釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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釣りにおいてなぜ潮目が釣れると言われているのか

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今回は潮目について解説しようと思います。

 

海釣りにおいて潮目は非常に重要と言われています。

 

なぜそこまで重要なのか。

どうして釣れるのか。

 

そもそもなぜ発生するのか、という点で解説していきます。

 

釣りにおいてなぜ潮目が釣れると言われているのか

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潮目は目視する事ができるポイント。

 

ブレイク、根や瀬などは見ることはできない事が多いですが潮目は見ればはっきりとわかります。

 

 

潮目は出現しやすい場所というのもありますが、基本的にはどこにでも発生します。

なので釣れるポイントである潮目は移動するため、人気の釣り座のように先着順で勝ち取らないといけないというわけではありません。

 

潮目ができたら、または近寄ってきたらとりあえずルアーを入れてみましょう。

 

 

潮目は釣れるポイントではありますが、ナブラほどの期待度ではないと思ってください。

 

潮目、潮境とは

潮目とは異なる潮がぶつかったときに生じるものです。

 

潮というか水の塊、水塊というものがぶつかった時に生じます。

物体と物体を擦ったら出る摩擦熱みたいな感じです。

 

 

 

異なる水の塊、潮というのはいろいろな要素があります。

例えば水温が異なるAとB

有酸素量の異なるAとB

プランクトンの密度が違うAとB

塩分濃度が違うAとB

濁りが違うAとB

 

 

といった感じでいろいろな組み合わせで潮目は発生します。

 

 

異なる水塊がぶつかったところが潮目。

 

 

どこでも発生しやすい潮目ですが、強いていうならどういったところが発生しやすいか、一部をご紹介します。

 

 

例えば岸の近く。

サーフの場合、基本的には波が打ち寄せてきます。

 

そしてその波、水は引き波として沖に戻っていきます。

 

この時に波として迫ってくる方Aと引いて沖に戻っていく方B

これがぶつかると潮目になります。

 

元々は同じ水ですが砂浜に打ち上がったことでそこに濁りを回収したり、日光や外気温の影響を受けて沖の水塊と温度が変わるので性質の異なるAとBになります。

 

 

もっと大きなものですと湾内の水と外洋の水がぶつかる時にはさらに大きな潮目になります。

 

湾内の水は河川からの水、生活排水

外洋とは違い水が循環しないので悪く言えば汚い水

 

それと外洋のフレッシュな水がぶつかって潮目となります。

 

これは河口も同じ事です。

 

 

と、潮目はかなり簡単に発生する、というのがお分かりいただけましたでしょうか。

 

潮目には魚にとっていい条件が集まる

潮目に魚が集まるのは魚にとっていい条件が多くあるためです。

 

例えばプランクトン。

潮目にはプランクトンが集まり、それを食べに小魚が集まりという連鎖が起こります。

 

 

ブランクトンというのはほぼ遊泳力を持たないので流れに身を任せています。

 

Aの中で流れに身を任せているプランクトン。

Bの中で流れに身を任せているプランクトン。

 

これが集まる潮目ですからA単体より2倍プランクトンが集まることになります。

 

 

 

 

他には酸素量が豊富と言う点があります。

 

海流同士がぶつかる、つまり摩擦を生じます。

海ではその摩擦が熱を持つことはありませんがサラシのように酸素を溜め、発散するところになります。

 

潮目は一種のサラシのようなものと言ってもいいでしょう。

 

 

魚は急激な変化を嫌います。

人間も同じですね、暖かくした部屋から寒い外へ出るのは嫌です。

 

そのように多少敏感度の差はありますが魚もこのような変化を嫌います。

 

 

Aの水塊からBとの潮目に接近した魚。

潮目にある程度餌があるのでそこにいる事が多いでしょう。

しかし簡単にBの水塊へ移動しません。

 

それは今までいたところと環境が異なるから。

 

そうなると潮目で体を慣れさせてから移動するか、悩んで潮目に滞在するか

など潮目には魚を引き留めておく要素があるのです。

 

 

釣れる要素だけでなく滞在させる要素もあるのが潮目。

 

 

 

釣りにおいての潮目のメリットは魚が浮いていて釣りやすいという点があります。

 

例え潮目だったとしても海底50m下とかでは釣りにくいと感じるでしょう。

しかし潮目はもちろんボトム方向にもチャンスはありますが魚が浮きやすくなります。

 

 

AとBが衝突した時に海水の動きはどうなるでしょう。

 

海底方向はほぼ動かない、水の逃げ場が少ない。

しかし水面では海底のように硬いものではなく大気です。

 

なので多少の水の逃げ場があります。

 

潮目において海底と水面、どちらに海流が発生するか

と言われると水面側の方が強くなるとされています。

 

こういったこともあり、潮目には海底にあったごみも浮いていたりします。

 

 

また潮目は潮止まりでも発生します。

それは先ほど説明したように潮が動いているかどうか、ではなく水質の違いによるものだからです。

 

ただ潮止まりだと潮目が移動しなくなることもあります。

 

潮目の基本はダウンクロス

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潮目に限ったことではありませんが流れに対し、どう仕掛け、ルアーを通すかは非常に重要です。

潮目によって多少性質は異なりますが基本的には潮目の中はどちらかに流れています。

時には川のように激流の場合もあります。

 

魚は流れに対して逆行して泳ぐ性質があります。

川魚を見るとわかるように流れに逆らい、上流に向かって泳いでいます。

これは海も例外ではありません。

 

魚は向かってくるものに対しては反応が悪いです。

これは相対速度も関係しているでしょう。

 

基本的には目の前にバックしてくるものや追い越すものに反応します。

なので流れに逆らったように通した方がヒット率が大幅に向上します。

 

ルアーであれば巻き抵抗が強い方がダウン、ダウンクロスになります。

 

もちろん必ずしもそう言うわけでもありません。

アップクロスからのドリフトという手もあります。

 

潮目が必ず釣れるわけではない

今回は潮目の仕組みと魅力について解説しました。

 

しかし潮目があるからと言って必ず釣れるわけではありません。

サラシや根周り、流れのよれ、ナブラなどに比べて潮目は圧倒的に広大です。

 

広大なところ全体に魚がいるとは限らないのです。

 

ですが何もないよりはいいのも事実。

 

 

 

それではいい釣りライフを!