台風15号で甚大な被害を受けた横浜の釣り施設や釣り場。
これらを主に管理するのは横浜市港湾局になります。
福浦の工業団地では復興に向けてボランティアを募っているところです。
さてこれら釣り場を復興させるには、釣り人は何ができるだろうか?
と考えたら寄付や義援金などが思い当たるかと思います。
と、ここで実際に寄付をする流れになったらどのような手続きが必要で、想定される問題は何かについて書こうと思います。
クラウドファンディングで寄付を募る
現在募金を集めるのは比較的容易です。
クラウドファンディングを利用して目的やお金の使い道を明らかにし、募集するというものです。
SNSを通じたりすれば多くの人の目に止まり、集めやすくなるという特徴があります。
そう聞くと、お?いいね!やってみようか。
と思う方も多いでしょう。
しかしこれらクラウドファンディングを開始するには色々とやらなければならないことがあります。
クラウドファンディングを始めるには
まずクラウドファンディングを始めるにはサポートしてくれるところが必要になります。
大手ですと
・ファイヤーキャンプ
・レディーフォー
・Yahoo!募金
などがあります。
これらプラットフォームには募金を開始するには通さなくてはいけないルールがあります。
まずは予算に基づく目標金額の設定。
今回の港湾局への釣り場修復の寄付金となると、港湾局に寄付金集めたらもらってくれるか確認しなければいけません。
当たり前ですが・・・
その後、港湾局から聞くか、自分で業者を調べて修復にどれくらい金額がかかるか見積もりをもらわねばなりません。
この時点で今回の釣り場規模になりますと億以上、兆まで行く可能性がありますよね。
予算が大きすぎる場合問題があります。
例えば支援機構の取り扱える金額を上回ってしまう。
そうなると・・・もうクラウドファンディングでは賄うことはできません。
100か0か
クラウドファンディングではところにもよりますが目標金額を達成できたらペイ、達成しなかったら出資者に全額バックするというルールがあります。
となると今回の釣り場、岸壁修復についてですが億万、兆単位になってくると成功は難しくなります。
では寄付金の目標金額を下げればどうか?
となりますと先ほどの修復の見積もりの数値が変わらなければ目標金額に設定できなくなります。
港湾局に寄付するけど本牧釣り施設だけの修復費としたら目標金額も抑えることが可能になります。
ただこうすると今度は別問題が・・・
寄付による問題と争い
例えば本牧釣り施設に寄付したい。
とすると管理する横浜市港湾局へ寄付を渡すことになります。
ですが横浜市港湾局は他にも釣り施設や福浦岸壁を管理しています。
お金を渡したら本牧しか使えないのか?
という声が上がるかもしれませんし、実際は本牧釣り施設の修理費はすでに確保済みで本当に苦しいのは福浦岸壁ということもあり得ます。
あくまで憶測ですが。
次に福浦岸壁の寄付について考えてみましょう。
福浦岸壁に隣接する企業、管理者などは釣り人に迷惑しています。
周囲の人たちは釣り人が嫌い、と思っていた方がいいかもしれません。
嫌われている理由はわかりますよね?
ゴミを捨てる
違法駐車する
うるさい
盗難などの治安悪化
と色々問題を引き起こしています。
釣り人主体で寄付をした場合、言い方が悪いですが
釣り人は健全です。今後も釣りできるような岸壁にしてください。
と釣りをしない人からすればそう見えるでしょう。
しかし今回の崩壊で予想ですがスーパー堤防のように人が立てない、釣りができない堤防になる可能性が大いにあります。
これを望んでいるのは管理者、周辺の釣り人に迷惑している方たちでしょう。
つまり釣り人主体で寄付をしてしまうと思わぬところで反発を生み、争いの火種となることが予想されます。
寄付はありか無しか
寄付をするのはありだと思います。
それで復興の手助けになるのなら非常にいいことですよね。
しかし下心のある募金や大々的なクラウドファンディングのような資金集めに関しては今回の事案においてリスクが大きいと言えるでしょう。
もし何か手助けになる活動などありましたら教えていただけると幸いです。