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釣りにおいて最初に魚と接触するところはフック。
フックのタッチ具合によってその運命は大きく分かれる。
ここで例え話をしよう
ルアーの見た目を魚が気にいる、興味を抱く。
これは人間でいうところの第一印象によるものだ。
あのこ可愛い、あの人かっこいい。まさにそれがこれだ。
そしてルアーの出す波動、動きは人間でいうところの素行や内面的なものに当たるだろう。
騒がしい小娘が好きな人もいれば大人っぽい色気を纏った人が好きな人もいる。
やんちゃなガキみたいな男が好きな方もいればダンディズム溢れる渋い男が好きな方もいる。
そしてお付き合いをすることになったとしよう、
いや人によってはその前の段階でこれが訪れるかもしれない。
それはボディタッチ。
いいか、よく聞いてほしい
このチャンネルは大人向けではない。
なのでいやらしい意味ではないと強調して伝えたい。
ボディタッチとは何かの時に手と手が触れたり、肩を寄せたり、手を繋いだり
そういったピュアセレクトなやつだ、マヨネーズっぽい言い方になったが。
その最初のタッチでしくじったらどうだろうか。
2度目は訪れないかもしれない。
さて序盤の茶番はこんな感じにして、魚とフックのファーストタッチでしくじるとその瞬間、さらにはその後に別れが訪れる。
これを起こさないためにはファーストタッチでホーミータイしなければならない。
結束強度やドラグを気にすることは多いかと思う。
それも必要だがぜひフックについても気にかけてほしい。
今回はルアーのフックは研ぐべきか、交換すべきかについてご紹介いたします。
ルアーのフックは研ぐべきか、交換すべきか
ルアーのフックというのはおそらく釣具の中で最も消費が激しいもの。
しかし実際の売れ行きとしてはルアーにおいてフック単体はそれほど良く売れるものではありません。
ラインやルアー本体の方がよく売れています。
釣りに行くたびにフックを交換するとなると金額的負担はすごいことになるでしょう。
フックの消耗に関しては使ったかどうか、に関わらず釣りに持ち込むルアーボックスに入れた時点である程度消耗します。
まずはボックス内でのルアー、フック同士の接触。
ルアーを取り出す際のあのガッシャガシャやる行為、
ルアーを持ち歩く時の振動において僅かでも針先は鈍っていきます。
そして使っていなくても他の濡れたルアーがボックスに戻ってくれば結局濡れたに近いことになり、家に帰って洗っても同じことになります。
この余計なダメージを防ぐために個室に分かれているルアーボックスも売られており、非常に便利です。
ただ個人的に使いにくいと感じることもあります。
それはルアーのサイズにある程度制限があり、ミノーは入るがポッパーなどが入らないケースがあります。
使用する上でも当然針先は鈍くなります。
サーフであればボトムを擦ったり、回収の際に砂浜を引きずればフックは鈍ります。
磯であれば磯にぶつけたりすれば鈍ります。
堤防はボトムを擦らなければ大丈夫かもしれません。
そして魚をかければ当然針先は鈍ります。
それと釣具全てに共通しますが塩による腐食もあります。
このようにフックは釣具の中で最も消耗するものと言えます。
フックが鈍ると
フックが鈍っていいことはほぼありません。
常にシャープで裁縫の針のように簡単に刺さる方が当然ヒット率は高くなります。
ヒットは数少ないチャンスですのでものにしたいもの。
ハリが鈍っていたせいであたりがあったが乗らなかったでは悔しくてしばらく引きずります。
ちなみにプロの多くはロケの前針を交換、またはギラギラに研いでいます。
これは仕事として当然釣ることが求められるため、針先も含めて少しでもキャッチ率を上げようと準備をしています。
たまに動画やテレビで映るプロのルアー、錆びていたりすることがありますがそう見えても針先だけはヤベェくらいに研ぎ澄まされていたりします。
とにかく刺さらないことには話になりません。
ただルアーにおいてなんとなくフックが軽視される理由もわからなくありません。
まず先ほど紹介したように、フック1つ1つが高価であるというところ。
餌づりの小さい針に比べると当然ですがかなり高くなります。
そのため毎回交換するというのは負担が大きすぎる。
もう一つはルアーで釣る魚の場合、当たり方が他の釣りに比べると力強く派手という点。
浮きが沈んでいるのかどうか、餌を加えたがどうかよくわからないという次元のフカセ釣りに比べるとルアーのあたりは明確でパワフルです。
そのため多少フックが鈍っていてもかかるように思える
事実かかります。
反対にルアーは人工物感マックスですから見切られにくいライン、リーダー
そして魚が大きいことが多いので強度面に気が行きがちです。
これは当然のことかと思います。
ただ、刺さりやすい方がいいというのは皆がわかっていることでもあります。
交換するメリットデメリット
結論から言うとフックは鈍ったら交換した方がいいです。
鈍ったらの基準ですがフックを爪にたててみた時、フックが鈍っていないと力を加えていないにも関わらずフックが爪に刺さり、滑りません。
しかし針先が鈍っているとフックは爪の上を滑ります。
包丁と同じような確認方法です。
とはいえこれはかなり厳しい基準となり、
この工程の次に指先の皮膚側で触れてみると鈍っている場合は明らかに丸いなと感じることができます。
鋭利の場合、刺さってしまうのではというドキドキ感が指先に伝わってきます。
フックにおいて当然新品が性能としては最大。
慣らし運転、グリスが馴染んでから、生地が柔らかくなってからとちょっと使ってから性能を発揮するタイプのものではありません。
よって常に新品であることが理想といえば理想です。
ただ、これを毎回やると本当にすごい金額になります。
なので研ぐと言う選択肢もおすすめできます。
メーカーによっては鋭利な状態を割と長く維持できるコスパがいいものもあります。
では研ぐメリットデメリットについてもご紹介いたします。
研ぐメリットデメリット
研ぐメリットはなんといっても簡単でお金がかからないと言う点。
フックを研ぐもの。
フックシャープナーを買えば済みます。
フックが鈍ったらすぐに研ぐ。
しかも研ぐ行為自体簡単にすぐ終わります。
交換する手間とは比較になりません。
毎回釣りに行くたびにルアーを選んでボックスに入れる。
この時に針先をチェックして研いで入れれば常にギラギラです。
ただ、研ぐと言うことは針を削る
薄くする、細くすると言うこと。
これを繰り返せば強度は低下していきます。
またコーティングも剥がすことになるので錆びやすくもなり、結果的に寿命を縮めていることにもつながります。
交換と研ぐのは一長一短ということです。
これらの特性を知り、研ぐ、交換をうまいスパンでやるのがおすすめ。
またフックの大きさ、細さによっても寿命は一概に言えないので時々の要素を見ながら交換するようにしましょう。
最後に刺さりやすさについて。
物理学的な話になりますが強度がある前提で細ければ細いほど刺さりやすくなります。
しかし当然細ければ折れたり曲がるリスクもあります。
この刺さるに関していうとカエシなしの針、バーブレスフックは実は刺さりやすさで言えば最強クラスです。
カエシがない分、針はずれのリスクはあります。
魚の性質上、バーブレスでも対してバラさない魚であればおすすめです。
少し前まではバーブレスというと管釣りイメージでしたが最近では魚の保護の観点や人間に対する安全上の観点からソルトルアーでも広まってきました。
魚の保護や安全上だけでなく、かかりやすいというメリットもありますのでハンデと思わず使ってみてください。
また船宿によってもバーブレスのみというルールがあるのでその際は従いましょう。