本日午前8時ごろ。
三浦半島にある磯、劔崎で2人で釣りをしていたところ一人がいなくなり、海に流されたとの通報がありました。
現在も捜索は続いています。
なおフローティングベストは未着用だったとのこと。
三浦半島は現在、台風のうねりが入っており、波高2m前後の日が続いております。
波高2mはどんなものか、というと磯ではほぼほぼ先端には立てません。
さらに台風のうねりは風波とは違い一発一発パワーがあるものです。
当然そんな波で足元救われただけでも耐えることはできません。
台風のうねり
三浦・高磯のウネリ具合。映像だと分かりにくいかもですが、風が無いので【荒れ感】が薄いのも厄介。「無理だ」と思う人は無理しないようお願いします。ただ「法的なことでしか判断出来ない人」は、罰則など一切ございませんので安心して釣り出来ますよ(笑) pic.twitter.com/EJWCYMI79b
— 永島 規史 (@norifuminagash1) August 10, 2019
ツイートの通り、強い波が比較的短い間隔で押し寄せている朝でした。
この高磯も劔崎同様に足場が低く、波が這い上がって来やすい磯です。
台風前は釣れる
という話がありますがこれに関しては波の当たらない、いわゆる風裏ポイントに魚が避難してくるから釣れる、という理屈です。
確かにサラシが出て釣れそうですけどヒラスズキの場合は波の当たるところにはつきません。
台風のようにパワーのある波では魚が居つけないのです。
磯に行ったら先端に行きたくなる気持ちはわからなくもないですが波が強い時にはリスクばかりがあると思います。
劔崎・剣崎とは
三浦半島の中で東京湾、相模湾に突き出した東端の磯。
潮通しがいいことで知られ、大アジなどカゴ釣りも盛んです。
しかし北風によるうねり、南からのうねりに弱い。
三浦の磯の中で一番波風の影響を受ける磯とも言えます。
三浦の磯の特徴
剣崎だけでなく三浦の磯
高磯
ヌスットガリ
城ヶ島
はとにかく磯が低く、傾斜になっているので波が這い上がりやすい磯です。
ちょっとした波でもすぐ足元まで波が上がってくるので時化の日は釣りにならないことで知られている・・・のは常連だけかもしれません。
三浦の磯で釣りをする時に気をつけたいのは潮位と波。
波は2mくらいだとほぼやるところがない。
限られると思った方がいいでしょう。
満潮になれば水没するところも多いです。
ヌスットガリなんて前から後ろから横から波が磯を伝って川のようになります。
こんな感じになると荷物もさらわれますし人間も立って要られません。
無理をしない装備はしっかり
釣りに行くのに命を晒してはいけません。
最近、磯でスパイクシューズも履かない、フローティングベストもつけない人が目につきますが本当にやめましょう。
ロッドがないと釣りができない。
フローティングベストがないと釣りができないと思ってください。
今回の件はそんな問題が上がっている矢先の事故です。
無事であることを願いつつ、今後釣りをされる方、注意するよう心がけましょう。
釣りは娯楽
命を落とすものではありません。
とは言え魚と命のやり取りをするわけです。
心構え一つで誇れる釣り人になれると思います。