較的努力が報われる釣りです。

ただその努力が報われるまでが長かったりして心が折れることもあります。

そんな中で釣れる一匹は格別。だからやめられません。