釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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ヒラスズキの1日の行動(朝・昼・日中・夜)彼らはどこで何してる?

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春になるとヒラスズキのハイシーズンに突入します。

 

ヒラスズキは春〜梅雨、秋がメイン。

ですが夏でも冬でも釣ることが可能です。

 

というのもシーバスや青物のように季節ごとに行動するエリアが大きく変わる魚ではなく、基本的には春夏秋冬同じようなところに通勤しています。

 

今回の前提として、ヒラスズキは会社勤めのような生活をしている。と仮定します。

 

 

ヒラスズキの1日の行動(朝・昼・日中・夜)彼らはどこで何してる?

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ヒラスズキの基本的な生息域は水深10〜30mほどのところと言われています。

ここが主な拠点で食事のために接岸します。

 

深場の拠点と磯際を行ったり来たりするのがヒラスズキの行動パターンです。

 

拠点に関してはそこに居付くものもいれば少し動くものもいる。

または大きく遠征に行くヒラスズキもいるそうです。

 

過去の調査では房総で捕獲したヒラスズキにタグをつけリリース。

そのヒラスズキが伊豆半島で見つかったというケースもあります。

 

もちろん房総のタグで同じところで再捕獲された例もあります。

 

 

 

ヒラスズキは釣りとしてはサラシを打つという確立した釣り方が存在します。

しかし漁ではヒラスズキ漁として確立したものがありません。

 

定置網に入ってた、と言ったことが多いようです。

また漁としてサラシに網を投げたりとかは現実的に難しいでしょう。

 

こういった希少価値もあって高級魚や幻の魚として崇められる存在となっています。

 

 

漁より釣りの方が効率的に捕獲できるってすごいですよね。

さて、そんなヒラスズキの1日のルーティンをご紹介します。

 

 

夜に接岸

深場に生息しているヒラスズキ。

夜のうちに磯際に接岸します。

エリアによっては河口などにも接岸。

 

 

余談ですが河口と磯、近くで両方ともヒラスズキが釣れるポイントの場合

その日のシケ具合や潮によって極端に片方に偏るようです。

 

例えば河口でヒラスズキが釣れた場合、その日は磯では個体数が少ない可能性が高い。

または磯で釣れない場合は河口にいるかもしれない。

と言ったことがあります。

 

 

夜のうちに接岸するのはサラシやベイトはあまり関係ないとされています。

とりあえず所定のポジションに行き、スタンバイしています。

これがまさしく通勤。

 

 

日が登ってくるとヒラスズキ側で目視してベイトを確認できるようになります。

なので暗いうちからルアーを投げてしまうとポイントを潰してしまうこともあるので注意。

明るくなってから開始した方が賢明です。

近くに他のアングラーがいる場合はそれでトラブルになるケースもあります。

 

明るくなれば積極的に捕食し始めます。

この時はまだベイトの有無は関係ありません。

ベイトがいなければルアーをベイトとして食わせるだけです。

 

 

そして徐々に朝まずめが終わる。

朝まずめタイムが終わるということはベイトが離岸するとも言えます。

 

昼・日中

朝まずめ過ぎると多くのヒラスズキは深場へ帰ります。

腹一杯の場合、結局ベイトがいなくて断食になった場合も深場に帰ります。

 

ヒラスズキが接岸している時間というのは意外と、いやかなり短いのです。

 

 

 

しかしベイトが居たり、またはベイトが移動する場合それを追いかけるヒラスズキがいます。

もちろんベイトが溜まっている時にもヒラスズキは深場に帰らず居残りします。

 

なので昼間にヒラスズキを釣ろうと思ったらベイトがいる、または回遊してくる場所を探すのがいいでしょう。

ですが大半は深場に落ちているので数は圧倒的に少なくなります。

 

 

ただベイトについて回遊している場合はやる気に満ち溢れた個体なので釣るチャンスは大いにあります。

 

 

夕方

夕方は昼の延長なのでほとんどが深場に落ちています。

 

ですが回遊しているやつや朝から残っている個体もいます。

朝から残って、粘っているヒラスズキは夕方になると活性が上がり釣れやすくなります。

 

もちろん夕まずめという現象によりプランクトンが、ベイトが接岸するのでそれに合わせてチャンスとなります。

 

 

そしてある程度満足したらヒラスズキは深場に落ちていきます。

 

 

 

朝まずめと昼・夕方のポイントの違い

ヒラスズキが釣れるポイントというのは決まっています。

居付く、隠れているところが決まっているのです。

 

個体は違えど一度釣れたポイントでは何らかの条件があったりすれば今後釣れます。

なのでポイント選びは重要です。

 

朝まずめに関していえば広い範囲で釣ることができます。

言い方を変えればどこでも釣れます。(条件が揃っていれば)

 

朝以降になるとピンポイントで難しくなってきます。

 

・水深がまあまあある

朝まずめは嘘だろっていうドシャローで釣れたりしますが昼ごろはスリット優先

 

・ベイトが溜まっている

基本的にはベイトを探す釣り、と考えておくと動きやすいかと思います。

 

・ベイトの動きを予想する

潮の上げ下げからサラシが広がりそうなポイント、潮の流れでベイトが流れ着きそうなところを予想します。

それを転々と探していくと巡り会うかも

 

・夕方はマルスズキが増える

これはエリアにもよりますが夕まずめは結構シーバスの回遊が多くなります。

ヒラスズキではなかった、というのが春や秋には多くあります。

 

 

サラシはヒラスズキの餌ではない

ヒラスズキに必須とも言えるサラシ。

しかしヒラスズキはサラシを食べて生きているわけではありません。

 

小魚を食べて生きています。

なのでサラシがあればヒラスズキがいるというわけではないのです。

 

シーバスで言えば明暗部があれば絶対にいるか、と言われればそうではない

ヒラメであれば離岸流があれば絶対にいるか、そうではない。

あくまでいる可能性が高いところがサラシ。

 

基本的にサラシを探しつつもベイトがどこに流れ着いているのかが重要になってくるでしょう。

 

まとめ

水深10〜30mに生息

夜のうちに深場から出てきて接岸

朝活で捕食

朝礼が終わったら深場に帰る

 

そこにまだ食べるものがある場合、居残り

または食べ物が移動する場合に回遊

 

深場に帰る

 

 

 

という流れになります。

ヒラスズキは実は日中サラシの下で寝ているとも言われています。

サラシがあってベイトもいるが反応しない日中はもしかしたら寝ているのかもしれません。

夕方に期待しましょう。