釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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冬はちょっと違う?寒い時期に魚の活性が上がる、釣れるタイミングとは

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寒くなると多くの生物の活性が低下します。

 

種によっては冬眠、コールドスリープ状態になり越冬します。

冬眠するかどうかに関わらず、冬は食料も乏しくなることから秋には食い溜めをし、冬に備えて脂肪などを蓄えます。

 

マーモットが超絶デブなのはヒマラヤなどの標高3000mを超える高地の寒さに耐えるためであり、餌付けされたりした結果ではありません。

 

とあるチャンネルの動画によると

 

マーモットは世界に300種類ほどいるリスの仲間になります。

この可愛らしい顔と小さな体が特徴的ですが、こいつの体を見てください。

バチクソ太っています。



満を持して冬眠に入るのですがあまりにも辛すぎてそのまま永眠します。

 

 

 

魚は秋に蓄えた脂肪で冬を大人しく乗り切ろうとします。

しかし絶食でいることは難しいため最低限、最小エネルギーで捕食活動を行います。

 

最小限しか行動しない、限られたエリアにしかいないため冬の釣りは困難を極めるわけです。

 

 

また行動パターンが春夏秋と比べると少し特殊になることもあります。

そのパターンを知っていると冬でもなんとか釣ることができます。

 

今回は冬の魚の活性が上がる、釣れるタイミングについてご紹介いたします。

 



冬はちょっと違う?寒い時期に魚の活性が上がる、釣れるタイミングとは

 

そもそも冬にショアから釣れない理由はショア圏内から魚が離れてしまうからです。

 

エリアにもよりますが冬は魚の生存水温ギリギリになる、それ以下になるところが多くあります。

 

そのため水温が安定しやすい深場に魚が落ち、春になって暖かくなると接岸するようになります。

 

水温が安定しやすい深場

言い換えればショア圏内の浅場は水温が安定しないと言えます。

そのため夜の冷え込み、風によって突然生存限界水温となってしまう過酷なフィールドなのです。

 

寒いと感じて避難できればいいかもしれませんが魚は水が冷たくて死ぬ前に活性が低下、そして仮死状態となります。

なので急激に水温が下がるとそのまま死んでしまうことも。

 

とはいえ急激に水温が下がる、3度ドーンと下がることは多いものではありません。

 

 

適水温の一例として

 

シーバスの適水温は10~28度

生存最低水温は5度とも言われています。

河川でも生息できるのは低水温に強いからかもしれません。

 

 

ヒラメは13~23度。

限界は10度と言われています。

 

 

カンパチは寒さに弱く

適水温が20~30度

15度以下になると危険。

 

ブリは18~28度。

最低は12度とややカンパチより低水温に強くなります。

 

まだはっきりとはわかっていませんがヒラマサは18~23度くらいが最適と言われています。

ヒラマサに関してはデータが少ないです。

 

 

また青物に関しては高水温になるとその地域を離れ、最適なところへ移動

水温が低下すると活動範囲が低下し体力を温存する傾向にあるとされます。

 

さらに多くの魚は水温が下がると産卵するようになります。

色々な説がありますがバチクソ寒い時期に産卵するのはリスクだが春に生まれることで最適な環境で育ちやすく生存率を上げるメリットを優先していると言われます。

 

 

それではまずはショア圏内の冬の状況についてご紹介いたします。

 

冬のショアの水温

海水温は海全体で見ると比較的安定しています。

気温のように1日を通して5度、10度と変わるものではありません。

 

 

水は温まりにくく、冷めにくいという性質があるので朝晩の冷え込み程度で急激に下がることもなく、晴れ間で急激に温まることもありません。

 

外気の影響は徐々に温められ、徐々に冷やされるため地上と海の季節は1か月〜2ヶ月ほど海が遅れます。

春がきたと思っても海の中は真冬です。

 

 

この海水温の変動はざっくりいうと海水の量によって変化しやすさが異なります。

 

コップいっぱいの水をお湯にするのと

鍋の水をお湯にするのでは鍋の水のほうがカロリーと時間を要します。

 

 

海で言うと深いところでは外気温や日光の影響を受けにくいですが浅いショア圏内では外気の影響や日光の影響をもろ受けることになります。

 

そのため冒頭で紹介した水温が安定する深場に移動すると言う現象が起こります。

 

ある意味冬のショア圏内は砂漠のような環境なのです。

 

 

それでも浅場にくる理由

そんな冬なら誰も好んで浅い場所に入ってこないのでは、と思うかもしれませんがそうゆうわけにはいかんのです。

 

浅場にはとにかく餌となるものが豊富。

プランクトン、海藻、虫、エビやカニ、小魚



これらは寒くても深場に行かず、というかいけずショア圏内で過ごしています。

 

逆に深場は餌がないわけではありませんが範囲は広いし散り散りになるしで捕食するのに苦労します。

 

こういった事情から簡単に浅い場所を捨て切ることができません。

 

 

ただ、どこでもいいわけではなくて魚が冬に入ってきやすい浅場というものがあります。

 

回遊性のある魚に多く見られますが近くに深い場所

一概に何メートルと定義するのは難しいですが水深5m程度あれば水温は比較的安定します。

 

こういった普段過ごせるような場所が近くにあり、そこからちょっといったところにある浅場に入る個体が多くいます。

 

特にヒラスズキはこのパターンにハマりやすい魚です。

 

場所はこのようなところであとはタイミングを知れば狙って打てるようになります。

 

それではどういった時間がいいのかご紹介いたします。

 

 

活性が上がる、魚が入るタイミング

餌が豊富だが寒いシャローエリア。

人間だって真冬は日陰を歩きたくはありません。

 

 

釣りでは朝まずめが最強と言われています。

事実一番釣れる時間はやはり朝でしょう。

 

しかし冬の場合、意外と朝ではない時間が好機だったりします。

 

 

まずは晴れの日中。

晴れて気温が上がり、日差しがあるとき、シャローエリアの海水温は温められわずかでも水温が上がります。

 

このタイミングで魚が入ってくる、活性が上がることが多くあります。

これは昼まずめと呼んでいます。

 

正午から15時くらいに北風強風とかでなければ水温は上がります。

これが一つのチャンスタイムです。

 

ただ海水量が少ないから水温が上がるのであって深場、オフショアでは効果はほとんどありません。

水深2m程度のところであれば外気温にもよりますが0.5度くらい上がります。

たった0.5度ですが魚にとってはかなり影響の出る温度です。

 

ちなみに冬は水温が上がればいいと思ってしまいますが急激に大幅に上昇するとそれもまた魚の活性を下げる要因となります。

 

 

 

他には上潮のタイミング。

沖にある海水温は陸地側より高い。

特に河川、河口付近ではその温度差はかなりあります。

 

上潮になると高い水温が接岸するため近くにいた魚の活性が上がったり、沖から魚が入ってくることになります。

 

冬は夜に潮が大きく動くため、陸では寒いですが海では水温が上昇することがあります。

 

 

ただ上潮でずっと水温が高くなり活性が高い、というわけではなく上げ始めた時にちょっと水温が上がる、この瞬間だけの時合という場合も多いです。

 

 

 

今回は冬に釣れるタイミングについてご紹介いたしました。

日光などで海水温が上がるところ

上潮で暖流が差し込むところ

そしてそのタイミング 



これが冬の陸での釣れるポイントとタイミングになります。

 

魚がついていることが前提になりますが足元から水深のある堤防や磯はこれらの要素がなくても水温が安定しているため釣れるところもあります。

 

風邪をひかないように防寒対策をして釣りを楽しんでください。