この記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます
今回はサーフで気をつけなければならない事についてご紹介いたします。
サーフにおける危険性と注意すべきルール
誰でも気軽に入ることができるサーフ。
泳げるかどうかは置いといて最も手軽に入ることができるフィールドではないでしょうか。
エリアによって砂浜が限られているところもありますが、全国的に見れば砂浜は広く存在します。
手軽に入れるフィールド
しかしそのポテンシャルは堤防以上。
時にフラットフィッシュ。
しかも座布団クラスも夢じゃない。
時に青物。
ブリが回ってくることもあるでしょう。
シーバス、ヒラスズキもサーフで狙うことができます。
ルアーフィッシングにおけるサーフは非常に汎用性の高いパラダイスみてえなポイントなわけです。
しかし、サーフの危険性やルールをあらかじめ知っておかないと事故やトラブルにつながる恐れもあります。
特に最近ではサーフの人気が高く、アングラーも多いので事故やトラブルも多発しています。
まずはちょっとした所からご紹介いたします。
根掛かり
根がかりはトラブルなのか?と思う方も多いかもしれません。
この根がかりに関してはアングラーの損失という危険性も当然ありますが、後々に釣り場の閉鎖につながることもあります。
まず前提として、サーフだから、砂地だから根がかりしない
というイメージは捨てましょう。
サーフでも根がかりします。
それは砂地に岩が点在していたり、海藻が生えていたり、ロープが沈んでいたりと様々な要素があります。
根回り、海藻帯はチャンスといえばチャンス。
そこに魚がつく可能性が考えられますが、注意しながら探らないとルアーが無限になくなっていきます。
そしてロープ。
このロープは漁や船の誘導に使われるもの、海水浴シーズンにブイを入れる際に使用されるものがあります。
海水浴のメインスポットとも言える場所でちょっとした根回りやロープに根がかりをしてルアーを堆積させると海水浴場としては危険な状態となります。
過去にルアーを踏んでしまい、搬送されたという事例も数件報告されています。
そのため、特に観光収入が多く見込まれる海水浴場では夏も当然ですが周年釣り禁止となった場所も存在します。
たかが根がかり、されど根がかり。
注意するに越したことはありません。
先行者優先のマナー
釣り共通のマナーとして先行者優先というものがあります。
当然サーフでもこのマナーは当てはまります。
サーフではちょっとわかりにくいマナーではありますが先行者優先、
これが派生して追い越しのマナーというのが存在します。
例えば海に向かって右にランガンしている先行者がいた場合
近いところはよろしくはありませんがその進む右方向に入るのは問題ありません。
通せんぼっぽいようにも見えますが。
しかし右側に進んでいく先行者に対してその先行者の左に入っており、それを追い抜いてランガンするのはグレーとなります。
もし追い抜く際は一声挨拶をして「先に行ってもいいですか」と聞きましょう。
そして近くに入るよりは結構離れたほうがいいと思います。
このマナーに関しては最初に入った位置によって追い抜きかどうかが変わってくるので難しい問題でもあります。
車のスタック
サーフの多くは駐車場、駐車スペースがあります。
しかしそのスペースというのは整備されているものとは限らず
天候の変化で状態がコロコロ変わることもあります。
ここで注意しなければならないのが車のスタック。
砂地にタイヤを取られると悲劇。
近くに他の車があれば助けてもらうこともできますがいなかった場合どうするか。
さらには滑るタイヤに板などを差し込み、噛ませて脱出という方法もあります。
ですがただの砂浜で砂しかない、という場合も珍しくありません。
例え4輪駆動だとしても油断できません。
サーフでの車のスタックによるレスキューは年間かなりの件数発生しています。
金額的に見合うかどうかは置いといてこういった場合にJAFは便利だなと実感する方も多いようです。
基本的には砂浜に車は乗り入れない。
いつも平気だからと油断せず、特に強い風や雨の後は道に堆積している砂を気にするよう心がけましょう。
立ちこみ
サーフはどこまで海に入ってもいいのか。と疑問を持つことがあるかと思います。
結論から言えば浸からなくていいなら浸からないほうが安全です。
といってもシャローエリアの波打ち際ですと明らかに危険性が低いと判断でき
そこに入らないと10mは捨てることになる場合もあります。
ただこの限りでもなく、ドン深サーフの場合は突然絶壁のような状態となり水深が一気に深くなります。
なので立ちこむ目安としては膝下くらいまでにしておかないと危険かもしれません。
ご存知の通り、波は一定ではなく突然でかい波がきます。
でかい波が大丈夫だったとしても引き波によって転倒。
ウェーダーを履いて転倒するとかなり危険で場合によっては泳ぐことすらできなくなります。
ディープウェーディングというものもありますがそれは波のないエリアでの話ですのでサーフでは極力立ち込まないほうがいいでしょう。
トイレ
サーフにトイレがあるというのは稀です。
トイレがある場合、そこは海水浴場だったり観光地だったり
サーファースポットだったりします。
サーフで催した場合、物陰に隠れる
と言いたいところですが物陰すらないこともあります。
ただ広く人が近くにいないこともあるのでオープンでも気にならないかもしれません。
エマージェンシーの際はバックトゥネイチャーを覚悟し
基本的には事前に済ませておくなど対策しておきましょう。
または釣りができ、トイレがあるサーフを選ぶという方法もあります。
サーファーとの共存
釣れるポイントとサーフィンがいい感じのポイントは一緒だったりします。
そのため釣り人とサーファーが同じところに集まるエリアもあります。
お互いに配慮し合って、というのが原則ですが個人的な考えではサーファーや海水浴客がいたら近寄らない。
というのも海水浴客、サーファー、釣り人で戦闘力を見てみると圧倒的に釣り人が強くなります。
攻撃範囲も広く、殺傷能力にも優れています。
もし接触させた場合、どう考えても釣り人が悪くなります。
こういったトラブルも多くあり、最悪傷害として処理されるかもしれません。
近寄らないの定義が難しいところではありますがサーファーがいるエリアは避けるほうがいいでしょう。
ちょっと横にずれたらいないので、と思うかもしれません。
しかしサーファーは波に乗るエリアとは別に離岸流を使っておきに出るポイントというのがあります。
釣り人は離岸流を見つけたらそこに吸い寄せられるのと同じくサーファーもそれを利用します。
最もトラブルが多いのはこの離岸流周りと言われています。
今回はサーフで気をつけるべきポイントについてご紹介しました。
自然からの脅威だけでなく人間にまつわる問題も多くあります。
気軽に入ることができるポイントだからこそ、問題も多く起こると言えます。
事故やトラブルのないよう、釣りをお楽しみください。
最後にサーフは手頃で本格的な釣りができると冒頭で言いましたが、釣れるとはいってません。
総合的に見たらサーフは釣れないほうだと思います。