釣りにおいて多くの場合風は厄介なものです。
天気が良くても風が強いと釣りができないのでは、そんな日も結構あります。
ですが雨や雷と違い、風には風裏というところが存在するのでポイントを選べば釣りができなくもないでしょう。
また釣りによっても耐えられる風速が異なります。
それと風を受ける向きも重要です。
例えばフカセ釣りでは追い風ではほぼ問題なくできますが横風は厳しいです。
軽い仕掛けを使った釣りでは当然かなりの影響を受けるので風が強いとなかなか難しい傾向にあります。
では各種釣り、風速何mまで釣りが成り立つのか書いていきたいと思います。
風予報から判断!どれくらいの風速なら釣りができるか
結論からいうと風速10m/sまではなんとか釣りになる可能性があります。
釣りができるのではなく釣りができる可能性があるのが10m/sです。
これくらいの風速になると向かい風での釣りはほぼ無理でしょう。諦めた方が無難です。
同様に横風も無理。
追い風ではしんどいです。
が追い風の場合は背中に障害物、山などあれば風が直接当たらず釣りが成立する場合があります。
逆にヒラスズキを狙う場合は風速10m/sで向かい風の場合は多々あります。
とはいえこの釣りに関してはかなり特殊なので参考にならないかもしれません。
天気予報によって異なりますし、観測点と釣り場に誤差がある場合もあります。
例え風速10m/sでも立つのがやっとの場合もあり、そんな状況ではルアーが前に飛びませんので釣りにはなりません。
ルアーの場合横風を食らうと道糸が引っ張られ、ルアーが浮き上がってしまうことがあります。
それだけではなく狙ったコースを引くこともできなくなりやはり釣りになりません。
フカセ釣りの場合、横風を食らうとルアー同様仕掛けが浮かび上がり、なかなか仕掛けが馴染まず釣りになりません。
投げ釣りでは重めのオモリを使えば投げられます。
がしかし、今度はあたりを取ることが難しくなります。
風速と体感温度
風速が1m増すごとに体感温度は1度下がるとされています。
例えば20度だった時に風速5m/sであれば体感温度は15度ということになります。
夏にバイクが気持ちよく感じるのはこの理屈。
ですが信号待ちや渋滞では地獄のような暑さにもなります。
そのほか、豆知識として湿度が高ければ体感温度も高く、湿度が低ければ体感温度は下がります。
サウナがその一例で湿度が引くから高温の中でも耐えられるのです。
風速による影響
風速0.3~1.5m/s
煙がなびく。海はわずかにさざ波が起こる程度。風速1.6~3.3m/s
顔に風を感じ、木の葉が動く。小波の小さいもので、まだ短いがはっきりしてくる。波頭は滑らかに見え、砕けていない。風速3.4~5.4m/s
木の葉や細かい小枝絶えず動く。軽い旗が開く。小波の大きいものは波頭が砕けはじめる。泡はガラスのように見える。所々に白波が現れることがある。何種類かのディンギーはプレーニングはじめる。風速5.5~7.9m/s
砂ぼこりが立ち,紙片が舞い上がる。小枝が動く。波の小さいもので長くなる。白波がかなり多くなる。多くの種類のディンギーはプレーニングできる。風速8.0~10m/s
葉のある潅木が揺れ始める。池や沼の水面に波頭が立つ。波の中位のもので、一層はっきりして長くなる。白波がたくさんあらわれる。(しぶきを生じることもある)風速10~15m/s
風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める波の大きいものができはじめる。いたる所で白く泡立った波頭の範囲が一層広くなる。(しぶきを生じることが多い)どのディンギーも上りのコースで、突風のきたときに、シートをゆるめなければならない。風速15~20m/s
風に向かって歩けない。転倒する人もでる。小枝が折れる。高速道路では横風に流される感覚が大きくなり、通常の速度で運転するのが困難となる。ビニールハウスが壊れ始める。大波のやや小さいもので、長さが長くなる。波頭の端は砕けて水煙となりはじめる。泡は明瞭な筋を引いて風下に吹き流される。ほとんどのディンギー帆走不能。風速20~25m/s
しっかりと身体を確保しないと転倒する。車の運転を続けるのは危険な状態となる。銅製シャッターが壊れ始める。風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる。大波。泡は濃い筋を引いて風下に吹き流される。波頭はのめり崩れ落ち、逆巻きはじめる。しぶきのために視程が損なわれることもある。風速25~30m/s
立っていられない。屋外での行動は危険。樹木が根こそぎ倒れ始めるブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始める。屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる。波頭が長くのしかかるような非常に高い大波。大きな塊となった泡は濃い白色の筋を引いて、風下に吹き流される。海面は全体として白く見える。海面は長い白色の泡の塊で完全に覆われる。波の崩れ方は激しく、衝撃的となる。波頭は吹き飛ばされて水煙となり視界も損なわれる.山のように高い大波。(中小船舶は波の陰に見えなくなることもある)海面は風下に吹き流された長い白色の泡の塊で完全に覆われる。いたる所で波頭の端が吹き飛ばされて水煙となる。視程は損なわれる。大気は泡としぶきで充満する。
この通り、やはり釣りができるギリギリのラインは風速10m/s。
風が強いということは波も強くなるので注意が必要です。
無理のない釣行を心がけるようにしましょう。