YouTubeに新しい動画を公開しました。
今回は
・ヘビーショット
・モンスターショット
この二つのルアーの違いと使い分けについて解説します。
YouTubeはこちら↓
ヘビーショットとモンスターショットの違いと使い分け
ヘビーショット、モンスターショット
二つともルアーのジャンルだと同じシンキングペンシルというカテゴリに属します。
ですが性能は異なります。
ミノーで言えば
リップレスミノーとリップ付きミノーは違いますよね。
フローティングミノーとシンキングミノーも違いますね。
そういう違いです。
シンキングペンシルではまだ細かい区分ができていません。
シンキング、と言う名前があるから区別しにくいんですが
ライトシンキングペンシルとヘビーシンキングペンシルと区別しておきます。
ライトシンキングペンシルがミノーならフローティング
ヘビーシンキングペンシルがシンキングといった感じです。
ライトシンキングペンシルはヘビーショット。
ヘビーシンキングペンシルはモンスターショットになります。
この時点である程度どう使い分けるかと言うのが説明できます。
それは沈めないで使うのか、沈めて使うのか。
これがざっくりとした分け方です。
もちろんシンキングペンシルですので浮くと言うのはなく沈みます。
あくまで浮きやすい、沈みにくい
それがライトシンキングペンシルです。
特徴比較
ヘビーショットとモンスターショットの特徴を比較してみます。
沈む速さ
浮き上がりやすさ
レンジキープ力
飛距離
この点から比較してみるとそれぞれの特徴が出てくると思います。
沈む速さ
まず沈む速さ。
沈む速さはモンスターショットの方が圧倒的に早いです。
サイズによって異なりますがモンスターショットは毎秒50cm潜ります。
ヘビーショットは毎秒30〜40cmちょっと。
数値で言えば10cm程度の違いです。
が、次に紹介する浮き上がりやすさ
これの影響で全然違ってきます。
浮き上がりやすさ
浮き上がりやすさについてはヘビーショットの方が浮き上がりやすいです。
ラインテンションを張っているだけでそれ以上は沈まずレンジキープできます。
流れによっては巻かないでテンションかけているだけでサスペンドのウキのようにレンジキープすることができます。
これはヒラスズキやサーフ、河川でかなり使えます。
逆にモンスターショットは潜ろう、潜ろうとする力が強いのでテンションをかけていても沈んでいきます。
なので流れを利用してその場に留めると言うのは苦手です。
潜っていってしまうためレンジキープできません。
悪い点から言えばヘビーショットは狙ったレンジ・・・
中層からボトムにおいてただ巻きで巻くと浮き上がってくる可能性があります。
これは巻く速度や潮の流れによって異なりますがロッドの穂先の高さに吸い寄せられるように浮くと思ってください。
逆にモンスターショットは浮き上がりにくい。
一度沈めたモンスターショットを浮かせるにはそれなりに早く巻く必要があります。
ただ沈みやすいと言う側面もあるのでボトムをゆっくり通す。
ボトム上数センチをゆっくり巻きたいとなるとボトムを擦ってしまうことがあります。
ボトムちょい上をレンジキープしながらスローで通すならヘビーショットの方が通しやすいでしょう。
レンジキープ能力
レンジキープ力については若干ややこしいところがあります。
レンジによって得意不得意があるためです。
まずはヘビーショットから。
ヘビーショットは浮き上がりやすいのでボトム〜中層ではスローで巻かないと浮いてきます。
しかし水面直下ではスロー、普通、高速巻きでも海面から飛び出さないで通すことができます。
ここがモンスターショットと大きな違いです。
モンスターショットは水面直下を高速巻きするとスキッピング、スケーティングします。
海面から飛び出てしまうのです。
これがいいところではありますが。
モンスターショットはレンジキープは得意なところと得意ではないところがあります。
先ほど少し紹介しましたがボトムを普通速度で巻く場合はモンスターショットの方が得意です。
ヘビーショットでは浮き上がってしまいます。
中層以下でも同じです。
ただし表層の普通より早い巻きでは海面から飛び出します。
これは足場の高さにもよります。
モンスターショットはレンジキープというよりはメタルジグのようにどこでもなんでも使えるという強みがあります。
そのためジギングと同じようにワンピッチジャークもできますし、ボトムをスローで叩くようなこともできます。
ヘビーショットに比べたらレンジにおいてはモンスターショットの方が万能です。
キープという点で見ればヘビーショットの方が強いかもしれません。
ヘビーショットはモンスターショットに比べて飛び出しにくいので水面直下を狙う場面では強いです。
飛距離
飛距離に関してはモンスターショット圧勝です。
モンスターショットは誰が投げても飛ぶようにできてます。
飛ぶために生まれたルアーです。
これになかなか勝てるルアーはありません。
モンスターショットはもはやメタルジグです。
ヘビーショットにおいてもミノーなどに比べればシンキングペンシルなので飛距離は出ます。
状況が悪くなければ70mは飛ばせます。
が、モンスターショットに比べるとどんな投げ方でも飛ぶ、というわけではなくちょっとしたコツが必要になってきます。
うまく投げられている場合は綺麗にルアーが真っ直ぐになって飛びます。
ミスした場合はルアーが回転してフラフラします。
モンスターショットはこういった現象が少ないです。
使い分け
まず魚種別の使い分けです。
モンスターショット
・青物
・ヒラメ
・根魚
ヘビーショット
・シーバス
・ヒラスズキ
ざっくり、いったんこう分けます。
モンスターショットが青物にいい理由
それは貫通ワイヤーが入っているという点。
これはそもそものルアーのスペックですがモンスターショットには貫通ワイヤーが入っています。
ぶっ壊れてもルアーが千切れることはなく、魚は逃がさない。
青物狙いではこれがあった方が保険的な意味でいいです。
激しいバイトにファイト。
また磯や船にルアーをぶつけてダメージを受けていることもあります。
せっかくかけた一本を取るならそういったスペックが必要です。
青物の例外としてはサワラ狙いの場合はヘビーショットの方が効くことがあります。
というのもサワラはトップより水面直下〜1mを高速巻きして釣ります。
それをモンスターショットでやると海面から飛び出してしまうのでヘビーショットの方が有利です。
とはいえ基本はミノー。
ヘビーミノーがおすすめです。
次にヒラメ。
ヒラメを狙う場合は何と言っても広範囲を探れた方が釣果が伸びます。
なので飛距離が出るモンスターショットの方が有利です。
が、先ほど紹介したようにスローでボトム付近を通したいという場合にはヘビーショットを使用します。
また根があるサーフというのはヒラメが溜まっています。
そういった場合はヘビーショットでじっくり探ると美味しい思いをできたりします。
これは別の動画で解説しているのでよかったらご覧ください。
根魚についてもモンスターショットがおすすめです。
底取りが早いモンスターショット。
これを使ってボトムをリフト&フォールしたり、ただ巻きしたりすると釣れます。
磯場で細かくリフト&フォールすると根がかるリスクが高くなるので
着底からロッドを一回あおって10回ただ巻き
またボトム取る
といったボトムの上をただ巻きというのがおすすめ。
次にヘビーショットが強いのは
シーバスとヒラスズキ
特にヒラスズキに関してはヘビーショット一択です。
例外としてどうしても入れたいポイントがあるけど風とかで届かない・・・
仕方ないからモンスターショット使うか
というくらいです。
サラシにモンスターショットを入れると釣れないこともありませんがどんどん沈んでしまうので根がかることがよくあります。
それならヘビーショットでテンションをかけてフラフラさせている方が安心ですしよく釣れます。
ミノーと違って巻かなくてもフラフラ泳いだり、ヘビーショットの場合は前身しながらゆらゆらフォールしますのでそれだけでも釣れます。
ミノーだと流れがあるか巻かない限り浮く棒になってしまいます。
シーバスも早巻きで食わすような釣りではないので狙ったポイント、レンジをじっくり攻略するにはヘビーショットの方が扱いやすい。
またタックル的な問題ですがシーバスタックルの場合はヘビーショットの方が投げやすいです。
今回はヘビーショットとモンスターショットの違いと使い分けでした。
特徴を理解すれば今回紹介した方法以外で応用できる場面があると思います。
ルアーの使い方に大きな間違いというのはありません。
思いついたアイデアがあればいろいろ試してみてください。