釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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【フカセ】タナ毎で異なるコマセの巻き方

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こんにちは。

最近メジナの調子はいかがでしょうか。私は今月珍しく忙しく、なかなか釣りに行っておりません。行きたいなとも思いつつ雪が降ったり寒波が到来と悪条件が続いております。

ここら辺で一発ドカンと何かやりたいですね・・・ヒラスズキもしばらく産卵と水温の影響で難しいかもしれません。やはり下田沖に行って尾長と戦いますか。

現在下田釣行は計画中です。

 

さて今回はフカセ釣りでのコマセの巻き方について考えたいと思います。

 

 

仕掛けとコマセの関係

まず仕掛けとコマセの関係について考えてみましょう。

0号オモリなしであればほぼ生オキアミと同じ速度で沈下します。

 

集魚剤を合わせることでコマセの性質を選ぶことができ、その時に想定されるタナ、ポイントで使い分けると良いでしょう。

もちろん全て持って行ってその場で選ぶといのは大変な重労働なので水温や行き先から想定することが大切です。

 

例としては

 

・横に拡散するコマセ

・縦に伸びるコマセ

 

と大雑把に分けるとこの二つです。オールラウンドに対応するにはこの二つをうまく混ぜ合わせたものにするといいです。例はあとで記載します。

 

横に拡散するコマセ

拡散するというのは比重が軽いため、極端に言えば海面を浮遊するということです。

実際に浮遊するのはわずかなものですが徐々に沈むため、流れなどで水の中で拡散します。煙幕的な使い方をしたい、付餌をしっかり同調させたい場合に重宝します。

0号など軽い仕掛けでは同じように沈下するため馴染みやすいです。

性質上、深いタナを狙う場合には不向きとされています。

理由は狙っているタナにコマセが到達することには拡散しすぎて薄くしか残らないからです。

縦に伸びるコマセ

クロダイのコマセではこのタイプが多いです。なぜかというと狙うタナが基本的に深いため、集魚剤の比重が重くさっと沈むためです。

比重が重く縦に沈むことの利点はピンポイントで深いところへコマセを入れることができる。仕掛けが重たい場合はそのほうが付餌と同調しやすくなります。

しかし食ってくるタナが浅い場合には付餌より早くコマセが沈んでしまったり、コマセが沈むためせっかく浮いてきた魚をまた沈めてしまったりすることがあります。

タナを一定に、同調させるのはこちらの方が難しいです。

 

浅ダナでのコマセの撒き方

・仕掛け 0号 オモリなし

・集魚剤 オキアミ V9

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http://marukyu.com/

 

とした時のおおよその沈下図です。V9はオキアミに比べ若干沈下速度が遅くなります。

仕掛けとコマセを同時に入れた時、潮の流れなど条件を考えない場合以下のようになります。

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作図:嫁

 

狙っているタナにほぼほぼ同じタイミングでコマセと付餌が入ります。

また横方向に拡散することでハリスの長さや流れを受けたとしてもある程度カバーされます。

 

このように浅いタナ(3ヒロ以内)では仕掛け前にコマセを入れる、仕掛けを入れた後にコマセを入れる、どちらでも同調することが可能です。

潮の流れ、仕掛けの入り方を考えた上で撒き方を工夫してみましょう。

 

エサ取りが多い時にもこの考えが役立つはずです。コマセに寄ってくるのが早いか、付餌に寄ってくるのが早いか。考え方でエサ取りを交わす作戦が思いつくかもしれません。

 

深ダナでのコマセの撒き方

浅ダナでの撒き方は比較的簡単な方だと思います。

深ダナではまた浅い時にはなかった要因が増えてきます。

 

ここで意識しなければいけないのは狙っているタナに仕掛けが馴染んだ時、コマセもそこにあるということ。

 

先ほどと同様のコマセを同じようなタイミングで撒いたとしましょう。すると重い仕掛けではコマセより先にタナへ到達します。

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仕掛けがすでに馴染んでいる状態でコマセはもっと浅いところで拡散していることになります。それでも徐々に深さが揃ってくるので問題ないと言えば問題ありません。

 

しかし流れによって仕掛けとは違うコースでコマセが流れたらどうでしょうか。集魚しているのは違うポイントになってしまいます。仕掛け・・・という時点でコマセとは違う流れかたをします。

 

また魚の性質上、落ちてくるものを捕食することが多いです。ジギングやロックフィッシュではフォールで食ってくることが多いのは性質上のことなのです。

 

理想としてはコマセがひらひらと落ちてくる中に付餌を紛れ込ませることが大切。

となると深いタナではコマセの撒き方が浅いタナと同様ではいけないわけです。

 

撒き方としては仕掛けを入れる前に入れておく

比重の重い集魚剤で素早く沈める

コマセを少量、絶え間なく撒き続ける

 

という点を抑えておけば大丈夫でしょう。

 

まとめ

結局どれがいいのか。というのは行ってみないとわかりません。また数分で状況が一転する事もよくあります。集魚剤については冬の時期、深いことが予想される時には重めのものを持っていけば浅くても対応できます。軽い集魚剤で深いところを狙うよりは楽で効果的なはず。

遠投性、拡散性、集魚性と色々特化したものがありますので自分に合ったものを組み合わせてみましょう。集魚剤の使い方、撒き方で一人だけ爆釣することは結構あります。

自分が釣れない時に、他で釣っている人がいたら何をしているのか、自分とどう違うのかを見ると勉強になりますね。聞ければ聞いて見るのも手です。

 

軽い仕掛けと重い仕掛けの記事はこちら

www.tsuri-life.com