2020年秋に発売されたシマノ ヴァンフォード。
ストラディックCI4+の後継機にあたります。
約1ヶ月、いろいろなものに使ってみました。
ショアでの釣りはもちろんのこと、オフショアの青物狙いのジギングでも使用し、リールの堅牢性(丈夫さ)を確認。
前作ストラディックCI4+と比較してみると大幅な進化を遂げたヴァンフォード。
2万円代で買える中堅スペックのリールですがその使い心地や性能はハイエンドクラス。
今回は使用した率直な感想を書こうと思います。
- 【インプレ】スーパーライトジギングにも使えるヴァンフォード3000MHG
- ラインナップ
- 超軽量がもたらす高感度
- 超軽量のデメリット
- 巻き心地
- 対ヒラメ サーフでの使用
- 対ヒラスズキ
- 対青物
- 対根魚
- まとめ
【インプレ】スーパーライトジギングにも使えるヴァンフォード3000MHG
今回は3000MHGのインプレになります。
とはいえ全機種で共通しているところもあるので参考になるかと思います。
まずはヴァンフォードのラインナップ。
ラインナップ
品番 ギア比
- 実用ドラグ力
- 最大ドラグ力
(kg)自重(g) スプール寸法
(径mm/ストロークmm)
- ナイロン糸巻量(lb-m)
- フロロ糸巻量(lb-m)
- PE糸巻量(号-m)
最大
巻上長
(cm/
ハンドル
1回転)ハンドル長
(mm)ベアリング数
BB/
ローラー本体価格(円) 商品コード C2000S 5.1
- 2.0
- 3.0
150 43/13.5
- 3-125、4-100、5-75
- 3-110、4-85、5-65
- 0.6-150、0.8-110、1-80
69 40 7/1 30,000 04201 9 C2000SHG 6.1
- 2.0
- 3.0
150 43/13.5
- 3-125、4-100、5-75
- 3-110、4-85、5-65
- 0.6-150、0.8-110、1-80
82 45 7/1 30,000 04202 6 C2500SHG 6
- 2.0
- 3.0
160 43/13.5
- 5-110、6-95、8-70
- 4-130、5-100、6-80
- 0.6-200、0.8-150、1-120
81 50 7/1 30,500 04203 3 2500S 5.3
- 2.5
- 4.0
175 47/17
- 5-110、6-95、8-70
- 4-130、5-100、6-80
- 0.6-200、0.8-150、1-120
78 50 7/1 31,000 04204 0 2500SHG 6
- 2.5
- 4.0
175 47/17
- 5-110、6-95、8-70
- 4-130、5-100、6-80
- 0.6-200、0.8-150、1-120
89 55 7/1 31,000 04205 7 C3000 5.3
- 3.5
- 9.0
180 47/17
- ナイロン(号-m)2.5-180、3-150、4-100
- フロロ(号-m)2.5-160、3-130、4-100
- 1-400、1.5-270、2-200
78 50 7/1 31,000 04206 4 C3000SDH 5.3
- 3.5
- 9.0
180 47/17
- 5-110、6-95、8-70
- 4-130、5-100、6-80
- 0.6-200、0.8-150、1-120
78 45 9/1 33,000 04207 1 C3000HG 6
- 3.5
- 9.0
180 47/17
- ナイロン(号-m)2.5-180、3-150、4-100
- フロロ(号-m)2.5-160、3-130、4-100
- 1-400、1.5-270、2-200
89 55 7/1 31,000 04208 8 C3000XG 6.4
- 3.5
- 9.0
180 47/17
- ナイロン(号-m)2.5-180、3-150、4-100
- フロロ(号-m)2.5-160、3-130、4-100
- 1-400、1.5-270、2-200
94 55 7/1 31,000 04209 5 3000MHG 5.8
- 3.5
- 9.0
200 47/17
- 8-130、10-110、12-85
- 8-110、10-90、12-80
- 1-190、1.2-150、1.5-120
86 55 7/1 32,000 04210 1 4000 5.3
- 6.0
- 11.0
215 52/19
- ナイロン(号-m)3.5-170、4-150、5-125
- フロロ(号-m)3-190、4-145、5-115
- 1-490、1.5-320、2-240
87 55 7/1 33,000 04211 8 4000MHG 5.8
- 6.0
- 11.0
220 52/19
- ナイロン(号-m)2.5-160、3-120、4-90
- フロロ(号-m)3-110、4-90、5-65
- 1.2-250、1.5-200、2-150
95 55 7/1 33,000 04212 5 4000XG 6.2
- 6.0
- 11.0
215 52/19
- ナイロン(号-m)3.5-170、4-150、5-125
- フロロ(号-m)3-190、4-145、5-115
- 1-490、1.5-320、2-240
101 57 7/1 33,000 04213 2 C5000XG 6.2
- 6.0
- 11.0
220 52/19
- ナイロン(号-m)4-190、5-150、6-125
- フロロ(号-m)4-170、5-135、6-115
- 1.5-400、2-300、3-200
101 57 7/1 34,000 04214 9 ※XG=エキストラハイギア仕様、HG=ハイギア仕様、S=シャロースプール仕様、M=ミディアムディープスプール仕様、DH=ダブルハンドル仕様、C=コンパクトボディの意味です。
※ストッパーの切替機構はありません。
超軽量がもたらす高感度
ストラディックCI4+同様ヴァンフォードは超軽量です。
例えばツインパワーXDと比較してみると
4000番だと
ヴァンフォード 215g
ツインパワーXD 290g
この軽さ、数字だとそんなでもないように見えますが実際使ってみると体感できると思います。
軽いタックルは長い時間の釣行で疲れにくいと言ったメリットもあります。
また軽いとそれだけ感度も向上します。
魚からのアタリだけでなく着底や潮の流れもしっかり手に伝わってきます。
これはCI4によるもの。
ロッドとの組み合わせでリールシートがCI4のものと使うと超高感度になります。
超軽量のデメリット
軽いとメリットもたくさんありますがデメリットも存在します。
軽いリールはロッドを選びます。
重いロッドに軽量のリールを装着するとタックルバランスが悪くなります。
先重りと言った現象です。
当然このような状態では扱いにくく、手首への負担も大きくなります。
私の手持ちですとエクスセンスS1100MHにヴァンフォードは合いません。
ツインパワーXDの方がバランスはいいです。
ストラディックCI4+と同様に軽量リールには軽量ロッドがおすすめです。
同じシマノですとディアルーナがぴったり。
私的には
ディアルーナ S100M
ヴァンフォード 3000MHG
の組み合わせは素晴らしい。
ディアルーナとヴァンフォード、合わせても5万円以下で買えます。
使い心地はハイエンドクラス。
保証します。
ディアルーナのインプレについてはこちら。
巻き心地
最近のリールは巻き心地が非常に滑らかです。
ギアという機構を使っているとは思えないほど。
特に最近のマイクロモジュールギアⅡはヌメっとした巻き心地。
その反面、巻き出しが重たい機種もあります。
今回も致し方ない点として巻き出しが重いと思ってました。
20ツインパワー
19ストラディック
は巻き出しが若干重いです。
しかしヴァンフォードは軽い。
CI4+の後継機と言った感じです。
ストラディックCI4+と比較するとやっぱりヌメっとした感触にはなっています。
最初は違和感というか手に馴染んでいませんでしたが2回くらい使ってから、あ!いいなと思っています。
対ヒラメ サーフでの使用
サーフの釣りにおいて感度は必須です。
着底や潮の流れ、ボトムの形状を把握するには手元に伝わる振動のみ。
これらを把握しているのとしていないのでは圧倒的に差があります。
超軽量での高感度。
これはサーフ、いや全ての釣りに必要な要素です。
またヒラメのあたりは繊細です。
活性が高い時はいいとして、渋い時にはわずかなアタリしか出ません。
そのアタリが根に当たったのか、魚なのか。
明確に違う感触が手に伝わる必要があるでしょう。
この点においてヴァンフォードは非常に優れていると感じます。
余談ですがヒラスズキや青物は一度ルアーに触れるとその後食ってきません。
ですがヒラメ、マゴチ、太刀魚は何回もアタックしてくると言われます。
アタリがあるかどうかはポイント選びにも重要な要素です。
対ヒラスズキ
ヒラスズキに関してもサーフと近いところがあります。
ヒラスズキを釣る上で重要なのはサラシの中でルアーを泳がせつつ、留まらせる。
サラシの中にルアーを入れても飛び出してしまったり、ルアーが泳いでなければ意味がありません。
ルアーが泳いでいるかどうか、これも手元に伝わる感触が全て。(目視できる場合もあります)
また微妙な状況も知る必要があります。
例えばウォブリング系のルアーでしたら過度なウォブリングだとサラシから飛び出したり荒れ狂いすぎて魚が寄ってこなかったりします。
これを高感度なタックルを使用すれば現在どの程度の泳ぎ方をしているのか、が鮮明に手に伝わります。
アタリに関してもヒラメ同様、魚なのか根なのか。
仮にも根だった場合は対処しなければ根がかりしたり、トレースコースが間違っているということもありえます。
対青物
青物でリール に求められるのは耐久力。
とにかくパワーがすごい青物。
リールの剛性、堅牢性がなければリールが簡単に壊れます。
予兆としてはローター、ベールが歪み始めて折れます。
または変形してしまうでしょう。
軽量リールの欠点は弱いということ。
例えばベイトリール。
軽いリールはプラスチックのボディだったりします。
こう言ったリールだと大型の青物がヒットした場合、分解するんじゃないか!?ってくらいがたつきます。
その後ギアが壊れます。
スピニングも同様に大型青物がヒットするとがたつきます。
ストラディックCI4+では青物の時はちょっと心配になる。
ファイトしててリールがたわんでいて巻くたびにブルブルとしているのが分かります。
今回ヴァンフォードもそうか、と思いきやこの点は大幅に改善されたようです。
ショアでの青物、オフショアでもリールが悲鳴を上げることなくキャッチすることができました。
またジギングではファイトだけでなく重いジグをしゃくるのでリールへの負担は大きいですがヴァンフォードは問題ありません。
とはいえツインパワーXDやSWシリーズよりは劣ります。
大型手前までの青物であれば十分戦えるでしょう。
対根魚
根魚も着底の感度が重要です。
先ほどからずっと書いてしまっていますがボトムなどの感触の伝わり方は素晴らしいです。
すごい点で言うとフリーリグなど物が分かれている場合。
シンカーとワームは着底のタイミングがズレたりします。
なんと潮の流れとかきつくなければ超軽いワームの着底もわかります。
シンカーがトン、と言った感じで
ワームはポスと言った具合です。
これはすごいですよ!
ボトムを釣る時に問題になるのが糸ふけ。
ヒラスズキでも糸ふけが問題だったりします。
着底、着水からの糸ふけ回収。
ダメなリールだと糸ふけを巻き取るとしっかりスプールに巻きとれずクラッシュしたりします。
ヒラスズキではキャストミスで糸ふけを高速で回収。
根魚だとフリーフォール中のアタリで突然の合わせ、からの巻き上げが必要になることがあります。
ヴァンフォードは多少の糸ふけでもしっかり回収しスプールに納めてくれます。
ストレスフリーなリールです。
まとめ
ヴァンフォードは総合評価としてかなりいい。
完璧な物ではありません。
やはりハイエンドと比べれば多少なりとも劣るところがあります。
とはいえ2万円代でこのリールはすごいと思います。
19ストラディックとどっちを買うか。
数千円の違いです。
ヴァンフォードの方が圧倒的にいい。
でもタックルバランスもあるので軽量がいい場合にヴァンフォードと言った感じでしょうか。
あとはカラーですよね。
赤黒のリールっていうのはそうそうある物ではありませんので心に刺さる物がありました笑
ヴァンフォードのファーストインプレッションはこちら。
最初の印象とそんなに変わりません。