釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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青物用ワームは釣れるのか

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近年様々な釣りで使われるようになったワーム。

元々ワームの優位性は知られていましたが様々な問題があり

実用化を見送られたジャンルが多くあります。

 

様々な問題とは環境的問題、構造耐久性の問題、実用性の問題と

かなりの問題を抱えていました。

 

ただハードルアーでは出すことができないよりナチュラルな波動をワームは出すことができるので唯一無二の存在であることに違いありません。

どうしても食わない時、ワームなら釣れる

そう思うアングラーも多いのではないでしょうか。

 

さらにコスト面や取り扱い面をシカトすればワームには匂いもつけることができもはや餌。

ルアーを超えて餌というカテゴリに属する存在。

 

だったら餌で釣れよっていうなよ。

ワームはルアーだ。

 

とまぁ色々な議論が飛び交いそうですが

今回は青物狙いでワームは釣れるのか、有効なのかについてご紹介いたします。

 

 

 

青物用ワームは釣れるのか

青物用のワームというのは現在あまり多くはなく、数えるほどしかありません。

もしかすると今後増えていくのかもしれません。

が過去には青物用ワームが登場して発展するかと思いきや消えた暗黒の時代があります。

 

なぜ消えたかは後ほどご紹介いたします。

 

 

先に結論から述べますと青物に対してワームは有効です。

他の釣り同様、スレた青物、渋い青物にその効果は絶大でハードルアーで釣ることができない場面でもワームなら攻略することができます。

 

これはもちろん先ほど少し触れたニオイという要素も含みます。

 

諸説ありますがルアーにおけるにおい。

どんな匂いが釣れると思いますか。

 

やはり真っ先に思いつくのは魚の匂い、生臭い匂いではないでしょうか。

だがしかし、駄菓子菓子研究によるとそういうわけではなく匂い成分の根本的な要素が重要であり、嗅いだときに

主に人間ですが感覚では魚の匂いである必要はないと言われています。

 

だからコマセで甘い匂いやブルーベリーの香りなどあったりしますよね。

それはこういったものの一つです。

 

クッセェワームというのもありますが使うなら甘い香りの方が安心です。

クッセェワームの汁をぶちまけ大惨事を引き起こした人、どこにこぼしましたか

コメントで教えてください。

 

私は蓋を開けて。。。。にこぼしたことがあります。

 

餌に近い存在となるワーム。

食わせやすいメリットがある一方デメリットが非常に多く

それが実用化されない、流行らない理由でもあります。

 

それでは多くあるデメリットをご紹介いたします。

 

 

飛ばない

ワームを使うなら、青物で使うならジグヘッドとセットになります。

なので飛距離性能はジグヘッド頼りになります。

 

ワームは柔らかいので飛ばす面においてはこれが結構な負担となります。

ハードルアーであれば飛行姿勢さえ安定させることができれば基本的にはきれいにしっかり飛ばすことができます。

 

しかしワームに関しては綺麗に発射することができても風などを食らうとワームの部分がランダムに動いてしまうため、姿勢が突然崩れます。

これはワームだけではなくジョイントルアーでも起こります。

 

他の理由としては重心の問題。

例えば飛ぶと言われているシンキングペンシルやメタルジグでは固定重心がセンター

またはリアにあります。

そうすることで飛行姿勢の回転を抑えることができ、安定して飛ばすことが可能になります。

 

システムが入っているプラグの場合は基本的には重心が頭にありますが

キャスト時においてはそれがリアに移動し推進力となります。

 

システムが移動せず、フロントに残っている

または固定重心のもので重心がフロントの場合、キャストした際に飛行する際の

先頭となるリアが軽いためフロントを支点として回転します。

システム入りのプラグが回転してしまうのは重心が剥がれずフロントに残っているからかもしれません。

 

ワームにおいても同様にジグヘッドを使うため重心はフロントとなります。

そのためこのような状態となり、飛ばすことがシンペンやジグ、プラグに比べると難しくなってきます。

 

 

コスパが悪い

青物は激しいアタック、ファイトが特徴的です。

そのためワームはなかなかそれに耐えることができず、散っていくことが多くなります。

 

タチウオやサワラ、またはグーフーのように噛んで歯で破壊することもありますが

青物の場合、ワームにとどめを刺すのはフックです。

 

シングルのジグヘッドの場合、裂けてしまい

アシストのようにワームにさして使う場合もここを起点として裂けてしまいがちです。

 

結局のところフックはワームを介しているため裂けられないところでもあります。

もしルアーと同じようにフックはワームから離れてぶら下がっているだけならなんとかなるかもしれません。

 

某ワームのように。

 

 

ワームが壊れてコスパが悪い、というのはある意味建前で

実際は交換する手間を嫌うアングラーが圧倒的に多い。

めんどくさいのを嫌う釣り人は大勢います。

 

ルアー交換より面倒になるワーム交換はその頻度が増えると必然的にユーザーが離れて行きやすくなるのです。

 

フッキングが悪い

基本的なジグヘッドは上方向にシングルフックとなります。

 

近年ではワームの身にさしてルアーっぽくトリプルフックをつけるものもあります。

 

 

まずシングル上の場合。

これは青物の捕食の仕方、ルアーのサイズ的にフッキングしにくい向きです。

飛距離の観点、強度の観点からワーム、ジグヘッドはある程度大型化します。

その場合、青物はサイズにもよりますが丸呑みすることが減り、この上向きについているフックに触れにくくなります。

 

通常のルアーのように下にトリプルをぶら下げた場合はルアー同様フッキングが可能です。

 

しかしシーバスワームのようなフックでは青物とやり合うには強度が足りません。

ではフックを太く大型化すればいい、と思うかもしれませんが

これをすると今度はフックの重さや抵抗、ワームへの刺し方でワームが裂けやすくなります。

裂ける前に穴が広がってしまい、フックが脱落しやすくなります。

 

ではではワームの強度を上げ、硬くすればいい

となると本来良いとされるしなやかさが失われ、もうハードルアーじゃん

となってしまいます。

 

この件に関しては現在まさに発展途上といったところでジグヘッドのシステム

ワームの強度と色々と試されている段階ですので今後何かあるかもしれません。

 

 

ワームが有利な場合

デメリットが多いものではありますがメリットもあります。

 

今回紹介したデメリットが関係ない場合は強い味方となるでしょう。

 

 

例えば飛ばないという問題であれば、飛ばさなくてもいいポイントなら関係ありません。

コスパが悪い、フックの問題であればもし釣れる青物が小型

スーパーライトショアジギングのような釣りであれば問題ありません。

 

近年小型の青物、メッキを狙うときにワームは人気となっています。

アジングで使われるので合わないはずはありません。

大型の青物ではちょっとした問題がある、それだけです。

 

 

過去にソルトワームが暗黒時代を迎えた理由

この動画の冒頭でワームの暗黒時代があったとご紹介しました。

 

例えば環境問題。

ワーム問題で最も有名なのは河口湖

河口湖の湖底には多くのワームが沈んでおり、それが問題視されました。

そこでワームの使用を禁止し、環境に配慮したワームのみ使えるようになりました。

ポークワームと言われるやつです。

 

こういった時代背景からソルトルアーでもワームの環境問題について注目を集めました。

ただこの問題は一時的なものでワームも問題だがそもそも釣りの多くで使われる鉛はどうなんだということになり、ワームの話が薄れていったというところです。

 

ワームの根がかり問題だけではなく、バイトしてテールだけ食ったといった場合

魚の体内にワームがのこり、それがめぐって人間の口に入る

濃縮されるという懸念もありました。

 

ブラックバスの話ではありますがワームを捕食した際、数日経つとそのまま排泄され

健康上問題が見られないという観察記録があります。

 

これに関してはその魚の消化能力、ワームの含む化学物質などによるところがあるのでまとめて良しとすることはできないかもしれません。

 

 

皮をかぶった