ヒラスズキ関連の記事。今回は磯でのルアーを通すコース(トレース)について考えたいと思います。
闇雲に投げても釣れる時は釣れますが知識を持ってルアーを泳がせる方が効率よく多くのポイントを攻めることができます。また粘るかどうかの判断もしやすくなったりします。
ヒラスズキは根魚
ヒラスズキは根魚という言葉を聞いたことはありませんか?
この言葉の由来は、ヒラスズキが根や磯際にべったり張り付いて餌が通りのを待ち伏せしていることに所以しています。
なので居そうなところ・・・サラシ!!!
ではなくサラシのさらにどの辺りを狙うかが重要になってきます。
サラシは明暗部などと同じように身を潜めるポイント。ただし港湾のポイントと違うところはサラシは身を隠しやすい分、ルアーも見えにくいということ。
サラシからヒラスズキを引きずり出すにはピンポイントで通すことが重要。極端に言えば鼻先にルアーを通してあげないと食ってこないような状況もあります。
磯でのポイント
判断する材料としては
・ウネリの方向
どの方向に波が押し寄せているか。人が立てる立てないは置いといて波が正面からくるような磯であればそこへ魚が溜まる可能性があります。
・風の向き
波と同様向かい風を受ける場合、ベイトフィッシュが流されてくるとされて居ます。
ご存知の通り、危険かつ過酷な釣りです。
例えば干潮時になると頭が出るしもり根があったとします。そこに波と風が押し寄せて居たら、そのしもり根にできる波の返しでできるサラシ。ここには居る可能性が高いです。過去に何度も美味しい思いをしました。その時、かなり距離があったのでシンペンで遠投してました。遠投して沖でヒットするのでファイト時間が長くなり・・・めっちゃ楽しい笑
そのパターンで釣ってた時、ハマったのが
ima yoichi
最近はDUELのヘビーショットの方を使ってますがyoichiもかなり釣れるルアーだと思います。
干潮はチャンスが多く、サラシも出やすいので色々な場所の地形を把握しておくと今後役立つでしょう。
トレースについて
さていつものことながら簡単ではありますが図を作ってみました。
ワンドのある磯の図だと思ってください。ワンド周辺にサラシができている状況です。
Aにアングラーが立っています。大雑把に言えばこの3本のコースがあります。
・ワンド内を狙うコース
・対岸の先を通すコース
・沖側からサラシを通すコース
一箇所で3通り。さらにレンジを変えるとなると
リップレス・ミノー・シンキングミノー
3×3の9通り
次はポイントB
ワンドの奥からキャストするパターンです。
こちらも9通り
ポイントC
同じく9通り
AとCはコースが似ています。ただルアーが通る向きが逆なだけ。ここまでやる必要があるのか。
あるんです。
管理釣り場でもそうですが魚の頭の向いている方向が重要です。基本的に正面から来るものよりも追い越そうとするものに対する反応の方がすこぶる良いです。
実際ヒラスズキが目視できる機会は少ないですがどっち向いて潜んでるかわかりません。なのでコースを真逆にする必要もあります。
一方通行でここは叩いた、と終わらせてしまうのは少しもったいない。ただし波の影響で立てないこともあります。くれぐれも無理をなさらぬようお願いいたします。
シモリ根がある場合
シモリ根はもうパラダイスみたいなものです笑
必ず釣れる訳ではありませんが確率の高いポイントです。そのシモリ根の形状にもよりますが可能であれば全方向でルアーを引きたい。
図にするとこうなります。茶色い丸がシモリ根だとすると
これだけのコースが想定できます。ここでどうトレースするのが可能性が高いかというと冒頭で述べたように波と風の向きです。
根の頭が出てなくて波が返ってないような状態でも海中では似たようなことが起きている場合があります。そうすると波を正面に受けている部分とそれによって流れているサイド。
しつこいようですが必ずではありません。潮の流れによってはシモリ根を巻いて後ろに溜まることもあります。
目で探す
割と役立つのが目で見て探すこと。ヒラスズキを目視することは難しいですがベイトは見えることが多いです。サラシにベイトが潜んでいてもルアーを通すことで逃げ惑いますのでそれを見ます。
天候にもよりますがよく海の中を観察するためには偏光グラスは必須アイテムと言えます。偏光グラスをしているとルアーも見えやすくなるので操作もしやすくなります。
今ルアーがどの辺りを泳いでいるかわかってるかどうかでその後の流し方も大きく変わってくるでしょう。
まとめ
とにかく居そうだと思うところは探る。ダメなら次。という流れで歩いて釣る魚だと思ってください。
ヒラスズキは根に潜むし回遊性のある魚です。そこに居なかったからもう今日は・・・と諦めるのではなく一回りしたら戻ってくるのもいいでしょう。そこが人気スポットであれば場を適宜休ませつつ、粘るのもありです。うまくいけばポイントを移動することに釣れるという嬉しいパターンの日もあります。なかなか釣れない魚ですが根気よく探ることが釣る一番近い方法かもしれません。