釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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釣りで傷めやすい体の部分と予防法

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釣りはスポーツ

全身を使う有酸素運動であり、瞬発的な力を必要とする無酸素運動でもあります。

 

運動で軽度と言われるウォーキング、少しレベルアップしてジョギングより実際釣りは相当負荷の高い運動です。

 

となるとやはり出てくるのが怪我といった問題。

 

釣りの場合、多くは自然界の脅威にさらされているため場合によって怪我は命の危険が伴います。

もしその怪我が慢性化したならば、釣りをすることはできない体になってしまうこともあります。

 

 

釣りにおいて転倒などによる怪我にリスクもありますが

今回は主に釣りをするという動作で起こりやすい怪我について

 

そしてその怪我の予防方法についてご紹介いたします。

 

 

筋トレは好きですか?

 

 

 

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釣りで怪我しやすい部分と予防法

釣りの動作はパワーを必要とし、しなやかさを必要とします。

球技や陸上競技同様釣りはスポーツです。

 

ただ競技レベルの強度はないため、感覚的にウォーキングといった感覚に近いものがあります。

 

また釣りでも突発的なものもありますが、開始早々にマックスパワー必要になるということもないため準備運動なしで釣りを開始

釣りの中で準備運動を兼ねていくことがほとんどです。

 

釣りものによっては釣りに行く道中で体が温まるものもあります。

 

 

こういったこともあり、釣りで肉離れ、筋を切ったというのはあまり多い事例ではありません。

 

 

どういったものが多いのか

一番多いのは筋肉痛かもしれませんがこれは置いといて

 

実際に多い症例は関節にまつわるものです。

 



ひざ、腰、肩、肘、手首

軽度な炎症から慢性的持病になるケースもあります。

 

 

それではどういった行為がこれら怪我のリスクにつながるのか、ご紹介いたします。

 

 

関節を痛める原因

機械同様関節を酷使する

無理な角度で使用する

キャパを超えた重量を扱うことで関節にダメージが及びます。

 

 

関節の痛みは

関節周辺の筋の痛み

軟骨の痛み

骨の痛みがあります。

 

 

多くの場合は筋、軟骨の炎症です。

 

 

長時間負荷をかけ続けたせいで炎症が生じる場合もあれば

一発でいってしまうこともあります。

 

 

釣りでは全身のしなやかな力を必要とすることが多く

関節をフル稼働させるため、どこの関節がいってもおかしくはありません。

 

しなやかなキャストで飛距離を出すなら全身の関節を増やし、マッハ振りをするとすごいことになるかもしれません。

 

 

 

釣りをしていて腰が痛い

腕から離れているから関係なさそうに見える箇所でも実は釣りが原因となっていることがあります。

 

 

腰については私生活において傷んでいることも多く、釣りが全て原因とは言えませんが

釣りによる負担もかなりあります。

 

 

例えばショアの釣り

砂浜であれ、磯であれ装備を背負って足元の悪いところを歩いている

必然的に足元への負荷、そして無理な体制となることで腰への負担となります。

 

 

船の釣りでは座って釣りをする場合はいくらかマシですが

船の上で立って釣りをする場合、船の揺れを軽減するために腰がフル稼働します。

 

足も稼働していますが一番バランスを保つのに使われるのが腰

タックルを持つ手、釣りをしやすいように姿勢を保つ

これは腰が多くを担っています。



オフショアで結構腰にくるという経験

特にジギングでこのような経験はありませんか?

 

 

 

腕周りに関しても当然高い負荷がかかっています。

一番痛めやすいのは手首

 

肘、肩とありますがやはり一番細い部分は脆く、簡単に故障してしまいます。

 

釣りで最も起こりやすいのはTFCC損傷という手首の痛み。

 

三角線維軟骨複合体損傷

手首の小指側に痛みが生じるものです。



野球、テニスといった釣りと同じく何かを振るスポーツで起こりやすく

転倒、手関節の酷使によっても起こります。

 

 

膝も痛めやすい部位

重い荷物を運ぶ機会が多い釣り

またはフローティングベストとして背負っている場合もあるでしょう。

 

日常でかかる負荷以上のものが膝にくるので釣りをしたら膝が痛くなることは珍しくありません。

 

 

それでは具体的にどのようにしたらこれらの怪我を防ぐことができるのかご紹介いたします。

 

 

柔軟性を高める

一番楽で継続しやすいのが柔軟性を高める

 

日常的にストレッチを行うということです。

 

 

ストレッチを行うことで可動域や関節の緊張をほぐし、釣りで体に起こる衝撃を和らげることが期待できます。

 

硬い関節ではどうしても負荷に対して耐久力がないので慢性的な腰痛、各関節の鈍痛がある場合はストレッチで軽減する場合があります。

 

 

日常的なストレッチだけではなく、釣りの最中も意識するだけで大きく変わります。

 

力んだ瞬発的なキャストなどではなく、体のクッションを使ったしなやかな動きにすることで衝撃が分散され、怪我のリスクを下げてくれます。

 

極端にいうと、カクっという動きをしないように気をつけるだけで怪我をしなくなります。

 

 

 

痛みがある時のストレッチには注意が必要です。

痛くてもOKなストレッチもありますが痛い時には安静が必要なものもあります。

詳しいことは医師に相談しましょう。

無理に行くとかえって長引くことになります。

 

 

鍛える

関節を保持する周りの筋肉を鍛えることで関節への負担を減らすことができます。

 

 

ただ逆に

例えば腕の筋肉を鍛えたため、パワーや瞬発力が出るようになった

しかしその影響で関節にダメージが及んだ

という結果につながることもあります。

 

 

筋トレで筋肉を太くすることも有効ではありますが関節を保護する意味ではマラソンといった筋肉の持久力が必要となります。

 

日常的に腕を動かす

重いもの、負荷の高いもので鍛えるのではなく

回数や時間が長いものを行うといった方法が有効です。

 

 

 

腰に関しては体幹を鍛えることで腰痛予防、改善につながります。

腹筋をするより、プランクを毎日行い体幹を鍛えてみてはいかがでしょうか。

 

1分程度できるようになればそれなりについたはずです。

 

 

日常での姿勢も重要です。

猫背、ストレートネックといったものは肩や腰への負担を増やします。

 

気をつけて姿勢を正す。

または背筋、胸筋を鍛えると強制的に姿勢が良くなります。

 

 

 

膝に来やすい場合

スクワット、これがとにかくおすすめです。

 

正しい姿勢で行うスクワットは足の筋肉を鍛えるだけでなく、体幹を鍛えることもでき

まさに一石二鳥

 

スクワットをする際、膝を90度以上曲げると痛める可能性があるので注意しましょう。

 

傷めてしまったら

厄介なことに釣りで関節を痛めてしまうとクセになりやすいものが多い。

 

腱鞘炎、腰痛は一度なると今後もなる可能性が高いものです。

そういったものになった場合、今後釣りをする際にフォームを見直したり、体の状態を改善する必要が出てきます。

 

原因を突き止めることができれば今後気をつけることができるでしょう。

 

 

痛めてしまった時

基本は動かさない

 

無理に伸ばしたりはせず、可能な限りそのままにするのがどの損傷でも有効、無難です。

 

 

温めるのか、冷やすのか

これに関しては症状、内容によるので医師へ相談するのがベスト。

 

ロキソニン飲んで誤魔化し続けるのは危険ですのでやめましょう。

 

 

 

あまりまだ多くはありませんが釣り専用のサポーターもあります。

例えばレギンスやラッシュガードは関節を保護するものがついているものもあります。

 

 

手首、肘用のサポーターもありますが・・・

正直これは普通のと変わらないので釣り専用という感じがしません。

 

フローティングベストでは姿勢を正すようなもの

腰や首にサポーターがついているものもあります。

 

こういったものがあることでフォームや姿勢改善につながり、負傷リスクを抑えてくれるでしょう。

 

 

 

 

ご紹介したように釣りにおける関節や筋の怪我は長引きやすくクセになりやすいものです。

一度なってしまったらいい機会だと思って休む、フォームを改善してみる、体を改善してみてはいかがでしょうか。