今回のテーマは潮。
釣りをする上で潮は非常に重要であり、天気と同レベル、いやそれ以上に重要な要素ではないでしょうか。
とくに今の時期、釣り以外でも潮干狩りシーズンでタイドグラフをみる機会が増えると思います。
潮の満ち引きが釣りにどのような影響をもたらすのか。
どのように潮を考えればいいのかを簡単に解説していきたいと思います。
釣りと潮の関係
潮は月の引力の影響で日々変化しています。
これらの周期があるおかげで海の環境が入れ替わり、魚の活性や発育に影響を与えています。
釣りにおいて潮はどのような関係を持つでしょうか。
潮は動いているほうがいい?止まっているほうがいい?
どっちだと思いますか?
正解はどっちも良いしどっちも悪い。
ケースバイケースということになります。
また一般的に大潮の日が良さそうにも思えますよね。
実際のところはどうでしょうか。
一番多い回答としては大潮後の中潮がいい、という声が多いです。
そのほかにも上げ3分や下げ7分が良いとも言われています。
これらは簡単に言うと潮が一番動くタイミングです。小潮長潮より大潮のほうが動きがはやくなります。
さてここまで例を挙げてみると結局潮は動いているほうがいいのか、悪いのかどっちなんだ!というところに行き着くでしょう。
次はそれぞれの潮について書いていきたいと思います。
大潮と小潮の比較
大潮はもっとも潮が動く日です。
潮位も高くなり、干潮はものすごく下がります。
満潮時は普段釣りにならないようなシャローエリアにも魚が入ってきたりするチャンスタイムでもあります。
その逆に干潮は相当下がるため、いつもより前に出ることができるのでこちらもチャンスといえるでしょう。
ただし、干満の差が激しいので潮位を常に意識していないとあっというまに水没したりする可能性があります。
つまり干満の差を利用した釣り座でのチャンスタイムは少ないといえます。
小潮、長潮は潮もそこまで動かず、潮位もある程度一定になるため、同じ釣り座で釣りを続けることが可能です。
潮があまり動かない、ということはうまくすれば魚は溜まるし、コマセも溜まって結果的にいい思いをする可能性があります。
大潮などではガンガン流れてしまって魚の移動範囲もひろくなるので時合を逃すと釣れなくなったりします。
干潮満潮潮止まりは
一日に4回、干潮、満潮と潮止まりを迎えます。
一般的には潮止まりは釣れないというイメージがありますがそうでもありません。
先ほども書きましたが潮が止まっているところに魚が溜まっていれば時合になることが多いです。
たとえばヒラスズキは比較的潮止まりに時合が来るケースが多いです。
というのも潮止まり付近でベイトが溜まるであろうポイントを予測して狙い打つのでヒット率が高くなります。
そのほかにもコマセを使った釣りでは潮止まりの時間でパタパタ釣れるようになることもあります。
もちろんその逆もしかり、まったく釣れない時もあります。
基本的には潮が動いているほうが魚の活性は高くなるので潮止まりで釣れるというのはそのポイント特有の要素があると考えたほうが良いでしょう。
釣れない潮止まり時にやっておくことがいくつかあります。
・昼寝
これは潮が動き始めてからの釣りの集中力を高めるためです。
昼寝は極端ですが適度な休憩を取るといいかもしれません。
・コマセを撒いて下準備
潮止まり時にコマセを撒いておくとそのポイントにコマセが溜まります。
そして潮が動き出したらそのコマセが拡散され、魚が集まりやすくなります。
クロダイ釣りに有効なポイント釣法などは非常に有効で海底にコマセを溜めておきそこに魚を寄せポイントを形成する釣りです。
結局いつがいいのか
潮が動く、止まる、干満差が激しいなどなど色々な状態でどういった反応になるかを解説しました。
はっきり言えば我々は魚ではないので魚の気持ちを予想するしかありません。
あくまで想像なのです。
ということは結果的にいつがいいのか。
それは自分自身が釣りやすく、魚に良いとされる条件を満たすときになります。
つまり中潮が一番良いといわれる理由です。
潮も適度に動き、大潮に比べて干満差が激しくないので釣りやすいのです。
釣り座選びも比較的容易です。中潮であれば割りとどこでも干潮でも、満潮でも釣りになります。
ですがこれにも例外があります。
冬場は経験上ですがあまり潮が動かない日やポイントのほうが釣れるように思えます。
人間で言うところの潮は風当たりのようなものではないかと考えてます。
冬場に潮が流れれば寒い、例外として黒潮の暖流も考えられますが。
なので冬場はちょっとした小場所なんかを選ぶといい思いをすることがあります。
色々書いてきましたが、実際のところは自分の経験が一番信頼できます。
釣りごとに細かくデータとしてまとめていけば何らかの結果がついてくるのではないでしょうか。
潮というのは海にとって魚にとってかなり大きな要素です。
これを把握できれば最強でしょう。