釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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釣りでは風が強い場合、追い風・向かい風どちらが釣れるのか

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釣りをする上で重要になってくる気象条件。

 

その気象条件は釣果に大きな影響を与えます。

 

 

釣れやすくなる気象条件もあれば、逆に釣れなくなる条件も存在します。

 

風は釣りに、魚にどのような影響があるのか。

向かい風、追い風、無風。

理想的な風とは何か。

 

今回は風が強い場合、追い風と向かい風どちらが釣れるのか

これについて解説いたします。

 

 

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釣りでは風が強い場合、追い風・向かい風どちらが釣れるのか

地球全体を見てみると無風状態の場所はごくわずか。

 

基本的に風は吹いています。

 

 

風は簡単な条件で発生します。

 

気圧でいえば高気圧から低気圧へ大気が移動し

気温で言えば冷たい空気から温かい空気へ移動します。

 

 

 

東京管区気象台のデータでは

無風から風速毎秒1m未満のごく弱い風は年間3%程度しかなく、

残りの97%は常に何らかの風が吹いているとされています。

中でも風速毎秒2~3m程度のそよかぜが最も多く吹いています。

 

 

 

つまり釣りに行くときにはほぼ確実に風は吹いているということです。

 

絶対条件とも言える風をどのように捉え、釣りを組み立てていくのか、というのは重要な要素であると言えるでしょう。

 

今回の解説ではそよ風程度ではなく強風の場合、どのような影響があるかというのをご紹介します。

 

 

追い風の場合

釣りをする上で快適なのは季節にもよりますが無風の状態ではないでしょうか。

 

ストレスなく釣りをすることができます。

 

 

次に釣りがしやすいのは追い風。

追い風は多くのアングラーに好まれている風です。

 

 

追い風の場合は飛距離が出る

身体的ストレスが少ない

波が立ちにくいのでどこのポイントでも釣りをすることができる

 

といったメリットがあります。

 

 

これだけをみてみると追い風がかなり釣り人にとってプラスになるように思えます。

 

 

しかしこれは釣り人の観点であって、魚にとっては別のこと。

 

 

魚のいうのは海の動き、つまり潮の流れに依存しています。

人間は風が吹いたからといって、吹かれるままに移動することはありませんが魚は潮が動く方へ移動します。

 

 

月や太陽の引力によって発生する潮の動きとは別に風によっても流れが発生します。

 

波というのは風が要因で発生することが多く

風が一定時間、一定方向に吹けば海面の水が移動し、それがやがて大きなものとなり、波になります。

 

気圧配置や陸地との位置関係によって例外もありますが基本的には風が吹くほうへ波が発生します。

 

 

 

余談ですが大潮の日では風が強くなる傾向にあります。

これは月と太陽の引力によって海水が大きく動くため風が発生したり、大気も少なからず引力の影響を受けるとされています。

 

 

陸地から追い風となった場合

海水は沖へと移動していきます。

 

つまり魚はその流れに乗って沖に出ていきやすいということ。

特に風は海面に近いほど影響を与えます。

 

海面に漂うような魚、ベイトフィッシュとなる魚は真っ先にこの影響を受けて沖に出やすくなります。

 

 

 

追い風の場合、飛距離を出しやすいものの魚との距離は遠くなるのです。

 

 

向かい風の場合

今紹介したように追い風の場合は風が作る海水の流れと一緒に魚も外へ出ていきやすい。

 

向かい風の場合はその逆で陸地側に魚がよってきやすいというメリットがあります。

 

 

追い風の場合に比べて圧倒的に魚との距離が近く、射程圏内に回遊してくる、または溜まる可能性が高くなります。

 

 

 

しかし釣りをする上では非常にストレスが多いものになります。

 

向かい風では空気抵抗が大きくなるため、キャストがしにくくなり

飛距離も大幅に低下します。

 

また常に正面から風を喰らうため、うざいと感じることも多いでしょう。

顔という人間で最も敏感な感覚器官は正面についているため、こちらからの風は特にストレスに感じます。

 

 

 

波に関しても陸地側に次々と押し寄せてくるため、足場の低い堤防や磯などでは立つことができないということもあります。

追い風の場合はどこでも釣りができる、これに対し向かい風では釣り場の制限ができることになります。

 

 

 

次は追い風・向かい風

それぞれに向いている釣りを紹介します。

 

 

追い風にあっている釣り

追い風にあっている釣りの条件としては

 

飛距離が出た方がいい

魚が風や波の影響をあまり受けない

 

といったところです。

 

 

波などで流されにくい魚

例えばヒラメ、マゴチといったフラットフィッシュ

根魚は影響を受けにくいです。

 

風や波で最も動くのは海面付近。

ボトム付近まで影響が及ぶことはあまりありません。

 

 

ですがこれらの魚は流されるベイトフィッシュについていく可能性もあります。

 

 

他にはメジナ、クロダイなど陸地側にいる魚です。

 

特にフカセ釣りの場合、向かい風になると仕掛け、ウキが手前に寄ってきてしまい釣りにくくなります。

 

 

青物を狙うショアジギングに関しては追い風だと飛距離が出るので広範囲を探ることができます。

しかしベイトフィッシュが沖に流されてしまうと飛距離が出たとしても届かないということも。

 

 

 

向かい風が向いている釣り

向かい風の方が向いている釣りが多くなります。

 

それはやはり魚が岸に寄りやすいという点。

 

 

イワシなどの小魚においては向かい風でかなり接岸してきます。

 

ヒラスズキにおいては向かい風でサラシができないとなかなか釣ることはできません。

 

 

シーバスも追い風より向かい風の方がベイトを追って寄りやすくなります。

 

ほとんどの魚の場合、向かい風の方が釣れるでしょう。

 

 

 

しかし人間にとってはデメリットも多く

飛距離が出ない、ストレスになる、安全上の問題がある

といった問題が出てきます。

 

 

 

結局どっちがいいのか

追い風においては

 

・飛距離が出る

・釣りがしやすい

・しかし魚は離れやすい

 

 

向かい風では

・魚が接岸しやすい

・サラシなど釣れやすくする要素が増える

・飛距離が出ない

・安全上の問題がある

 

 

魚にも寄りますがどちらがいいかと言われると向かい風だと思います。

向かい風でもいろいろな問題はありますが物理的に魚との距離が近くなるというのが今回良いとする理由です。

 

 

とはいえ向かい風の場合、危険なことも多いので釣りをする際はご注意ください。