今回はPEとショックリーダーの結束部、コブをロッドやリールに巻き込んでいいのか
ということについて書いていきたいと思います。
それに伴ってショックリーダーの長さについてもご紹介したいと思います。
最初のうち、この結束をロッドに巻き込んでいいのだろうか、と思ったことは誰にもあると思います。
ではロッドに巻き込まないようにショックリーダーを短くする。
そうすると基本となる長さを取れなくなるのでラインブレイクする可能性が上がる。
これではショックリーダーの効果が最大限に発揮できません。
ではどうすればいいのか・・・
なおこの記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます。
PEとショックリーダーの結束はガイド側に巻き込んでもいいのか
結論から言うと
PEとショックリーダーの結束は巻き込んでも良い
です。
キャスト時にコブがガイドに擦れる感じが気になりますがロッドへのダメージ、結束部へのダメージは思っているほど大したことありません。
とはいえ、ダメージを受けるのは確かです。
簡単にいえばロッド、ガイドは寿命が少し縮まります。
結束部分は摩擦で寿命が縮まります。
ですがそこまで気にする必要はないですよと言うレベルです。
使っていれば経年劣化はしますからその類と言う認識でいいでしょう。
またガイド内にリーダー、結束部分を巻き込むとキャスト時のライントラブルが起こりやすくなります。
そういったリスクも生まれるのです。
結束部を巻き込んだことで起こるトラブルの大半は穂先がらみ。
穂先絡みについてはこの記事の最後で動画も含め解説しています。
ショックリーダーの長さの基本
ショックリーダーの役割は色々ありますね。
ヒットした時にかかる急激なショックを和らげる。
根ズレでラインが切れるのを防ぐ。
魚のヒレなどでラインが切れるのを防ぐ。
などなど
ではショックリーダーの適切な長さとはどれくらいでしょうか。
基本的には狙うターゲットの大きさより少し長めと言われています。
例えばシーバス、アベレージ70cmのフィールドでしたらショックリーダーの長さは70cm以上取ればいいのです。
オフショアでも基本的にはこの理論で通ります。
しかし例外として磯や根ズレの可能性があるところではもっと長く取ります。
例えばオフショアジギングでは着底させたり斜めに引くことを考えると3m以上ショックリーダーを取ります。
ヒラスズキ、青物ではフィールドによりますが1ヒロ(1.5m)程度取ることが多いです。
と言うのも1ヒロ程度だとロッドに結束を巻き込まずキャストできる長さです。
垂らしが長いペンデュラムキャストと呼ばれるやつ。
青物狙いのショアキャスティングも同じ感じです。
ヒラスズキではそこまで飛距離を必要としませんがショアキャスティングでは飛距離命、的なところがあります。
この時、結束部をガイドへ巻き込むと抵抗が増えて飛距離が落ちます。
これを避けるために1ヒロ程度で巻き込まないケースが多い。
ですが先ほども書いたように根ズレのリスクがある場合は根ズレ対策を優先すべきです。
最近ではスペーサーPEといってPEとリーダーの太さの差を少なくするために、もう一段階太いラインを噛ませる方法があります。
こうすることでラインの段差が少し減るのでキャスト時の穂先絡みを軽減することになります。
結束は摩擦に強く小さいものを選ぶ
ロッドにショックリーダー、結束部を巻き込むには少しでもガイド抜けをよくする必要があります。
また見落としがちですがロッドの取扱説明書などに適合ラインって書いてますよね?
PE2号〜5号とか。
適合リーダーも記載されている場合があるので確認しましょう。
例えば
アブガルシア オーシャンフィールド キャスティングモデルには適合リーダーが記載されています。
キャスティングモデルは比較的明記されていることが多いので確認しておきましょう。
ジギングなどキャストしないロッドには書いていないことがあります。
ガイド抜けがいい結束は二つ。
他にも色々ありますがまずはおすすめ、定番としてご紹介します。
FGノット
定番中の定番FGノット。
慣れてしまえば比較的簡単に作ることができます。
と言っても数ある結束の中では中級クラス?
結束強度も80%以上でコブも小さい優秀なノットです。
PRノット
FGノットと対をなす存在PRノット。
PRノットはどちらかといえばオフショア大物狙いの時に使われます。
太いライン同士の結束はPRノットの方が確実にできます。
ただ難点としてはFGノットより少しコブが大きくなること。
結束するのに専用器具が必要であることです。
ガイドは壊れないのか
ショックリーダーを巻き込んでキャストするとなかなかいい音がします。
シュッ、シュコーン、パァン・・・などなど。
こんなのをやっててガイドは壊れないのかよと心配になりますよね。
ある程度大丈夫。
と言うのが答えです。
ある程度と言うのは先ほども書きましたが寿命は少し変わります。
ショックリーダーを巻き込まない>巻き込む
実はガイドは思っているより丈夫にできてます。
イメージ的にはタイヤみたいな感じ。
タイヤも走行していれば少しずつ磨耗しますよね。
ガイドも似たような感じです。
こんな感じにヤスリで削っている動画もあります。
これはなかなかやる勇気はないですが、これを見るとコブくらいと思えませんか。
なので結論的には気にせずフルキャストしましょう。
ロッドだけでなく釣具は消耗品です。
雑な扱いはよろしくありませんが、想定内使用でしたらガンガン使いましょう!
リーダー、結束部を巻き込むことで発生する穂先絡み
結局のところ結論としてはロッドの適合内であればリーダーを巻き込んでもいい。
ということです。
ですがリーダーを巻き込むことで発生するデメリットも考えなければなりません。
発生するデメリットは
・飛距離低下
・ライントラブル
飛距離の低下はリーダーがガイドを抜けるときにPE単体より摩擦が大きくなるので飛距離が落ちます。
ライントラブルとはほとんどが穂先絡みです。
ちょうどこれ!という画像があったのでご紹介します。
これはキャストする際に力んだり、逆にスイング速度が足りないときに発生しやすいです。
リーダー、結束部をガイドないに含んでも発生しやすくなります。
これは簡単にいうとラインが追い越しをかけてくると発生します。
トップガイドに向かってラインが順々に出ていけばトラブルは起こりません。
が、先頭のショックリーダーがトップガイドで減速すると後ろのPEラインは初速のまま突っ込んできます。
車で言うと玉突き事故、おかま掘るのがこのトラブルの原因です。
なのでガイドの中がPEのみの場合は発生しにくくなります。
これはガイド内にリーダーを入れる最大のデメリットかもしれません。
動画による解説はこちら
予防策としてはそもそも、やっぱりガイド内にショックリーダーや結束部を入れない。
キャストを気を付ける、研究する。
といったところになります。
私はオフショアジギングやハタゲームではリーダーを長めにとり、ガイド内に入れています。
最近はトラブルのリスクを減らすためにキャスティングにおいてがガイド内にリーダーは入れません。
8ft程度のオフショアキャスティングロッドでリーダーをガイド内に入れないと言うのはかなり短いと思います。
マグロでも1ヒロ程度しか取りません。
ただナブラを見て焦ってキャストして穂先絡みするよりは全然いいかなと思っています。