釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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釣りの種類ごとに使い分けるリールのギアの選び方

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今回は

リールのギアについて書こうと思います。

XG

HG

PG

いろいろあります。

これをどのように選べば良いのか・・・

それぞれの特性、向いている釣りをご紹介します。

 

この記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます。

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釣りの種類ごとに使い分けるリールのギアの選び方

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リールにはギア比というものがあります。

 

この記事では細かいことは割愛させていただきます。

 

イメージとしては自転車のギアがわかりやすいかと思います。

 

 

1はこぎ出しで軽く力強く進みます。

が、ある程度の速度になってくるとこぐ速度が合わなくなり、高速回転しなければならなくなります。

 

6のギアはこぎ出しがめちゃくちゃ重たいです。

しかし速度がついてくると軽いこぎ方で高速を維持することができます。

 

 

これは車、バイクも同じ原理です。

 

ローギアでいると加速した後エンジンが唸ります。

だから順を追ってセカンド、サードと入れていくわけです。

 

他の観点ではリールのギア比はハンドル1回転あたりの巻き取り量でもあります。

 

 

エクストラハイギア、ハイギアはハンドル1回転あたりの巻き取り量がノーマルギア、パワーギアに比べて多いです。

 

これも自転車や車と同じ原理でハイギアの方が1回転あたり多く進むことができます。

 

がその反面、1回転あたりが重くなります。

自転車のギア6でスタートするのが重いのと同じ原理です。

 

リールにはこのように変速ギアはありません。

なので何に使うのか、何を釣るのかによって選ばなければならない。

 

 

無難と言われているのはHG(ハイギア)です。

一番汎用性が高いギアで最も売られているギアでもあります。

 

ノーマルギアが一番っぽい印象ですが実はノーマルギア自体、機種が少ないです。

 

 

迷ったり、いろんな釣りに使いたいと思ったは間違いなくHGをおすすめします。

 

それではギアごとに何に適しているのか、弱点は何か

について見ていきましょう。

 

XG エクストラハイギア

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http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5913

 今回は例として今年発売されたシマノ ツインパワーを使います。

 

ツインパワー XGでは

ギア比6.2

一回転あたりの巻き取り量 101cm

 

とにかくラインを早く巻く釣りに適しています。

 

 

例えばヒラスズキ。

 

ヒラスズキの場合は風による糸ふけが凄まじいことが多いです。

 

その糸ふけを回収しきれないと予期せぬところで磯にラインが引っかかったりします。

それを防ぐためにも巻き取り量が多いエクストラギアがおすすめです。

 

 

エクストラハイギアは巻き取り量が多いですが強い引きなどに対してはかなり弱いです。

ハンドルが回せない!と言った事態が発生したりします。

ゴリ巻きできないギアです。

 

なのでゴリ巻きが不要な釣りに適しています。

 

 

 

エクストラハイギア(XG)をよく使われている釣り

 

フカセ

繊細なやりとりが必要ですのでゴリ巻きはあまり使わない気がします。

それよりも糸ふけを回収したり、仕掛け回収したりするのが早い方がいいです。

 

リールでファイトというよりはロッドで魚を浮かせ、レバーブレーキ使用時には早い巻き取りで体制を立て直す必要があります。

 

ヒラスズキ

先ほど書いた通り、こちらも糸ふけを高速回収するのに使います。

 

ファイトでゴリ巻きしなければならないことも多い釣りなので好みが分かれるところではあります。

 

 

マグロ、青物では

基本的にマグロ、青物シリーズには向きません。

ヒットしても巻き取れないことがあります。

 

巻けない、というのは物理的にハンドルが回らないのです。

自転車が重くて漕げないのと同じです。

 

下手に無理に行くとハンドルが折れることもあります。

 

ただ青物やマグロでXGは向かないのですが

キャスティングではヒラスズキ同様に糸フケの回収などを高速で行わないといけないこともあるので完全に不向きで誰も使っていないという訳ではありません。

 

HG ハイギア

ツインパワーでは

ギア比5.8

一回転あたりの巻き取り量 95cm

 

迷ったらハイギア。

言い方を変えれば無難。スタンダード。

 

ある程度巻けるし、ある程度巻き上げもできます。

 

デメリットとしては・・・強いていうなら何かに特化している訳ではないというところでしょうか。

 

 

またはPGと比較するとゴリ巻きできない。

XGほどの高速巻きはできない。

という点です。

 

 

シーバス、ヒラメ、ヒラスズキ、青物

いろいろやりたい!と思ったらハイギアがおすすめです。

 

ルアーの中心的ギアと言ってもいいでしょう。

エリアトラウトでも比較的HGを使うことが多いです。

 

ノーマルギア

ギア比5.3

一回転あたりの巻き取り量 87cm

 

 

ノーマルというとオーソドックスなのかと思いきや実はマイナー機種です。

ハイギアが主流になったのでPGより、パワーファイトする可能性もある釣りに使われたりします。

 

他にも1回転あたりの巻き取り量からサーフでじっくりヒラメを狙うと言った場合にも使われます。

 

おすすめは

・ショアジギング

・オフショアジギング

・ロックフィッシュ

 

です。

 

 

ただし番手によってノーマルギアが存在しない機種も多いです。

 

 

PG パワーギア

ギア比4.4

一回転あたりの巻き取り量 72cm

 

その名の通りパワーファイトに特化したギアです。

例えばオフショアジギングで青物。

 

巻き取りは楽に、軽くなりますがしゃくったりするのがHGに比べて難しく、忙しくなる欠点があります。

 

慣れないと一回のしゃくりでリールの巻き取りが間に合わなく、綺麗にワンピッチジャークできなかったり。

 

ヒットした後はガンガン巻けるで青物にはぴったりです。

(ラインブレイクに注意)

 

 

 

他にはフカセにも使えます。

でかいメジナなどが出る地域でライン、タックルが太い場合は少しでも巻き取るためにPGを使うプロも多く存在します。

 

ただ先ほどXGでも触れましたが仕掛けの回収に時間がかかったりするデメリットもあります。

 

 

またノーマルギア同様サーフでも有効です。

結構サーフでリールを回していると早すぎたりすることがあります。

サーフで早すぎていい事・・・そんなに無いんですよね。

なのでPGでサーフもありです。

 

 

他には根魚のように瞬発力、パワーが必要なものにも向いています。

根魚でベイトタックルが使われている=パワーが必要

なのでスピニングであればPGがおすすめです。

 

PG向けは

・オフショアジギングで青物

・フカセ

・サーフ

・ロックフィッシュ

 

まとめ

 一番いいのはその場面で最適なものを使う事です。

が実際はそんなにあっても仕方がない、予算がと思うことも多いでしょう。

私自身ノーマル、PGは持っていません。

 

HG、XGを使いまわしています。

 

専門的に言えば適材適所ですが、流用することも可能ですのでどれが一番自分に合っているのか選び、使い倒すというのも手段です。

 

私も毎回オフショアジギングで青物(カンパチ)をヒットさせた後に

PGならもっと早く魚が浮くのに・・・

と思います。

 

適当な折り合いをつけて、柔軟に対応することが一番いいかもしれません。