釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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【ルアーの選び方】ルアーは見た目なのか、波動なのか

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ルアーを選ぶ

それは釣果に直結する行為であり、まさに運命の選択

 

ルアー選びはマッチザベイトという考えに基づいていることが多いのですが、

マッチザベイトであるならどうして君はそうなった

という謎のフォルムのルアーも存在し、混乱を招きます。

 

ルアーが魚に対して送る信号は2つ

カラー、シルエットといった見た目

もう一つは波動

 

人間に置き換えるなら食べ物の見た目は言うまでもなく重要です。

そして食べ物が発する香り、または音も食欲をそそる要素。

 

それがこれに当たります。

 

 

魚をどう寄せるのか、どうやって食わせるのか

ルアーに求められるものは一体何なのでしょうか。

 

 

今回はルアーは見た目なのか、それとも波動なのか

それぞれの効力などをご紹介いたします。

 

 

この記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます。

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【ルアーの選び方】ルアーは見た目なのか、波動なのか

マッチザベイトという考えから言えば

魚に似たシルエット、カラー、波動が必要になります。

 

リアルな魚に寄せれば良いと誘うですが現在売られているルアーの全てがそうではありません。

 

ということは必ずしも完全にそっくりである必要はないのです。

 

 

 

ベイトフィッシュと言われる魚たちは食べられるために存在しているわけではありません。

なので天敵となるフィッシュイーターに発見されやすいようにはできていません。

わずかな、微弱な電波的なものをフィッシュイーターが察知して捕食していることがほとんどです。

 

 

ルアーにおいてはこの微弱な電波的なものを強化することで通常のベイト以上の存在感を出し、食ってもらうということです。

 

どんなにリアルにベイトっぽいルアーを作っても、所詮は人工物

比べてみればルアーはメカっぽくなるため違和感が大きいのはいうまでもないでしょう。

 

であるならば逆にアピール力を増し、別物としての存在感があった方が釣れるというのが一つの考え方です。

 

 

もちろん我々人間の試行錯誤は続きます。

それではみていきましょう。

 

魚の感覚器官

魚にも人間と同じような感覚が備わっています。

 

ただ人間にはないものもあり、これがルアーにおいてかなり重要となってきます。

それ側線と言われるもので魚が水中で水圧、水流の変化を感じ取る器官です。



これがあることでえさを感知する事もできれば障害物の認識にも使われています。

 

 

ルアーの波動を検知する器官です。

 

他には視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚

触覚に関しては一部の研究では口周り、歯応え的なものがメインで他はないわけではないが鈍いとも言われています。

 

視覚に関しては魚によって異なりますが陸上生物に比べると劣ります。

これはそもそも水中の視界が悪い事もあり、あまり重要ではないためとされています。

 

 

魚の視力はおよそ0.1〜0.6程度

人間であれば免許に眼鏡条件がつきます。

 

 

色についても識別しており

赤、青、緑を基本としていることがわかっています。

 

モノクロに近い見え方をしている魚もいます。

 

 

最近話題となっているデュエル 魚に見えないピンクフロロ

 

近年では顕微分光測光法による視細胞の吸収極大波長の調査が盛んとなり、 魚類網膜を利用した測定で多種の分析が行われ成果を挙げています。

 

また、太陽の光に含まれる可視光線 は大きく分けて7色

(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫) に分けられており、海水魚では調査された54種類のうち、赤色 (600nm以上) に感受性を持っていたのは僅かであり、殆どの魚種は青色と緑色 (440~570nm)※1 の感受性しか持たないことが分かっています。

 

魚は釣り糸を透過した光と反射された光が混ざった状態で視覚に捉え、色彩や明暗として認識しています。

また、魚がラインをシルエットとしても認識していることを考えると、 カラーフィルター効果と透明性を兼ね備えた性能であることが重要と考えられます。

 

“魚に見えないピンクフロロ” は 魚が感知する特定の範囲の波長を幅広くカット(吸収) するだけでなく、透明性も兼ね備えた 独自のカラーフィルター機能搭載ラインです。

 

 

人間には透明よりピンクの方がはっきり見えるため

本当に釣れるのか?と疑問を持つところですが、当時私がテストした時にはしっかりと結果が出ました。

 

日本一難しい川と言われるあそこでも釣れるのだからその性能は本物です。

 

 

 

 

波動に関する考え方

先ほどご紹介した側線というもの。

これは魚の側面を見てみると一本、または2本の線が入っているのですぐにわかります。

 

側線の感度は魚種によって異なります。

 

 

この側線で水流、水圧、水の振動、音などを感じることができかなり敏感な器官となっています。

 

水中では光が届きにくいため視界が悪い

そのためこういった器官が発達。

陸上生物はその代わりに耳が発達したとされています。

 

 

 

側線に関してはまだ未解明のものも多いですが魚が持つ感覚器官で一番遠くまで検知できる器官であることは間違いありません。

 

見た目より波動の方が遠くからでも気づかせることができるのです。

 

そのため場合にもよりますがトップ系のルアー、ビッグベイト、強烈な泳ぎ方をするミノーは集魚効果に優れていると言えます。

 

 

 

しかし集魚と捕食はまた異なるので集魚力が高い、すなわち釣れる

というわけではありません。

 

集魚力を上げるのにラトルといったものもあります。

これは確かに魚を寄せることに長けています。

 

しかしよく聞くのが大勢で釣りをしていてラトルを使用すると魚がよるのは確か

だが釣れるのは近くにいるラトルなしのルアーだった

というのがあります。

 

ラトルなしのルアーの使用をやめた途端、誰一人ヒットしない

といった事例も多くあります。

 

 

波動が強い方がいい場合もあれば

かえってそれが違和感につながり、ヒットには至らないのかもしれません。

 

 

別の視点では魚はいきのいいえさを好む場合もありますが、餌の中でも弱って瀕死の魚を狙う習性もあります。

これは逃げ惑う魚より、逃げきれない魚を狙う方が効率がいいからです。

 

そういった場合には強い波動ではないルアー

シンキングペンシルといったものの方が釣れることがあります。

シンキングペンシルは弱った魚に見せる、逃げ惑う魚ではない通常走行の魚に見せることができます。

 

 

 

余談ですが餌となるベイトが何らかの感染症や病気にかかっている場合

その匂いか何かを察知して、その魚は捕食しないそうです。

 

 

カラーに関する考え方

魚の色の識別は繊細ではありません。

 

なので微妙なカラーの違いというのは認識されていないのかもしれません。

 

 

ただベイトと同じ色かどうかはわかっています。

 

 

考え方は2つあり

ベイトと同じカラーでなければ異物でしかない

 

ベイトと同じカラーではベイトに溶け込んでしまう

 

この考え方からナチュラルカラーとアピールカラーに分かれています。

 



 

他に重要となるのはフラッシング効果。

ルアーの起源と言われるのは食器用のスプーンが水中に光りながら沈んでいくのにトラウトが食いついてきたことでルアーの発想を得たと言われています。

 

そのためルアーのフラッシングはカラーより重要である可能性があります。

逆に、マットカラーやブラックといったものでシルエットをはっきりさせることで魚に見せる方法もあります。

 

クリアカラーは光の乱反射によってフラッシング効果を高めることがあり、多くの場合ステルスカラーではありません。

 

 

 

 

カラー、フラッシングはその時の状況

傾向というものがかなりあり、その都度対応する必要があります。

 

釣りによっては魚に対するカラーより、アングラー側の視認性を優先するものもあります。

またナイトゲームではそもそも見えていない、光らないので可能な限り目立つようにとアピール系のカラーが中心になっています。

 

 

 

 

波動に関して、色に関して

その時の魚の気分によって好みが変わってきます。

 

このポイントではこのカラーが釣れる

という話もありますがそれはしばらくするとスレカラーになることがあります。

波動も同じです。

 

 

魚を寄せるのか

それが食うのか

食わないなら何故か

 

これを考えて絞っていくしかない

 

これに時間をかけるならこのカラーしか使わずにランガンして釣れる魚を探す

というのも一つの方法です。