ヒラスズキとサラシ
サラシの中にヒラスズキがいる、というのは皆様ご周知のこと。
ただサラシであればなんでもいいわけではないんです。
今回はヒラスズキが居るサラシと居ないサラシについて解説しようと思います。
ヒラスズキが居るサラシと居ないサラシ
居るサラシと居ないサラシがわかっていればかなり効率良く回ることができます。
ヒラスズキを釣るのに必要なのは歩くこと。
多くのポイントを回ることで圧倒的に釣果を伸ばすことができます。
ヒラスズキは回遊を待つような釣りではありません。
渓流やブラックバスのように歩いて探す釣りです。
体力面は置いといて、朝から日没まで時間は限られています。
効率良く回ることで可能性が高いポイントを多く回ることができます。
見切りをつけるサラシはどんなサラシか。
期待していいサラシはどんなサラシか。
ヒラスズキがいないサラシ
海面から海底まで100%サラシ
全てがサラシだとベイトは居るかもしれませんがヒラスズキは居ないと考えていいでしょう。
ヒラスズキはサラシの中で泳ぐことが好きな魚ではなく、
サラシで身動きが取れなくなっているベイトを、サラシ煙幕に隠れて捕食する魚
常にサラシの中に晒されて体力を削るということはしません。
なので純度100%のサラシは居ない可能性が高いです。
いる場合もあります。
これは後ほど紹介します。
ドン深 5m以上
サラシが広がっているが水深がかなりある場合はヒラスズキは居ません。
いや、いるかもしれませんが表層を泳ぐルアーを発見できませんのでヒットする確率は低いです。
ドン深の堤防のようなイメージです。
バイブレーションを使えば別かもしれません。
ヒラスズキはメジナのようにコマセで浮いてくるようなタイプではなく、根魚のようにスリットや岩陰にピッタリとくっついています。
なのでサラシから海底付近まで距離があると反応しません。
ルアーとの距離があると見えないので出てこないのです。
だからこそ干潮の方がヒラスズキとの距離が縮まるので釣れやすいとされています。
ただしドン深でもヒラスズキがいる場合もあります。
これも後ほど紹介します。
程よい水深ではあるが波が立ってる
思いっきり波が立ってしまっているサラシはヒラスズキはいないことが多いです。
いる場合はブレイク、スリットがあって収まれるスペースがある場合。
波がえぐれるように引いてぶつかるところではヒラスズキの遊泳力でも自由に泳ぐことは難しいでしょう。
またベイトもそこに滞在せず、波の当たるところへ流れていきます。
考え方の一つとして葉っぱや羽を海に入れてそれが行き着くところにベイトは溜まります。
水が落ち、滝壺みたいになっているところも有能ですよね。
ヒラスズキが居るサラシ
スリットや一部ブレイクがある
100%サラシ状態だとヒラスズキは居ません。
ですが100%に見えて実は海底にはスリットやブレイクが入っている場合、そこにヒラスズキが張り付いています。
こういった地形の変化はサラシが発生しているときには見分けにくいので凪の干潮時に確認しておくことをおすすめします。
二度手間にはなりますが凪日にロケハンすると後々大きな情報となります。
ドン深でも磯際や根周りにオーバーハングがある
先ほどドン深ではヒラスズキは居ても反応しない、と書きました。
しかし例外があり、水深が10mであっても磯際や根周りの3mにオーバーハングや足場のようなものがある場合はそこにヒラスズキがついています。
よく段差のようになっている磯がありますが、そうゆうエリアでは可能性が高いです。
一度釣れたポイントは今後も釣れる
ヒラスズキが一度釣れたポイントは今後も釣れる可能性が高いです。
別の個体でもそこで釣れます。
というのもこれまでに説明したように習性として居る場所は限られるということです。
とはいえ、毎回毎時同じところで釣れるわけではありません。
時間、天気、潮位、潮回り
さまざまな要素が絡んで釣れます。
もっとも必要なのは知識と経験。
凪のロケハンは気が向かないかもしれませんが根魚やるついでに、
絶対釣りたいならやるべきです。
