釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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【インプレ】20ルナミスS106MH ディアルーナと比較

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今回のインプレッションは今年2020年に発売されたシマノ ルナミス。

S106MHを使って書こうと思います。

 

シマノでは中堅〜上位機種になるルナミス。

3万円程度で購入できるお手頃価格でありながらスペックはハイエンドクラス。

最新技術が盛りだくさんのロッドです。

 

18ディアルーナが脱初心者用とすれば20ルナミスは上級者入り手前機種と思っています。

 

 

動画による解説はこちら

 

 

 

【インプレ】20ルナミスS106MH ディアルーナと比較

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2020年2月発売

 

1月のフィッシングショーのタイミング(正確にはちょっと前)で発表されました。

シーバスを中心としたソルトルアーロッドの二番目

リールで言うとエクスセンスがステラでルナミスがツインパワーと言ったところです。

 

定価は4万円台。

ですが実売価格は3万円台で買うことができます。

私が今回購入したルナミス S106MHは釣具のポイントさんで32000円で買いました。

セールのタイミングと合わせると結構安く買えると思います。

 

 

この記事ではルナミスの性能や感覚など思ったことを書きます。

特に素晴らしいと思ったのはロッドのハリ、復元力。

これは文字では表現しきれない、ぜひ見てほしいと思い動画も公開していますので合わせてご覧ください。

 

ルナミスに搭載されている技術

スパイラルXコア

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http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5929

 

シマノ独自の技術。

ロッドが曲がる、ねじれるといった変形に対して高強度を徹底的に高めました。

最近ではスタンダードとなったスパイラルX。

それにナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。

一般的な構造との比較で、

ネジリ強度1.4倍

つぶれ強度2.5倍を達成(シマノ比)

さらにスパイラルXとの比較でも、

ネジリ強度10%アップ

つぶれ強度15%アップを達成(シマノ比)

 

ハイパワーX

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http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5929

 

スパイラルXコアにさらにキャストやファイトに発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。

スパイラルXの最外層側、またはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特長。

見た目もかっこいい!

 

これによりロッドの曲がりがアングラーの意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。

思い描く方向へロッドが曲がりますのでキャストもファイトもまるで手の延長のような感覚があります。

 

ナノピッチ

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ブランクスを焼き上げる工程で使用する成型テープのラッピングを極めて細かいピッチで施す方法。

ブランクスが、より均一な圧力で締め上げられるため、高強度化に大きく貢献しています。

その細やかなピッチは、上質感のある外観デザインを描きます。

http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5929

 Xガイドエアロ

(スピニングS96M以下)

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http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5929

 

S96M以下についています。

S100M以上は後記する別のガイドがついています。

 

 

飛距離アップ、キャストフィール向上に貢献するシマノオリジナル軽量バットガイド。

角のない滑らかなデザインにより、ラインとの摩擦、抵抗が大幅に減少。

 

ラインに与えるダメージも最小限に抑えることができます。

 

カーボンモノコックグリップ

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http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5929

個人的にこのロッド最大の特徴である最大の長所

リアグリップをカーボン一体成型で中空構造化するという革新的なアイディアで、新たな高感度ロッドの歴史を創り上げたカーボンモノコックグリップ。

従来にない情報伝達力を獲得し、かつてない軽さと感度を獲得。

 

リールシート、ロッドを挟んだ脇からものすごい振動が伝わってきます。

波の当たり方、ルアーが水に絡む感触、ラインに風が当たる感触

これらが全て伝わってくるので状況が鮮明にわかります。

 

あたりも、ショートバイトもロッド全体で伝えてくれるので正直びっくりします。

が、そのびっくりが良い合わせとなり、フッキングにつながると思ってます。

 

 

パーフェクションシートCI4+(スピニング)

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http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5929

超高感度のリールシート。

カーボンモノコックグリップとの組み合わせでもはや異次元の感度です。

 

フードとシートの間に段差がない、握りやすいパーフェクションシートCI4+。

ルアーの操作時やリーリング時に感じる違和感がなく、長時間のグリップによる痛みも抑制します。

リールシートの緩みも少なく(ほぼなく)締め直しなどもほぼ不要です。

 

 

マルチパーミングシート CI4+(ベイト)

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持ち手を選ばないパーミング性能。軽量で高感度を実現した低重心シート。 

http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5929

 

強度&剛性重視の チタンRVSG ダブルフットガイド

(スピニングS100M以上)

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最近結構増えてきましたリバースガイド。

主に大型の魚を狙う、キャスティングをメインとするロッドに使われています。

 

糸絡みなどを予防、糸通りをよくする効果があります。

ルナミス外観

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フックキーパーがついています。

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リバースガイド

 

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カーボンモノコックグリップ

 

とてつもなくキャストしやすい、フォームも綺麗になるロッド

まず初めにルナミスのすごいところをお伝えします。

 

このロッドはキャストがとてつもなくしやすいです。

 

 

本来ならミスキャストであろうスイングもロッドによる修正が行われ、ルアーを前面にしっかり弾き出します。

 

 

特にシステムが入ってるルアー

(AR-Cやマグネットシステム)は気持ちがいいくらいシステムが効いてブレずに飛んで行きます。

 

適度なハリで振り抜きやすいと言うこともありますが、なんと言ってもロッドの反発力と振り抜いた後の復元力でルアーを安定させて飛ばします。

 

ロッドを振り抜く手前までティップが溜めてその後一気にルアーを弾き出します。

その後振り抜いたロッドは通常パインパインとシナってしまい、それがラインに伝わりルアーの飛行姿勢を乱すことがあります。

 

 

これができるのとできないのではかなり飛距離も、コントロールも変わってきます。

従来のロッドでは仕方ないとされていた分野でもあります。

 

 

だからこそプロのようにしっかり投げれる人が使うことで真価を発揮するモノでした。

 

 

しかしこのルナミスのようにロッドにまるでAIが搭載されているかのようなモノなのでかなり補正されます。

 

また補正されると聞くとなんとなくロッドありきの技術っぽい感じがします。

が、この補正が行われることにより体の動きも適切なフォームへと修正されます。

 

例えるなら右から風が吹いたら左に流されるように、正しいフォームに体が吸い寄せられます。

 

結果としてフォームがかなり改善されます。

矯正器具といってもいいかもしれません。

 

思い描く方へ魚を動かせる

魚とのファイトはまさに釣りの醍醐味です。

 

このスリルがたまらないのですがロッドというのは体の一部ではありません。

なので感覚のずれによって思うように魚をコントロールできず、結果としてばらす悔しい思いをすることがあります。

 

またファイトでは抵抗すればするほど魚はより激しく、アングラーが行って欲しくないと思う方に走ります。

 

 

これは心理学とかそういうのではなく、魚に行って欲しくない方へ行かないようにするとその力がベクトルが、行って欲しくない方向へ落ちようとするのです。

 

 

右に行くなーと左にロッドを立てると反発して右に魚は行くということです。

 

ファイトのセオリーはもちろん反対方向へロッドを立てる。

ただその微妙な匙加減を間違えると魚が寄らない原因となります。

 

ルナミスの場合、特にM以上の硬さでは確かにロッドは硬いのですが魚の動きに追従する効果があるようです。

人が与える無駄な力。

魚がかかっているわけですが平常心でいるのは難しいでしょう。

焦りもあります。

 

その誤差で魚が暴れるわけですが、多少の誤差をロッドが吸収し和らげてくれます。

魚を無駄に暴れさせることなく、ゆっくりと浮かし、寄せる。

これもキャスト時のティップからバッドの粘りの効果によるモノです。

 

 

またロッドを折ってしまうパターンで一番多いのが抜き上げランディング時。

どうしても抜きあげないといけない状況があるかと思います。

(ヒラスズキとか)

 

その時にロッドがいける!と思って抜こうとすると折れるケースが一番多いでしょう。

このルナミスも折れる時は折れると思いますが無理な時には無理と伝えてくれます。

 

抜こうとしたときにロッドが曲がりっぱなしの場合は抜けません。

頑張っても抜きあげられません。

普通のロッドだと頑張ったら折れたりします。

 

なので無理と感じたら波で寄せる、仲間にピックアップしてもらう、別の位置に回すなどしましょう。

 

ディアルーナとの比較

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同一モデル S106MHで比較

 

価格(定価)

ディアルーナ:31000円

ルナミス:49500円

 

重さ

ディアルーナ:175g

ルナミス:173g

 

適合ルアー

ディアルーナ:10~56g

ルナミス:10~45g

(ジグMAXは56g)

 

カーボン含有率

ディアルーナ:99.8%

ルナミス:98.7%

 

リールシート位置

ディアルーナ:437mm

ルナミス:438mm

両方ともアップロック

 

ディアルーナも価格的にも性能的にも悪くないロッドです。

ですがルナミスと比較したらルナミスには勝てません。

(価格的に当然ですが)

 

特にロッドのハリに関してはかなりの差があります。

先ほど書いたようにルナミスの復元性はかなりすごいです。

ルナミスが異常ともいえますがディアルーナはキャスト後にパインパインとたわみます。

これが使用する上での決定的格差。

 

あとは感度もルナミスの方が優れていますがディアルーナでも十分といえます。

 

ルナミス、ディアルーナは折れやすい

Googleで検索するとサジェストで以下のようなキーワードが出てきます。

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買おうと思っている人にとっては折れやすいというのは気になりますよね。

これに関して実際どうなのか証明します。

 

 

折れやすいと評判ですが私は折ってません!

という根拠はあるが総合的なデータではないことを提示するつもりはないです笑

 

ディアルーナ、ルナミスと2〜3万円で買いやすい価格帯のロッド。

釣りに限らずどんなものでも一番ユーザーが多いのが初級から中級にかけてです。

上級者はごく一部、初級者もすぐにステップアップしますから少ないです。

 

なのでもっとも多い人口が買いやすいのがディアルーナ、ルナミスになります。

よって流通数が、使用者数が多いのでそれに比例して折れるロッドも多くなります。

これが折れやすいとGoogleのサジェストで出てくる原因です。

 

 

車で置き換えれば

ランドクルーザーの不具合のクチコミは少ないけどジムニーの悪いレビューが多いのと一緒です。

 

 

安いロッドは実は玄人向け

安いロッドは初心者向けといった印象がありますが実はそうでもないという。

初心者向けであるポイントは安いということだけ。

 

他は機能面などが圧倒的に上位機種より劣りますので使いにくいロッド、リールになります。

安いロッドでちゃんと曲げてキャストできるのはかなり玄人です。

その反対に、先ほども書いたようにルナミスのように姿勢制御、フォーム矯正してくれるロッドは初心者にも使いやすいです。

 

ただ初心者が最初にハイエンドを持つと下の機種の性能を知らないからすごさ、ありがたさがわからないというデメリットもあります。

 

ルナミスくらいが初心者でも取扱やすいランク。

3万円前後のロッドやリールはそんなポジションです。

 

それ以上になると基本スペックにプラスして専門性が乗っかってきます。

専門性を求められるようになるまでは必要ないような気もします。

 

エクスセンスとの比較

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(写真は旧エクスセンスです)

 

エクスセンスは106MHがないのでS110MHで比較します。

ルナミスはS106MH

 

価格(定価)

エクスセンスジェノス:68000円

ルナミス:49500円

 

重さ

エクスセンスジェノス:200g

ルナミス:173g

 

適合ルアー

エクスセンスジェノス:10~56g

ルナミス:10~45g

(ジグMAXは56g)

 

カーボン含有率

エクスセンスジェノス:99.7%

ルナミス:98.7%

 

リールシート位置

エクスセンスジェノス:457mm

ルナミス:438mm

両方ともアップロック

 

エクスセンスジェノス、ヒラスズキモデルになりますがルナミスと違い専門性に特化したロッドです。

なので正直比較対象ではない部分もあります。

 

ルナミスに合うリール

ルナミスは軽量ロッドですが比較的さまざまなリールと相性がいいロッドです。

 

強いていうならルナミスにSWつけるとロッドの軽さが感じにくくなります。

ツインパワーXDでもなんとなくリールが重たい感はありますが悪くはない。

(私は完璧主義なので結構子うるさいです)

 

YouTubeの動画でも映ってますがリールによってバランスがかなり変わります。

ツインパワーXDはリール寄り

ヴァンフォードではトップ寄り

 

ロッドの先端に重心が寄ってくると先重り、と感じるようになります。

 

先重りは悪いこと

という印象がありますが必ずしもそういうわけではありません。

ロッドの先端を下に向ける釣りには相性がいいです。

例えば

・エギング

・足場が高く常にロッドを下げる釣り

=ヒラスズキとか

 

にはいいです。

 

 

しかし先重りは手首にくるので極度の先重りはかなり疲れたり、腱鞘炎、TFCC損傷になったりするので注意。

 

今手元にあるものでルミナスS106MHに合うのを試してます。

 

ツインパワーXD 4000XG 290g

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やや先重りを感じます。

ヒラスズキなど常にロッドを下に向ける釣りには向いていると思います。

 

20ツインパワー 4000XG  260g

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すっぴん(カスタムなし)だとなんとなく軽すぎるような気がしないでもない。

バランサーつけて見ると・・・割とあり?

これは好みだと思います。

 

今のところ20ツインパワー 4000XGまたはC5000が第一候補。

 

ヴァンフォード 3000MHG 200g

動画で見ていただけるとわかりますがLUNAMISのロゴ、この範囲の重心がクセがなく扱いやすいです。

ヴァンフォード3000MHGだとやや軽いので竿先寄りになっています。

これが個人的には限界地点で先重りと感じるレベルだと思います。

 

重心がロッドのロゴ、トップ側では手首にずっしりくるかと思います。

 

4000XGで215g

これだと3000番よりはしっくりきます。

 

ただロッド、リールと超軽いので取扱はかなり楽。

疲れない。

 

私はディアルーナにヴァンフォード(前はストラディックCI4+)をつけてますがめちゃくちゃ快適です。

 

 

 

 

先重りかどうかというのはその人の骨格や筋力によってかなり左右します。

テニス、野球をやってた人とサッカー、バスケをやってた人ではロッドを持った時の感覚が全然違います。

 

なのである程度自分の好むものを知っておいた方がいいでしょう。

動画のように重心を測定し、自分がこの辺のが好き!と覚えておくと今後タックルを買うときに便利です。

 

タックルバランスの計り方と理想

前項と重複しますがロッドとリールのバランスは重心を図ることでなんとなくわかります。

ロッドとリールを装着した状態で動画のように重心を探します。

 

今回のルナミス、またはディアルーナはロッドに書いてあるロゴ付近に重心がくると扱いやすいです。

動画内でのツインパワーXDはロゴLUNAMISの中心くらいにきています。

人によってはこの辺から先重りと感じる人もいます。

 

ルナミスはたまたまロゴがあったのでわかりやすいですがグリップが長いロッドもあるので必ずロゴに重心がくるわけではありません。 

まとめ

ディアルーナ、ルミナスともに人気機種で品薄状態が続いています。

私も探しまくって結局仲のいい店員さんに取り寄せてもらいました。

 

定期的に補充がされるので焦らず待っても大丈夫です。

 

ルナミスの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

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the standard 

ど真ん中のロッドです。