釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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【インプレ】シマノ 20ストラディックSW 6000XG

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今回のインプレは先月発売された

シマノ 20ストラディックSW 6000XG

です。

 

11月発売となっておりましたが11月末、12月に入ってからの発売となりました。

ストラディックSWだけでなく釣具、いや物流がコロナの影響で止まったり遅延したりしているので仕方がないことです。

 

ストラディックSWは11月で全ての機種が発売予定でしたが8000HGだけ遅れており今月12月発売予定となっております。

 

 

それでは早速テストしたストラディックSWについて書こうと思います。

 

【インプレ】シマノ 20ストラディックSW 6000XG

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今回新しく発売されたストラディックSW

2018年にもストラディックSWというリールが発売されました。

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Amazon | シマノ(SHIMANO) スピニングリール ショアジギング 18 ストラディック SW 4000HG | シマノ(SHIMANO) | スポーツ&アウトドア

しかし今回のように大型番手勢揃いではなく4000、5000のみでした。

発売当初は安価なSWシリーズとしてそれなりに売れていましたがその後、さらに安いスフェロスSWが発売されたことで一気に冷めたようです。

 

並行してちらほら噂されていたのがバイオマスターSW。

バイオマスターは2013年に発売。

その後2016年に6000番追加があったのでモデルチェンジの噂が沈みました。

 

そして今回発売された20ストラディックSWですがバイオマスターの後継機です。

 

価格帯も同じ。

 

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製品情報検索|シマノ -SHIMANO-

 

そういえばシマノのホームページから旧ストラディックSWのページが消えました?

 

 

技術特性

・HAGANEギア

硬く粘り強いギアで高耐久力を持っています。

HAGANEギアではない場合、大物とのファイトなど高負荷においてギアが噛み合わず滑って巻き取れないという現象が起きました。

 

自転車で言うとギアチェンジしてなかなか噛み合わない感じです。

 

・HAGANEボディ

ボディに強度を持たせたものです。

ボディが硬くないと高負荷での巻き上げや瞬発的な負荷(ポッパーやダイビングペンシル操作など)でがたつきます。

 

・インフィニティドライブ

これは最近搭載され始めた技術。

主にハイエンドクラスのリールに搭載されています。

 

簡単に言うとトルク力が上がり強い巻き上げができるようになりました。

大物とのやりとりにはあったほうがいいものです。

 

・Xシールド

SWシリーズには必須な防水機能。

釣り自体は濡れないことが多いですが船ですと移動中とかにガンガン海水がかかります。

 

・X-プロテクト for ストッパーベアリング

 こちらもXシールドと同じく防水機能。

ツインパワーXDから登場した特殊撥水グリスを使用することで海水の侵入を徹底して防ぎます。

 

・X-プロテクト for ラインローラー

ラインローラーはラインを回収して最初に触れる部分なので海水がつきやすいところです。

こちらも防水、いや撥水性がないとすぐにベアリングが潮で固着。

巻き取りの際手元にざらざらとしたノイズが伝わってきます。

 

 

ドラグ性能について

さてここからは私が使用した、テストしたことについてお伝えします。

 

結構言われているのが20ストラディックSWのドラグが弱いということ。

特にドラグが気になるのは大型番手5000番以上で大物とのやりとりの時です。

 

20ストラディックSWのドラグの良し悪しを比較するには現状では

・ステラSW

・ツインパワーSW

しかないんですね。

 

そう、比較対象がハイエンドリールしかないんです。

そりゃ比較したら負けます笑

 

 

では実際にどんな感じか。

まずはロッドにラインを通してラインにダンベルをつけて引っ張ってみました。

比較したのはツインパワーSWです。

 

まずツインパワーSWの感想を文章で手短に書くと

・滑らかな滑り出し

スーーーーーシャァぁぁぁぁぁ

って感じです。

よろしくないドラグの場合は無駄な力がかかります。

グッググ・・・・シャァぁぁぁぁって感じです。

 

・止まるときは車の運転が上手い人のような止まり方。

信号で車が止まる時、上手い人はカクッとしないですよね。

いつの間にか止まってるみたいな。

 

ツインパワーSWもスゥーっと負荷が抜けるのとともにドラグが止まります。

ドラグがピタって止まるとその瞬間にテンションが抜けてバラす原因になったりします。

ツインパワーSWはゆっくり穏やかに止まります。

 

 

 

さてこれに対して20ストラディックSWはというと。

・滑らかな走り出し

スタートはツインパワーSW同様スムーズに出ます。

あまり優劣ないような気がします。

 

ワッシャーが薄かったり破れたりしてるとジャッジャっじゃーーーーっていう出方します。

安いリールでも一定速度でドラグが出ず波打つこともあります。

その点ストラディックSWは綺麗に出てくれます。

 

 

・ドラグの止まり方はやや緩い

ドラグの利き方、止まり方はそんなに悪くないです。

ツインパワーSWと比較すると余韻が長い感じがします。

車で言うとちゃんと止まってなくて停止線少し超えちゃう感じ笑

AT車なのでクリープ現象ありますってところか。

 

 

 

ドラグの性能について感じたのはこんな感じです。

少し付け加えたいのがドラグ設定の難しさ。

 

ツインパワーSWやステラSWは割となんでもどうでも設定で綺麗にできます。

しかしこのストラディックSWだと設定がややピーキーな感じがしました。

とはいえ気になるほどではありませんが。

 

5kgのドラグ設定にした時、ツインパワーSWでは引く強さが変わっても同じようにドラグが出ます。

ストラディックSWでは強めの引きと中程度の引きで同じ設定でも結構な差があるように思えます。

ほんとこれは気にしなければ気にならないレベルです。

 

ハイエンドリールってこうゆうところでも優れているんだなと思いました。

 

リール全体の剛性について

大型リールになってくるとリールの剛性がないと使いにくいです。

特にベール、ローター付近に硬さがないとリールがたわんだりします。

ジギングしててリールがグワングワンすると結構気持ち悪いです。

 

18ストラディックSWと比較しこのストラディックSWではその点が改善されています。

300gのメタルジグをしゃくっても多少はありますがリールの歪みをそこまで感じません。

ほんとに弱いリールだとラインローラー付近が折れるんじゃないの?って思うほどです。

この点は大丈夫だと思います。

 

糸ふけ処理には注意

最近のリールはよくなりすぎて忘れがちですがラインを回収する際には必ずテンションをかけて巻き取らなければなりません。

糸ふけがある、テンションがかかっていない状態で巻き取るとスプール内でライントラブルが発生します。

最近のリールは良すぎてあまりこういった事故が起こりにくくなりました。

 

ですがこのストラディックSWでは多少気をつけてあげないとPE団子ができたりします。

今回あえてというかやってみたのがスプールパンパンにPEラインを巻きました。

そしてラインの巻き取りを結構いい加減にやりました。

ふわふわしている状態で巻き取ったり。

 

そうしたら2回ほどPE団子ができました。

PE団子ができた=リールの性能が悪い

のではなく今回のはあえて赤点取るように仕向けたのであまり気にしないでください。

スプールには適切な量の糸を巻きましょう。

多すぎるとPE団子だったりライントラブルが発生します。

 

ツインパワーSWではこのようなのは割と起こりにくいです。

比較として検証しました。

 

巻き取り力に関して

ダンベルに糸をつけてロッドの力を使わずリールだけで巻いてみました。

 

昔バイオマスターSWでキハダをかけた時、ハンドル回らない、ギアが滑っている現状が起こりました。

やはりハイエンドでないと強い力には力負けするのかと思いました。

今回テストしたのは走る魚ではなくダンベルですがちゃんと巻けました。

 

私が使っているのはXG

巻き取るのは早いが力がないギアです。

自転車で言う一番最高速のギア。

こぎ出しは重いですが速度が出ると1回転で相当な距離進めます。

 

XGでもそれなりに巻き取れましたしギアの滑りもありませんでした。

巻き取り力で考えたらPGにはもちろん勝てませんが・・・

 

XG比較するとツインパワーXDのXGとそこまで差がないような力です。 

 

基本的には高性能リール

剛性よし

ドラグよし

操作性よし

 

そして2万円台

基本的には申し分のないリールだと思います。

 

これから始めようと思う方にはこれ以上ないリールとも言えるでしょう。

 

そりゃ欠点ありますよ。

比較対象がステラSWとツインパワーSWですから勝てないところがたくさんありますよ!

しかしストラディックSWが圧倒的に勝っているところもあります。

 

 

価格!!

 

おすすめ度は

★★★★☆

 

なぜ4なのか。

足りない1はステラSWとツインパワーSWを知っているからです。

 

ギアの選び方とおすすめ

今回紹介した6000番には

XG エクストラギア(エキストラギア)

HG ハイギア

PG パワーギア

があります。

 

おすすめはHGです。

汎用性が高いからです。

なんでも使えます。

 

XGはキャスティング系に比較的向いています。

ルアーを操作したり、キャストによるラインスラッグ対処などはXGが有利です。

オフショアの重いジグを使ったジギングでは結構しんどいかもしれません。

 

PGは巻き取り速度を気にしない釣りに向いています。

パワー勝負できるのが最大の強みです。

ジギングでもかなり使いやすいですが巻き取り量が少ないので結構忙しくなることもあります。

 

 

それぞれの特徴を踏まえ、自分に合ったものを選んでください。

ロッドとの組み合わせも考え、お互いを補うタックルが理想です。

 

例えば浮かせることが得意なロッドであればXGであっても浮かせてすぐ巻くを繰り返せば巻き取り弱さを補填できます。

 

迷ったら万能HGがおすすめです。

 YouTubeでも公開中

このストラディックSWのテストを船からも行いました。

ドラグ性能をカツオで試すことができました!