釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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これを見つけたら投げておきたい!見てわかる地形変化の見つけ方

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魚の多くは何らかの変化を好みます。

 

流れの変化、水質の変化、光量の変化

そして地形の変化。

 

釣れる地形の変化で代表的なのはかけ上がり。

かけ上がりは多くのフィールドにあるため共通して釣れることで知られています。

 

他にはシモリ根、スリットといったものも釣れることで有名です。

 

 

魚は身を守るためにこのような地形の変化についたり

その地形変化にいるベイトを捕食するためについたり、寄ってきたりと地形変化という要素で海の中の生態系はできているといっても過言ではないでしょう。

 

逆にショアでもオフショアにおいても何もない真っ平なところでは魚がいないわけではありませんがまとまっていません。

 

 

やはり確率が高いのは何らかの変化のあるところなのです。

 

 

今回は見てわかる、地形変化の見つけ方についてご紹介いたします。

 

 

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これを見つけたら投げておきたい!見てわかる地形変化の見つけ方

だだっ広い海

どこにでも魚はいそうですが実際は固まっていたり、回遊ルートが決まっていることがほとんどです。

 

これは人間でも同じことで道路や駅の近くには人が集まりますが

何もないところにはいたりいなかったりすることがあります。

 

地形変化というのは道路や駅、お店といったもので魚によってはマンションや住宅街になるものもあります。

 

 

潮目や離岸流といったものは潮流によって起こるため移動することが多いですが

地形変化は一度見つけて仕舞えば台風など大災害が起こらない限り動くことはありません。

 

見つけた時点で釣れるとは限りませんがデータとしてそこには地形変化があると記録しておけば今後役立つはずです。

 

そして潮位や風、流れの向きといった条件が揃うと爆発するということもあります。

 

 

それでは見てわかる地形変化をご紹介いたします。

 

 

 

しもり根、瀬

根回りは釣れることで有名です。

 

これは根の周りに魚が隠れる、ベイトがたまる、それを食う魚が集まる。

という原理と

 

もう一つはしもり根、瀬に海流が当たり上昇気流のように湧き上がる海流を作るため、魚が浮きやすくなります。

 

どこのシモリ根でも発生するわけではありません。

海流の向き、あたり方で発生することがあります。

 

青物の場合は特にこれと相性が良く、ベイトが押し上げられるため青物のレンジも上がる。

そしてトップで反応しやすくなることが多いです。

 

上昇する海流が発生していなくても根があるのでそこに溜まりやすいとどのみち釣れやすくなる要素を持っています。

オフショアの青物船、ジギングでもキャスティングでもこういった場所を狙うことが多くなります。

 

 

干潮時に見てわかる根

上から見ていて色が違うといった場合はわかりやすいですが水深がある場合

足場の高さがなく色の判別が難しいということが多いでしょう。

 

 

そういった場合は海面に注目します。

海流が押しあがってくる。

湧水のようになる。

 

 

ということはそのポイントは鏡のようにツルツルになることがあります。

通称カガミと言われており他の海面と比べるとツルツルした海面になっています。

 

このような場所の下にはしもり根があると考えられます。

 

逆に他の海面と比べると一部ザラザラしている、波の細かさが違う場所も同じように海底に何らかの変化がある可能性があります。

 

ただこういった変化は必ずしも地形変化というわけではなく潮目という場合もあります。

どのみち潮目でも海底の変化でも釣れる可能性を上げてくれる要素に違いありません。

 

 

ブレイク かけ上がり

サーフで特に重要視されるブレイク。

 

ブレイクにはフィッシュイーターが隠れやすいということとベイトが落ちてきやすいという要素があり、必ず押さえておきたいポイントです。

 




ただしもり根のようにピンポイントに存在するわけではなく、ブレイクは長く広域にあるためブレイクの中でもどこにいるのか、というのを見定める必要があります。

 

または根性論になりますがひたすら歩いてブレイクを刻んでいきます。

 

 

ブレイクの見つけ方は波があると割と簡単で波が立ち上がるところの下にブレイクがあります。

これは押し寄せてきた波がブレイクにあたり、海面が盛り上がり波となるためです。

 

 

ベタ凪で波が皆無の状態でも足元の波打ち際ではさーっと波が立ちます。

これも一種のブレイクと言えます。

 

 

沖から波が立ち上がっているところは遠浅

波が手前で一気に立ち上がるところは足元ドン深と判断することもできます。

 

 

また一帯に波が立ち上がっているのに沖に向かって一直線に波が立ち上がっていないところは離岸流です。

離岸流の下はスリットができている場合があります。

 

 

このスリットが発生している場合

陸から沖を見れば一直線のスリットですが斜め横から見るとブレイクとも捉えることができます。

 

 

そのため離岸流は真正面を通すだけでなく、横方向から斜めに入れることで離岸流とブレイクという2つの要素を絡めることができます。

 

離岸流スリットに対して右側と左側ではブレイクを通す向きが異なるため同じ場所でも違った反応を得ることができます。

 

 

通称横投げになりますが人がいない時に限ります。

 



航空写真

現代技術を駆使するとスマホで航空写真を見るというのも手です。

 

以前はあまり当てになるものではありませんでしたが近年では解像度が増したことで詳細に見ることができるようになりました。

 

細かいスリットやブレイクを見ることは難しいですがシモリ根といった根回りや離岸流を見つけることができます。

 



この時に見れる離岸流は移動しているものもありますが

地形、海流の関係でそこで固定されて発生する離岸流というものもあります。

 

川のように常にそこで沖に払い出しているもの

これはかなり深く掘られていることが多く、実際に見てみると他の移動する離岸流より流れが太いのがわかるはずです。

 

航空写真の撮られた時の天候にもよりますが波の立ち方も確認することができ、そのポイントの特性を簡単に把握することができるでしょう。

 

 

 

また河口付近に関しても航空写真がとても便利です。

 

河口は大雨による増水、逆に台風などのうねりによって変化することがあります。

 

直線で海に流れ込んでいる時もあれば

曲がって海に流れ込んでいる時もあります。

 

航空写真を見て直線に流れ込んでいる河口だが実際に来てみたら曲がっている

という場合は元々の直線側にも大きなチャンスが残されているかもしれません。

 

 

大きいものから小さいものまで河口といった流れ込みは釣れます。

現在は変化して変わってしまった河口の場合

変化する前の場所にはスリットなどの要素が残されています。

 

 

河口付近は広範囲で可能性があると考えられます。

 

 

 

 

 

今回は目で見てわかる地形変化についてご紹介いたしました。

 

地形変化を把握する他の方法としてはルアーを通してみる、といったやり方がありますが場合によっては根がかりしてしまうこともあります。

 

地形変化とはちょっと異なりますがボトムを叩くのではなく、ルアーを泳がせてみる

抵抗が異なるところは海流の変化があります。

 

海流の変化は川と同じくアップクロス、ダウンクロスで巻き抵抗が異なります。

 

こういった要素と地形変化も密接な関係がありますので注意深く観察してみてください。

 

 

上潮、下潮の流れ方によって地形変化の役割が変わることもあります。

上潮でベイトが溜まる

ベイトが溜まるが釣れない場合は下潮でベイトが払い出される時に釣れるというポイントもあります。

大体そういったポイントはベイトが払い出されるところにあるブレイクに魚がついていたりします。

 

釣れた場合、または釣れない場合の潮位も重要なデータとなります。