釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

横浜・三浦と神奈川を中心に旬の釣り情報をご紹介!磯釣り、青物、シーバスや釣り製品のことならお任せ!

【ボラが跳ねる理由】ボラからわかる釣れるパターンと釣れないパターン

スポンサーリンク

ボラの行動が意味深すぎる

 

この魚のような顔をした魚をボラと言います。

日本近海の沿岸に生息し、探すのに全く苦労しないタイプの魚です。

 

ボラは日本人からは好かれたり、嫌われたり好みが大きくわかれ

そのためアドラー心理学を学んでいるのではと言われています。

 

どこにでもいるボラはやはりフィッシュイーターの格好の餌となります。

フィッシュイーターの餌、といっても多くの場合は謎の生命体、シーバスの餌です。

 

謎の生命体シーバスは手当たり次第に食えそうなものを口に入れます。

時にはバチクソきもいバチなんかも食べるほどの偏食化です。

 

シーバスの気まぐれで突然襲われ、すぐにどこかへ連れて行かれます。

関連性は不明ですがボラは時折狂ったように飛び跳ねることがあります。

 

 

実際のところなぜ跳ねているのか、その理由は解明されていません。

 

やっぱりお前もなのかと言いたくなる謎の生命体、それがボラです。

 

今回はボラが教えてくれる現在の状況、釣れるパターンなのか釣れないパターンなのかについてご紹介いたします。

 

この記事の内容はYouTubeでご覧いただけます。

- YouTube

 

【ボラが跳ねる理由】ボラからわかる釣れるパターンと釣れないパターン



実のところ解明されていないボラ。

よく跳ねる魚として知られていますがその理由は完全に解明されていません。

 

寄生虫を落とすため、というのが最も有力視されていますがこれに関しても確固たる証拠があるわけではないようです。

 

他には水中の酸素が少なく、酸欠によって

赤潮など何らかの影響で呼吸がしづらい状況で跳ねるとも言われています。

 

しかしこれに関してはサーフ、磯でもボラは跳ねるためやや信憑性に欠けるところがあります。

 

水温は高い方が跳ねる傾向がある。

例えば午後から夕方が最も跳ねる時間と言われています。

 

 

 

また魚に追われて跳ねる説もあります。

これに関しては後ほど詳しくご紹介いたしますが魚に追われて跳ねるに関してはいくつか不可解な点が出てきます。

 

魚に追われて、ではなく何かに驚いて跳ねるというのはあり得そうです。

 

 

似たようなところですとハクレンという淡水魚もよく跳ねます。

こちらもボラ同様、なぜ跳ねるのか解明できておりません。

 

ただ言われているのは小心で臆病な魚なためすぐに驚きはねる。

1匹が跳ねた音に驚いて連鎖して跳ねると言われています。

まるでダチョウです。

 

余談ですがダチョウは脳が小さいことで有名です。

ダチョウの目玉は60gの重さがあるのに対し、脳は40gしかありません。

 

そのため記憶の定着という概念はなく、家族を覚えることもできません。

集団心理という本能的要素はあるためある程度群れで行動することができます。

 

ただ一人が何かの理由で走り出すと一斉に走り出し、3歩目以降はなぜ走っているかすら忘れています。

 

ちなみにダチョウの排泄物は栄養素がなくカッスイためハエすらよってきません。

 

 

釣れる時のボラ

ボラは群れで動く魚です。

 

そのため1匹見かければかなりの数いると思われます。

 

 

その群れは連携、集団行動ができ危険回避にも長けています。

知られているのは海面に波紋を出す方法。

 

危険信号を出している、と言われることが多々あります。

 

ウェイク系ルアーやペンシルのただ巻きではこれに近い波動を出し、シーバスを誘うことができます。

 

ボラは水面のプランクトンを吸い込む、呼吸をすることもあり、危険信号との見分けも正直わかりません。



 

 

ボラが跳ねると釣れないという言葉を耳にしたことはないでしょうか。

ボラの跳ね方は2種類あり、釣れるかも知れない跳ね方と釣れないかも知れない跳ね方があります。

 

釣れるタイプの跳ね方はイワシなどと同じように群れで複数、一定方向に向かって小刻みに跳ねている状態。

単体で見ればボラ特有のビターンという着水ではなく、綺麗に跳ねて綺麗に着水

無駄のない跳ね方です。

 

これは何かに追われて逃げている可能性があります。

 

逆に単体でポーンと跳ねてビターンと着水するあれはまさに解明できていない跳ねのそれです。

 

それでは釣れないパターンについてご紹介いたします。

 

 

釣れない時のボラ

ボラは群をなす魚ですが大から小までで群を作るわけではなく

ある程度同一サイズの個体で群を作ります。

 

小型のボラほど群れの構成員は多くなり、大型のボラになると数匹で行動していることもあります。

 

 

ボラの群れの密集度、1匹1匹の間隔も興味深いものがあります。

 

そもそも群れというのは外敵から身を守るための一つの手段です。

小魚が群を作るのは外敵から見てシルエットを大きくする効果があったり、

ディフェンスを固める効果があります。

 

 

よって群れが密集している場合は警戒状態であり、近くに天敵がいる可能性があります。

分散している場合はリラックスしているとも捉えられますが索敵してる状態で1匹が敵を発見したら集合するのかも知れません。

 

ボラが跳ねる、しかも大きく跳ねている時には他のボラとの距離がかなりあります。

1箇所高密度でぼよーん、ビターンとなることはあまりありません。



エリア一体でボラがこのように跳ねている場合、全体的に天敵がいないか、天敵の活性度が低く脅威とはならない状態であると考えられます。

 

これがボラが跳ねると釣れないと言われる理由の1つです。

 

 

泳ぐ速度が遅いと

ボラだけではありませんがベイトとなる魚がゆったり泳いでいるとフィッシュイーターは近くにいない、という意見があります。

 

その可能性もありますがフィッシュイーターが近くにいても慌てないこともあります。

 

 

これは先ほどご紹介したように群れとなり、大きなシルエットを形成することで外敵から身を守る場合は早く泳ぐ必要がありません。

むしろ早く泳ぐと塊が乱れます。

 

ディフェンスを固めている場合も同様です。

コノシロに関しては結構このパターンが多いのではないでしょうか。

 

 

イワシなど小さいベイトに関してははぐれている奴ほど慌てています。

当たり前と言えば当たり前ですがそういった傾向もあります。

 

 

シルエットが、ディフェンスが、といってもフィッシュイーターにアタックされればその陣形は崩されます。

これの発展系がナブラとも言えます。

 

 

跳ねることで終焉を迎える

追われている以外でボラが跳ねるあれ。

 

寄生虫を落とす、酸欠などありますがあれが結局敵を寄せることにもつながります。

 

 

シーバスをはじめフィッシュイーターは着水音といった音に敏感です。

ブラックバスは着水音をさせるとダメなパターンもありますがソルトは割と着水音に対してはポジティブな場合が多い。

 

そのため青物プラグ、ビッグベイトやジャイアントベイトの激しすぎる着水音は強烈な集魚効果をもたらします。



ボラに関しては餌となるのはせいぜい20cm前後程度。

それでも跳ねれば音は出ますし、波紋はでます。

 

これで低活性だったフィッシュイーターを起こしたり、遠くからフィッシュイーターを寄せることになったりします。

 

この場合、今まで跳ねていたのに突然静かになった

という時には何か入ってきたのかも知れません。

 

 

また例えばコノシロが近くで食われている、ボイルが出ている時

ボラはほとんど跳ねません。

 

 

 

今回は謎に包まれた生命体、ボラについてご紹介しました。

ボラはベイトランキングの中で上位の存在ではありません。

 

イワシ、キビナゴ、アユは最強クラス大人気の存在。

コノシロ、ボラはまぁまぁといった印象です。

 

食いやすいさもあるかも知れませんが人間の観点で言うとイワシ、キビナゴ、アユは食べてうまい魚。

もしかしたら魚にも味覚といったものがあり、好みや優先度があるのかも知れません。