釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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就職活動に対する違和感

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こんにちは。

4月になり、新入社員と思われる方々をお見かけすることが増えました。かと言う私も数年前は新入社員としてビクターに入社。皆がリクルートスーツを着る中でオフィスカジュアル。。。を通り越してほぼ私服で出社してました。

面接時も周りとはかけ離れた状態。長髪、ひげ、地味じゃない私服、色付きメガネ(ヤンキー仕様ではなくブルーライトカット)。それでも最終面接まで進み、言いたい放題、言い散らかしてきて受かりました。実際マニュアルを読んで、暗記して・・・とすると一度躓いた時に起き上がれなくなります。面接で背伸びするならはじめから企業研究を徹底。背伸びしないなら自然体が一番だと思います。わからんものはわからないし、仮に知ったかぶりをして採用された場合、あとで地獄を見ます。

 

さて今日は就活という文化に対して書きたいと思います。

 

就職氷河期の置き土産

就職氷河期は過ぎたとも言えます。しかしながら内定を取れず苦しむ学生が多いのも事実。いつの時代からか上京して大学、そのまま就職するというライフプランが定着しつつあります。私もそのうちの一人でした。と言っても渋谷に勤務だったのでめんどくさいから世田谷に引っ越しただけです。

都市にある大学へ通うのはいいと思います。これも一種の留学みたいなもの。なんとなく卒業してなんとなくそのまま都内で就職する。これはどうですか?

明確にやりたいことがあり、都市に残るのはいいと思います。しかしなんとなくで残った場合、続けていくことができるでしょうか。またその後の人生はどうなるか。

実家があり、そこから通える範囲なら生活費を一人暮らしより抑えることができます。また育った土地ならではの近所付き合いや肉親と頼れる存在も多いです。そこから離れ、働くということはまさに己の力のみで切り開いていくようなもの。研修でお世話になった上司と近所のおばさんでは自分に対する愛着と接している時間が全然違います。いざという時に手を差し伸べてくれるのは後者だと思います。

 

実家に帰ろう、という話ではなく就職氷河期の実態についてです。

 

なんとなく、感覚的にはわかります。大手企業に入りたいですよね。

なんでか?それは社会的ステータス、給料、福利厚生などがあるからです。全てとは言いませんが中小企業以上にあると思います。また仕事面でも大きな野望が成し遂げられるのが大企業というイメージを持っているかもしれません。この点について違いを述べれば

・大企業は社内でのし上がるのが非常に困難。

・中小企業は会社自体を大きくするのが困難

というところです。どちらに手腕を発揮できるか、適性があると思います。一生ヒラでもいい、仕事はお金をもらうだけとお考えなら大きい企業の方が安定します。

 

と大中小企業でこのように分けることができます。

就職氷河期のこと、その前に終身雇用というものが一般的でした。それがないとされて来た現代ですが頭の片隅で終身雇用というのがあります。終身雇用を成り立たせるためには企業が定年まで存続しているのが前提条件。さらに大幅な経営難によるリストラの可能性が少ない点も考えなければいけません。

しかし現代ではSNSで炎上しただけで経営は傾きます。よって終身雇用というのは無くはないが考えない方がいいと思います。持論ですがずっと同じ会社にいて楽しいかい?

ずっと小学校にいて気づいたら40年生!みたいな。そりゃ校舎くらいは改築されるかもしれない。毎年学ぶものは違う。でも学年変わってもずっと小学生。どう思いますか。

学生の次は社会人、そのあとは老後。社会人というのが人生の大半を占めるのは当然のこと。稼がないと生きていけませんからね。生きるために働くのか、働くために生きるのか。よく言われていることですがしっかり自分の中で考えておいた方がいい。

 

就職氷河期の置き土産、またそれまでの就職に対する姿勢、現代の風潮によって大企業への憧れが増える一方、地方、中小企業への希望者は少なくなっています。就職倍率は受けたら内定!のような状態です。

大企業に憧れる理由としてメディアの存在が強くあります。これは一種のサブリミナル効果なのかもしれません笑

割と大企業の採用担当はゆったりと新卒者を迎える準備をします。しかし中小企業は新卒者を確保すべく翻弄します。

 

確かに大企業に比べて中小企業は年収が低いかもしれません。

でも実家から通えるなら?給料が少なくても生活費が抑えられるので実質同じかそれ以上になるかもしれません。

 

ブラック企業

大中小企業、どこにでもブラック企業はあります。

ある意味、ブラック企業というのは利益を追求し、技術を追求した高度成長期の日本の亡霊ともいえるでしょう。ただ当時の方が人間のベクトルが同じ向きだったため円滑に回っていたと思えます。私もそうですが、日本のために働いていますか?そのような意識は少ないと思います。

今の仕事、今日も誰かの役に立っている。

日本、では無く誰かのためなんですね。このあたりの意識がまず違います。

 

さてブラック企業ですが求人に普通に存在します。一番多いのはハローワーク。なぜかというと掲載費用が掛からず、気軽に求人出来るから。

分母が多いということも言えます。

一番腹立たしいのは大手転職エージェントにもブラック企業が入っているということです。エージェントによってはその企業をゴリゴリ押して来たりします。

 

ブラック企業と言われますが実質は人によって異なります。

・長時間労働、休日出勤、休みもないけどその分給料は出る

・就業時間は規定通り、ただ給料が異常に安い

などなど。両方が揃ったらそれはブラックですよ。

給料出ないくせに休日出勤は多いし、深夜まで毎日残業とか典型的なブラックですね。これは残念ながら地方、中小企業でも存在します。

求人、面接で見抜き、ブラックかどうか判断できる質問をぶつけてみるのも手です。落ちるのビビって聞きたいことも聞けないようじゃ受からない、入ってから泣きたくなりますよ。面接官だって聞きたいこと聞いて来てるんだからこっちだって聞く権利はあります。

 

就活狂想曲

 

なぜこの記事を書こうと思ったかというとたまたまこの動画を見たからです。

みんな同じような髪型で、スーツで。異様ではないのか。

そもそも面接において自分を売り出すのに量産型みたいな見た目でいいのか。と前々から思っているわけです。ストライプのスーツにストライプのシャツ。サラリーマンならこれくらいはわんさかいますよね。でも就活生には見かけられない。

行き過ぎた個性派置いておいて、流行り廃りがあるのだからそれになぞってもいいと思います。最近では私服おっけーと面接案内に書いてある企業もあります。

そんな時はカーゴパンツにデニム、ファーストールで

 

なぜそのような風潮が続くのか。これは一種の情報操作なんですね。

これもサブリミナル効果かも??笑

大体の場合、大学の入学式あたりにスーツを作ります。そのあと冠婚葬祭用とかあると思いますが次に作るのは就活スーツ。

入学式のスーツが就活で使えたとしたら、一着分浮きます。これがみんなだとしたらスーツ産業は大打撃をくらいます。ドラマ、CMで就活はみんなリクルートスーツを着てますよね?スーツなのにリクルートって言っちゃってる時点で無事洗脳ができているわけです。現代において(一部を除く)企業はリクルートスーツの着用を求めているわけではありません。スーツ産業がリクルートスーツを売ろうとし、数年かけて頭へ刷り込みしているわけです。

 

また先ほどの話に戻りますが

自分という商品を売る就活生

企業の歯車となる人間が欲しい面接官

の関係だとしましょう。

年齢的、経験年数的なところもありますが根本的には就活生と面接官は対等な立場にあると考えられます。なので先ほども書いたように聞きたいことは聞かれるし、聞きたいことは聞け、ということです。

就活生と面接官、それぞれで立場を踏み違えると謙り過ぎたり、めっちゃ偉そうになったりします。企業方針もありますが面接で圧迫されたら失礼のないよう圧迫仕返せばいい。常に対等に・・・を心がければいい面接、いや商談ができると思います。面接は己を売る商談です。

余談ですが圧迫面接は割と得意です。というか圧迫されていることに気づかず、こいつ喧嘩売ってんのか?とか思っています。そんなムカつく態度をとる会社はろくなもんじゃないと思って受け答えしてると内定がもらえました。行きませんでしたけど。

近年では圧迫が度を越すケースもあり、ボイスレコーダーを持ち込んでいる方もいるそうです。面接を受けに言って貶される意味もないですからね。

 

長くなりましたが就活をする方、長いか短いかは人それぞれかと思います。

私だったらマニュアル本なんて捨てます。でもそれは各々のやり方だから。周りに流されず、自分らしくやることが近道とは言いません。将来への投資に繋がります。