釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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青物、マグロのナブラ撃ちでどこにルアーをキャストすればいいのか

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今回は目の前でナブラが発生した場合、ルアーをどこに入れるのがいいのか

と言うテーマでお話しします。

 

YouTubeでもこの記事の内容を解説しています。

 

 

青物、マグロのナブラ撃ちでどこにルアーをキャストすればいいのか

 

マグロ、青物を狙う際

最大のチャンスタイムとも言えるナブラ。

 

 

良い場合、簡単に本命を釣ることができます。

 

 

しかし常にいいナブラというわけではなく、ナブラはナブラでも釣れないこともあります。

 

 

 

釣れない原因はいろいろあります。

例えばルアーが合っていない場合。

 

これが一番多い釣れない理由です。

 

 

ですが今回はこの件ではなく、別の理由について解説します。

 

 

 

今回紹介する釣れない理由はキャストする位置がずれている

ルアーを入れる位置を間違えているという点です。

 

 

 

この動画ではナブラに対するキャストコース

これについて解説します。

 

 

ナブラ、魚には進行方向がある

ナブラが沸く

 

これは水面に向かって魚が盛り上がってくることです。

 

 

縦の動きでナブラが発生している場合もありますがナブラが前後左右

東西南北に移動していることもあります。

 

 

これは魚の基本的な行動によるものです。

 

 

魚は通常、流れに逆らって泳ぐ性質があります。

 

 

 

川魚を見るとわかるように1日の大半は上流に向かって泳ぎます。

上流に向かうとはいえ、位置は変わらず均衡を保っている状態です。

 

 

海でもこの状態になっており、潮の流れに逆らって魚は泳いでいることが多いのです。

 

 

なので釣れる確率が高いのはアップクロスよりダウンクロスになります。

 

 

 

これを考慮するとナブラが移動する際

ベイトが逃げる、または本命の青物が追いかける進行方向は流れに逆らうようになります。

 

 

ナブラが一点ではなく、移動する理由の一つはこれです。

 

もちろん全てがこの理屈というわけではありません。

 

 

 

 

次に魚・・・フィッシュイーターはベイトを追いかけて捕食します。

 

この時、基本となるのは後方からの追尾になります。

青物だけではありませんが正面から接近、すれ違う魚には反応が鈍く、追う、または追い越すものへの反応が良いとされています。

 

 

先ほど紹介した流れに逆らうなど本能的な要因もありますが相対速度が関係しています。

 

こちらに向かってくる場合、視覚で捉えてから接触するまでの時間は短い

逆に追い越す場合、または追いかけていく場合はすれ違う場合より速度が遅く感じます。

 

 

もちろん遊泳力が高い捕食側の魚はあっという間に追いつくことができます。

 

 

 

 

移動しているナブラ

そのナブラの中にいる魚の頭の向きを考えます。

 

魚とルアーが同じベクトルになれば釣れる可能性が高くなってきます。

 

 

ナブラのどこにルアーを入れるか

 

ナブラが発生した場合、ルアーをどこに入れるか。

 

 

ナブラの中心にぶち込むのも一つの手段です。

これで釣れることが大半です。

 

直撃させた場合、方法はいろいろありますが近年ではホットケと言われる方法が結構釣れると言われています。

 

 

 

ほっとけとはその名の通り、ナブラに入れたらルアーを動かさずに放っておくことです。

 

 

 

ぷかぷか浮きながらキラキラしているルアーに反応する。

浮いてるだけとはいえ、波などがあるから上下にアクションしている。

シンキング系のルアー、ジグはフォールで誘っている。

 

 

などなど色々な理由があります。

また放っておくことでナブラへの滞在時間を伸ばすことができる利点があります。

 

どうしてもルアーを巻いてしまうとその分ナブラ外に出てしまう、滞在時間が短くなることもあります。

 

 

 

ただこのホットケはアングラー側の精神的負担が大きくなります。

 

動かしたい、という欲というか考えが出てきます。

それを抑えてルアーを放っておかないといけません。

 

さらに波の状況、ルアーによってはただ浮いているだけの物体となり見切られることもあります。

 

 

 

移動するナブラでは入れる場所はルアーの向きを考慮しないといけません。

向きに関しては先ほどご紹介したように魚の進行方向とベクトルを合わせるということ。

 

 

一つはナブラの後ろ、奥側に入れてルアーを巻いてナブラに侵入する方法。

 

 

 

ただナブラの後ろからルアーを突っ込んだことでナブラが沈んだり、散ることもあります。

そしてナブラの移動が早い場合、ルアーを早巻きしてしまうためアクションが最大限に活用できないということも。

 

 

ナブラの来る位置を先読みしてそこでルアーを待機させるという手段もあります

 

 

こうすればルアーにナブラが追いついてきて慌てずにルアー性能を見せつけることができます。

 

ちなみに先読みしてホットケを発動する方法もあります。

 

 

 

 

ナブラの奥からルアーを通してくるのか

直撃させるのか

先読みして待機するか

 

というのが考えられるコースです。

 

 

 

混在ナブラの場合

ナブラ、と言っても本命だけのナブラとは限りません。

 

 

マグロとカツオ

カツオとサバ

 

ヒラマサとイナダ

 

 

色々な組み合わせがあります。

 

 

なので発生しているナブラがなんなのか見極める必要があります。

 

 

3回くらいナブラ直撃してサバが3回釣れた場合

ナブラの中心にいるのはサバがメインと思って良いでしょう。

 

 

 

混合ナブラの場合、層のように形成されていることがあります。

 

 

中心にベイトとなるイワシ

それを取り囲む第一層で小型の青物

さらにそれを取り囲む第二層に大型の青物。

 

 

 

こういった構図の場合はナブラの中心より、ナブラの外側にキャストした方がより大型の魚が釣れます。

 

もちろん中心で大型が暴れている場合もあります。

 

なのでナブラを見つけたら数投で状況を理解、妄想して切り替えることも必要です。

 

 

 

ナブラの左右にキャストコースをずらしたり、ナブラの中を沈めるという手段が有効となります。

 

 

 

 

 

そしてもう一点、タイミング違いの混合ナブラです。

 

 

魚というのは大型になるほどに回遊力、速度が増します。

(青物の場合)

 

 

 

なのでナブラが沸いた

そこに一番最初にいるのはベイトと大型の青物。

 

 

そして泳ぐ速度が遅い小型〜中型の青物が後から参戦することがあります。

 

 

 

なので沸いた瞬間のナブラの方が継続しているナブラより大型の可能性が高い、ということがあります。

 

 

 

時間が経つと先ほど紹介したように何層かに分かれる状況になるかもしれません。

 

 

 

 

なのでナブラを見つけたら早めに一発

ナブラが混在と確認できたら次に発生するかもしれないところを先読みするといった方法があります。

 

 

 

ショアだと移動制限がありますがオフショアだと船長と息を合わせるのが非常に重要になってきます。

 

 

 

まとめ

それでは簡単に今回のまとめです。

 

 

魚は流れに逆らって泳ぐ性質があります。

その性質でナブラも進行方向がある場合があります。

 

また相対速度が関係していてすれ違う反対方向からの動きより、追い越す同じ方向の動きのものに反応しやすくなります。

 

 

 

 

 

ナブラのどこにルアーを入れるべきか

 

これは三通り

 

1、直撃

2、奥に入れて追い越すように通過させる

3、ナブラの動きを先読みして待機

 

 

ナブラの中をアクションさせるのもありですがホットケという放置でも釣れます。

 

 

 

ナブラの正体について

ナブラが本命のみとは限りません。

ベイト、小型青物、大型青物といった混在ナブラの場合、階層で分かれていることがあります。

 

 

その場合はナブラの外、ぎりぎりを狙ったり

あえて沈めてみたりすると本命にたどり着くかもしれません。

 

 

 

混在ナブラでも足の速さが魚によって異なります。

 

大型の青物の方が足が速いのでナブラが沸いた瞬間に真っ先にいるのは大型の可能性があります。

 

 

なので沸くところを予測、沸いたらすぐキャストというのも重要です。

 

沸き立てのナブラはチャンスのことが多いです。