今回はPEラインについて使用感など書こうと思います。
ソルトゲームにおいて最重要とも言えるPEライン。
この記事でお勧めするのはDUELのPEラインですが、基本的なPEラインの選び方やどういったラインが優秀なのかについても解説します。
※あくまで個人の感想です
【インプレ】DUEL HARDCORE Super X4/X8
DUELの不動の人気ライン
ハードコアシリーズ
価格もお手頃で今も昔も多くのアングラーから支持されています。
低価格でも性能の劣化は感じられないライン。
そのハードコアシリーズにさらに旨みを追加したのが今回ご紹介する
ハードコアSuper X4/X8
何がスーパーかというと撥水性を高めたことです。
高い撥水性
実際4回くらいの釣行でもこの撥水性。
PEラインは素材の性質上、水を吸い込みやすいです。
水を吸い込んだラインは重たくなったり、膨らんだり
その影響でほつれやすくなったりします。
釣りへの影響は
・飛距離低下
・感度低下
・強度低下
とマイナス面が多いです。
撥水することでラインの寿命も大幅に延長。
少しお値段上がりますが寿命が伸びると考えれば元を取れると思います。
コーティングがもたらすもの
PEラインというのは微調整が難しい製品。
本当に開発されている方はすごいと思います。
ハリコシが必要だが出しすぎるとライントラブルにつながる。
しなやかさがPEラインの特徴だがしなやかすぎてもトラブルが発生する。
矛盾との戦いみたいなものです。
撥水コーティングですが当然撥水性能が向上します。
それ以外にも恩恵があります。
その一つにライン同士の摩擦を軽減する効果があります。
洋服の布同士を擦ったらどうなりますか?
毛羽立ちます。
釣りにおけるラインはずっと摩擦がかかっています。
根とかに擦らなければ摩擦は起きないと思ってしまうかもしれません。
実際のところはガイドを抜ける際の摩擦やスプールへの出し入れでも摩擦が発生しています。
特にスプールない摩擦はかなりラインにとってのダメージです。
高切れする理由の中にスプール内摩擦によって傷ついた箇所が切れるということがあります。
コーティングしたラインはお互いの摩擦を減らし、スプールに収まることができます。
またコーティング分の余力が通常ラインよりあるので寿命がコーティング分伸びることを意味します。
巻き取られたラインがぎちぎちにスプールに入っていたとしても表面が滑らかなラインですので放出も引っ掛かることなく綺麗に出せます。
めり込んで引っかかる状態だと飛距離が落ちたり、ジギングで沈められなかったりします。
スプール内の圧力
スプール内のラインの圧力は釣りによって異なります。
軽いルアー扱う釣りではスプール内圧力は低くなります。
それは巻き取る際に高い負荷がかかった状態ではないからです。
逆に重いルアーを扱うものはテンションがかかっている状態で巻いてくるのでスプールにはラインがビンビン、ギチギチで巻き取られます。
ショアジギング、オフショアジギングがこれに当たります。
常に寿司詰め状態になってしまうライン。
摩擦しやすいラインではスプール内で切れてもおかしくはありません。
スプール内で摩擦し、傷んでいた場合
ドラグがきつめで合わせた時に切れることもあります。
これは合わせといった瞬発的で高負荷なラインがスプール内にめり込むということです。
それを防ぐためにもコーティングラインは有利になります。
デメリット
撥水コーティングが最高というわけでもありません。
何事にも欠点はあります。
例えば滑りやすさ。
結束を行う際に滑りやすいということはすっぽ抜けるリスクがあります。
これに関しては結束技術でカバーできることではありますが、頭の片隅においていただき、いつもより慎重で確実な結束が必要です。
次にコーティングしたことでハリやコシが通常ラインより強いという点。
硬いラインは一定のトラブルの原因となります。
癖がつきやすく、それが影響してライントラブルが起こったり。
ただこのハードコアSuperシリーズは数回使うと撥水性は低下せず、馴染みやすい程度の硬さになります。
新品巻き替え時に注意が必要です。
交換目安
交換する目安
・ラインの色落ち
・毛羽立ち
・手触りがざらつき始めた
・スプール内でラインがめり込み引っかかるようになった
これらの要件が増えてきたらライン交換をお勧めします。
ラインを長持ちさせるには
撥水加工がしてあるからラインのメンテが不要なわけではありません。
釣行後はよく洗い、少しでも海水を流しましょう。
ライン自体に海水が染み込みにくいのでしっかり水をかければそれなりに除去できます。
シリコンスプレー、PEラインコーティング剤(フッ素)を使用することで長持ちします。
余談ですが昔PEラインはデンタルフロスの代用ができるのでは?
PEラインコーティング剤はフッ素なので歯にはいいのでは?
と思い、試してみました。
PEラインは硬いので歯茎を傷つけます。
フッ素とはいえ口腔内用ではないので口に入れると吐きそうになります。
PEラインは口に入れないでください。
トータルバランスとしては非常に優秀なPEライン。
ぜひ一度お試しください。