釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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なぜ離岸流は釣れるのか?離岸流の見つけ方と攻略法

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サーフで釣れる一級ポイント それは離岸流

 

広大で一見変化のないように見えるサーフですが海底、海流は複雑に変化しています。

その目に見えないポイントを探し出せるかどうか、というのも重要なスキルとなってきます。

 

離岸流には魚が集まりやすくなっており、

サーフではブレイク、離岸流は絶対に抑えたいポイント。

 

今回は離岸流について解説いたします。

 

 

 

この記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます。

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なぜ離岸流は釣れるのか?離岸流の見つけ方と攻略法

離岸流はサーフ以外にも発生しますが今回は便宜上、サーフでの離岸流とさせていただきます。

 

 

サーフにおいて釣れるとされるポイントは

ブレイク

離岸流

ヨコヨブ

 

と何らかの変化があるポイントです。

 

ブレイクがなぜ釣れるのか、というのは以前別の動画で解説しておりますのでよろしければこちらもご覧ください。

 

 

 

サーフで離岸流が重要視されているのには理由があります。

 

まず波打ち際に我々釣り人が立った時

その目の前には必ずブレイクが存在します。

数m手前か数10m先かはわかりませんが必ずブレイクはあります。

 

 

そしてヨコヨブなどの流れも必ず目の前に存在します。

ヨコヨブとは簡単にいうと離岸流を作るための流れ、離岸流につながる流れです。

離岸流を滝としたらヨコヨブは滝に至る川といったところです。

 

押し寄せてきた波が横に逃げてそれが集まって離岸流となる。

 

なので離岸流の横にはこのヨコヨブがあるはずです。

 

 

太平洋側では地域にもよりますが離岸流の隣との距離は数10m〜数100mなのに対し、潮位変動のあまりない日本海側では隣の離岸流まで数キロ離れているということもあります。

 

 

日本海側のサーフでは離岸流とヨコヨブが少ないのです。

 

 

範囲というか面積というか、そう言った観点で見ればブレイクとヨコヨブは割とどこにでもある要素。

どこにでもあるからどこでも釣れる、という訳ではなく、いるところといないところが当然存在します。

 

 

離岸流においてはブレイクなどに比べると少しレアな存在です。

ブレイク、ヨコヨブ、離岸流と要素が複合するポイントは可能性が高くなる傾向にあります。

 

 

離岸流に魚がつく理由

離岸流に魚がつく理由は魚によって異なります。

 

まずはベイトとなる小型の魚の場合。

波打ち際までくると自力で泳いで出ることができないことが多くなります。

そうすると流れに乗って離岸流へ辿り着き、沖へと出ていきます。

 

 

フィッシュイーターからすればヨコヨブ、離岸流で待っていたらそこに餌が定期的に落ちてくるという訳です。

 

 

フィッシュイーターの場合は離岸流に張り付いていることもありますが意外とヨコヨブから離岸流と回遊していることがあります。

 

シーバスにおいてはヨコヨブで釣れることがかなり多い。

なのでしっかり波打ち際までルアーを引く必要があります。

 

 

魚は流れにつきます

ベイトは流れに流されて、

それを狙う大きな魚は流れに乗って移動し、流れを利用して捕食します。

 

離岸流はこれらの要素が無限に繰り返されている夢の国のようなところなのです。

 

離岸流の種類

離岸流には固定式離岸流と移動式離岸流があります。

 

固定式離岸流とはその名の通りその場に固定されており、毎回同じところで離岸流が発生します。

 

これは海底の変化や流れ込みなどの要素で発生するものです。

 

ずっと同じところで発生しているので他のところより掘れていたり魚が多くついていることがあります。

悪く言えば居付きの魚というのもおり、スレていることもあります。

 

 

移動式離岸流とは潮の流れでその都度発生するポイントが変わるものです。

これが基本となる離岸流の形です。

 

この移動式離岸流は見つけ方を知らないと見つからない、見落としたりすることになります。

 

それでは離岸流の見つけたをご紹介します。

 

 

離岸流の見つけ方

まずは波が立っていないポイント、そこは離岸流です。

波は岸に押し寄せてくる、それに対し離岸流は沖へ払い出る流れです。

よって波は立ちにくくなります。

 

 

他には以前別の動画で紹介しましたが波打ち際を歩いてみるとわかります。

波は押し寄せると砂を置いていきます。

その砂が堆積し、ふかふかとした感触になります。

 

離岸流の場所では砂が払い出していくので積もるのではなく削られます。

常に上にある砂が払い出されていくので残るのは引き締まった砂だけになります。

 

 

これは歩いてみるとすぐに見つけることができるでしょう。

 

 

この硬い砂もレベルがあって締まっている砂もあればコンクリートかというほどの硬さもあります。

硬いほど離岸流が強い、または固定式離岸流の可能性があります。

 

 

離岸流の攻略方法

離岸流ではベイトとなる小魚が流されて、それを待ち伏せているフィッシュイーターがーいます。

 

ベイトは流されるだけではなく、流れに逆らいその場に留まろうと努力します。

また魚というのは流れに逆らって泳ぐのが基本となります。

 

 

という観点から離岸流に対しては基本的にルアーを通すだけでOKです。

やる気のある魚がいればヒットします。

 

 

ですがこれだけですと取りこぼしが出る可能性があります。

 

離岸流が発生しているところでは縦方向に掘れており、スリットとなっていることがあります。

 

 

 

そのスリットというのはかけ上がりを含みます。

全ての魚がこの通りではありませんがかけ上がる方向へ頭を向けてついていることが多いです。

 

 

なので離岸流に対して斜めからルアーを通すというのもかなり重要になってきます。

ただ離岸流の真ん中を通しただけでは反応を得られなかった場合でもこのようにルアーを通すと反応することもあるのでチェックしてみましょう。

 

 

 

他には離岸流とヨコヨブの接合点も良いポイントです。

 

流れの変化、海底の変化と釣れる要素が備わっており、ここもチェックしましょう。

波打ち際手前なので本当に釣れるのか?と疑いたくなるような近さですが意外と波打ち際で釣れることも多いです。

 

 

 

ヘッドランドやサーフから突き出した場所がある場合

ここでも離岸流が発生します。

 

 

押し寄せた波がヘッドランドという障害によって強制的に沖へ流れが発生します。

 

ヘッドランドの付け根の部分

陸から見ると奥まっているので釣れなそうな雰囲気ですがこれも離岸流とヨコヨブの接合点、さらにワンドとなるので魚が溜まっている可能性が十分にあります。

 

 

 

今回は離岸流について解説しました。

釣れる要素の一つである離岸流。

 

釣れる要素が多くなるほどに期待値が高まります。

 

離岸流の場合はブレイク、流れ、地形変化など複合しやすいので一級ポイントとされる理由です。