釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

横浜・三浦と神奈川を中心に旬の釣り情報をご紹介!磯釣り、青物、シーバスや釣り製品のことならお任せ!

釣り人口が減る中で今後の釣り業界の戦略について考える

スポンサーリンク

1990年代

釣り業界は非常に賑わっていました。

当時私もブームに乗ってバス釣りを始めたのを覚えています。

 

何故バス釣りがブームだったのか。

記録としては色々あるでしょうが当時キッズだった私の記憶だと

釣りがかっこよく見えた

 

これです。

漫画やアニメをやっていたこともありますし、当時は村田基さんがミラクルジムとして活躍していて憧れたものです。

 

公園や広場でやサッカー、キャッチボールをする人の中でバケツを持ってきてラインにナス型錘をつけてキャスト練習しているキッズも多く見られました。

 

ですが今は・・・いませんよね?

そもそも釣り人口が減っているのです。

 

さらに釣りの最優良顧客は60歳前後になっており、いかに若い人が釣りをしないかがわかります。

車離れと一緒で釣り離れも深刻なんです。

 

さぁ、そんな釣り業界の今後はどうなるのか。

元企業戦略コンサルタントの私が考えてみようと思います。

 

釣り人口が減る中で今後の釣り業界の戦略について考える

今後釣り人口はさらに低下していくことが考えられます。

現在釣りに対してお金を使ってくれているのは比較的高齢の方になります。

例えばお金がかかる釣りである船。

 

船に乗っている人の大半は60歳前後でしょう。

もちろん釣りによって異なるところはあると思います。

 

ほかには餌代とか道具代がかかるフカセ釣り。

磯を見回して若い人で賑わっているでしょうか。

そんなことはないですね。

イシダイも同様です。

 

いわゆる団塊の世代が釣り業界を支えてるとも言えるのです。

 

そのメイン顧客である世代が当然ですが近い将来、いなくなってしまいます。

そうなると誰がこの業界を支えるのでしょうか。

 

未来を育てるといった視点で見れば今後必要なターゲットは若い層。

例えお金に余裕がなくても釣りをする人が増えれば支えになります。

 

先ほど書いたお金がかかる釣りの反対。

安くできる手軽な釣りは若者に人気です。

 

例えばシーバスをはじめとするルアーゲーム。

これらは道具さえあればできますし、毎回餌を買わなくていいのでいつでも気軽にコストを抑えて釣りをすることができます。

アジング、メバリング、ハゼクランク

どれにしてもブラックバスを狙うよりは広いフィールドで釣りをすることが可能です。

海のある県、隣接する県であれば釣り場に簡単に足を運ぶことができる。

 

ブラックバスより人口を増やしやすい釣りジャンルです。

これは今後メインになっていくと考えてもいいでしょう。

 

釣りガールは的外れ?

 

f:id:kyoya7zon:20191003141802j:plain

以前山ガールは流行りました。

山ガールはファッションが可愛いということで女性のなかでブームとなりました。

 

釣りガールというジャンルも作られましたが結果はどうでしょうか?

女性に浸透せず、既存釣り人の中堅層に人気が出ました。

当然新規数が大幅に伸びることもなく、釣りガールは釣り人からファンを獲得するに止まってしまったのです。

 

とはいえマイナス効果ではないので問題ではないといえます。

 

ですが先ほども書いたように釣り人口が減る中で新規顧客、新規ユーザーを獲得しなければなりません。

 

獲得したいのは

若年層

女性

を中心に広げていくのが理想。

というか現時点でそのターゲットが獲得できていないのでこれはある意味ブルーオシャンであるといえます。

 

釣りガールは中年世代を中心に盛り上がっておりなかなか若年層や女性層まで届いておりません。

このようなポジションが確定しつつあるので今後釣りガールが新しいターゲットを狙い撃つのは厳しいかと思います。

 

批判する意味ではありませんがビキニアングラーという方を目にしました。

色々な反応を拝見させていただいたのですが若年層はどちらかといえば否定的なコメントをしているのが印象的でした。

 

このように釣りガールという存在、取り扱いが非常に難しく、下手をすると若年層を取り逃がす可能性もあるということです。

 

かっこいいプロアングラーが必要

若年層の男性を取り込みたい。

今後年齢が上がるにつれて1人あたりの出資量は増えると考えられます。

 

若い人材を育てろ。

どの業界にも共通して言えることです。

 

では若年層を拾うにはどうすればいいのか。

あなたが思いついたものがあれば是非お聞かせください。

 

SNSでご意見をお待ちしております。

 

考え方は色々あるとは思いますがまずは1990年代を例にしてみましょう。

 

キッズが思っていたのは

釣り人=かっこいい

です。

 

憧れだったんです。

これは他のものと共通します。

 

バンドです。

ギターが弾けるとかっこいいというのは10代で思い浮かびます。

さらに下心を書けば

ギターが弾ける=モテる

と思っているのです。(思ってました)

 

釣り業界もまずはこのイメージが大事なのではないでしょうか。

釣りはかっこいい=モテる

 

このイメージ戦略でいくとして現在足りないものは何か。

 

厳しい指摘をすると現在の釣り業界には圧倒的なオーラーを放つ若いかっこいい人がいないです。

例えば高校生、大学生くらいでかっこよくなりたいなと思ったら古いですけどメンズナックルを読んでギャル男になった。

これは憧れとお手本ですよね。

余談ですが私はモデルをやらせてもらってました。

 

同性で近い年齢のお手本というのは憧れやすいものです。

先輩がかっこよく見えるみたいな。

 

まずはこのモデルを作るところから始めなければいけません。

結局釣り始めようかなと思っていろんなプロを動画で見たとしても・・・

 

そう動画で簡単に調べられる、勉強できる時代ですからチャンスですよね。

 

いろんな動画を見ても自分より年齢が相当離れている。

収入や生活的にも若いから余裕がない。

自分が釣りをするイメージがわかない。

 

この年齢差、温度差を埋めなければなりません。

 

若年層をターゲットにするならば

・若い

・かっこいい

 

こんなイメージでモデルを作るのが1つの手だと思いました。

 

親子の思い出では少し弱い

親子で釣りに行く機会が増えれば、釣りの英才教育になるかも。

 

確かにやらないよりは教えてる方が可能性があります。

でも100%大人になって釣りをするとは限らないので釣り人口を増やす主政策にはならないのです。

 

というのも特に男は反抗期があったりして親を否定します。

これが全てではありませんが釣りは思い出で終わることもよくあるのです。

 

さらに釣りは思い出になっていると

釣り=父親がするもの

というイメージが着くのでなかなか若いうちに釣りをするに至りません。

 

確かに親子で釣りをするの重要ですし、それをサポートするイベントも大切です。

ただ全てのお子さんが釣り人になるとは限らず、どちらかというとネガティブなイメージを抱く可能性も少なくないということです。

 

イメージ戦略の改革

若年層を対象にした趣味のアンケートでは

・ゴルフ

・釣り

に関しては大人の趣味、中年になってから、金がかかるといったイメージが最も多かったそうです。

 

このようなイメージがすでに着いてしまっているので根底から考え直す必要があります。

 

私は以前、プロミュージシャンでした(何個肩書きがあるんだよ)

これのきっかけとしては

・楽器が弾けるとモテると思っていた

・ラルクがかっこよかった

 

という要素が合わさったからです。

モテる×憧れ=最強

です。

 

この二つが合わさった時に私は親に懇願してベースを買ってもらいました。

(ベースは弦が少ないから簡単だと思ったため)

 

アクションを起こさせるには1つの要素では足らず2つ以上の掛け合わせが力を生みます。

 

若年層を釣りに取り込むためには

・モテると思わせる

・かっこいい

・楽しそう

などなど色々掛け合わせることです。

 

これは芸能事務所の手法ですが芸能人に憧れてスクールに入所させるための戦略。

・芸能人になりたい

・他の芸能人と会いたい

・もしかしたら他の芸能人と付き合ったり結婚できるかも

 

 

このように本音と建前が折り重なっています。

要はこれらは弱みになるわけです。

 

その弱み悩みを解消してくれる存在。

それが芸能事務所になるわけで、結果が出ようが出まいが搾取されることになるのです。

 

詐欺でもたまに聞きますよね。

レッスン料が高い。

なかなかデビューさせてもらえない。

 

これらは弱みに付け込んだ手法だから詐欺が成功するのです。

 

ちょっとどす黒い話になってしまいましたがこのようにきっかけや要素を掛け合わせることで取り込むことができるのです。

 

長くなってしまったので一旦この辺で締めさせてもらいます。

また機会がありましたら色々考察して行きたいと思います!