釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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釣り最大の悩み、欠点・・・最新釣具でも進歩が少なすぎる件

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こんにちは。

年々釣具は進化していきます。

なぜ進化していくか?それは今以上に使いやすくするため、今以上に魚を釣れるようにするためです。

このような目標に向かって日々メーカーさんが尽力してくれています。

 

ですがこの釣具の進化ってすでに限界を迎えてるのはお気づきでしょうか。

 

え?スパイラルエックスとかマグシールドとか出てるじゃん!

 

そうそう、毎年何らかの新しい技術は出ていますね。

しかしこれらの技術は魚を釣るという行為に対して進歩ではありませんよね。

釣り人が釣りやすくする、道具が長持ちするような進化です。

魚へ対しての有効策で最近だとシマノのフラッシュブーストが目新しいかもしれません。

釣り、釣り業界は掘り下げるところまできてしまい縦の展開ではなく横の展開になっているということをご説明したいと思います。

 

 

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最新釣具が魚を釣るのに進歩してない理由

釣具とはそれぞれのバランスによって使いやすさや性能が決まります。

簡単な図式だと

釣り人⬅︎釣具⬅︎魚

であり

釣り人➡︎釣具➡︎魚

ということです。

今回の問題は釣具と魚の間で技術が進歩できないという問題。

 

釣り人にとって使いやすい釣具は年々開発されて、より一層快適になりました。

あまり考えられていないところですが釣具が魚を釣りやすくなってきたか?

 

実際は釣具の進化で魚が釣れやすくなった訳ではありません。

釣具が扱いやすくなったことで手返しが増えたりして釣果が伸びるということはあります。

ただ新製品が猛烈強烈に魚を惹きつけるというものはありません。

 

なぜか?

 

それは魚が進化していないから。

魚は昔からそのままです。そりゃ何億年とか見れば進化していますがここ20年で魚は進化していますか?

スレるという現象があっても進化している訳ではありません。

 

さらに言えば魚が増えたか?

これは魚種にもよるでしょうが極端に魚の量が増減した訳ではありません。

 

釣具の限界点は変わらない

つまりこの魚という釣り人や釣具にとってのゴールが変化しない限り、現状で進化はできないと考えられます。

余談ですが音楽業界ではコード進行やメロディはすでに出し尽くしていると言われています。

簡単にいうと似たような曲が多くなるという現象です。

だからパクリとか言われちゃうんですね。

 

これと同様魚に対してのアプローチも現段階では出尽くしています。

餌を使う釣り。

餌を魚へ食わせる。

ルアーも同様です。

ルアーを魚に食わせる。

この行為が劇的変化をもたらさない限り続きますよね。

 

釣り業界はレッドオーシャン

釣具を考えるときに市場は二つあります。

釣り人と魚の二つです。

 

釣り人に有益な商品を提供するというのは現在も進行中ですしやりようがたくさんあります。

使い勝手を求めれば割といくらでも考えられるからです。

とは言え、釣具メーカーの数もかなり多いのでそういった点では競争率が厳しく、さらに釣具メーカーに必要なのは単なる顧客ではなくファンです。

釣具の場合、何でもいいや!いいものを使いたいとする顧客より、「シマノ一筋」というファンの方が多い市場です。

いい商品を作ることもさることながら、いかにファンを増やし満足させるかが重要になってきます。

 

魚に対しては現在使われている釣法や仕掛けがほぼ最適だと思われます。

細かく実用的かは不明ですが考えればまだまだ出せます。

例えば電池でリアルに泳ぐルアーとか。

でも今までのルアーと泳ぐルアー、結局魚に餌だと思わせて食わせるといった点は一緒ですよね。

つまりこれの他に魚に対してアプローチが思いつかない限りは魚を主体とする市場規模に限られるのです。

新規開拓は非常に難しく、新しい釣法でファンをくすぐり、拡張することしかできません。

例えばメバリング、ハゼクラ、チニングはそんな感じです。

 

魚がボトルネックです

結果何が問題かというと魚がボトルネックというところ。

ボトルネックとはどんなものか。

例えばとある産業が日本で発展しました。

しかし少子高齢化で人手不足。市場拡大したくても働く人がいないので生産数を増やすことができない。

みたいなことです。この例えの場合は生産を海外にするという選択肢があるのでそこまで問題ではありません。

 

魚の生態の変化がない限りは良い意味でも現状で満足いく釣りができるのです。

そう、我々釣り人にとっては特に不具合はありません。

釣具の進化で年々使いやすくはなってくれるのですから。

 

ただ市場規模として今後の成長を考えると難しいですよというところ。

例えば投資的視点で言えばシマノはとある時期に株価が急成長しました。

これは釣具の影響ではなく自転車部門の影響です。

 

釣り業界の今後の発展はまたブラックバスブームのようなものが訪れない限りは衰退する傾向にあります。

現在釣り業界のヘビーユーザーは割と高齢の方が多く、この方々が引退してしまうとがっつり釣り人口が減ることになります。

近年手軽にできるライトゲームなどが徐々に浸透中ですがそもそも若い人間が少ない時代ですので難しいところではあるでしょう。

 

あと問題は釣りという行為がとっつきにくいということもあります。

初めて釣りをするになどうしたら良いかなどなど結構明確なガイドラインがない業界。

さらに後押しするかのようにサービス精神がない業界としても有名です。

釣り船とかそうですよね。慣れた釣り人からすると何も気になりませんが、初めて釣りをする人には「何だこいつは?」と思うことも多いでしょう。

 

 

結論、タイトルほど暗い未来ではありません。

釣り人にとってはそこまで関係ない問題かも?

ただしこれだけは言えます。

近い将来、メーカーが破綻することが予想されます。

生き残るにはどうしたら良いんでしょうか。暇なときに考えてたりもしますが思いつきません。

むしろ思い浮かんだら私がメーカー立ち上げますよ笑