ヒラスズキとシーバス。
生態が異なるだけでなく食味もかなり変わってきます。
捕食しているものが違うので味が違うのは当然と言えば当然です。
ただヒラスズキを狙わない人によく聞かれるのはヒラスズキってどんな味?
ヒラスズキを釣る上で一番気になることかもしれません。
すごい努力をしてやっと手にしたヒラスズキ、それがそんなに美味しくなかったらショックでかくないですか?笑
安心してほしい、ヒラスズキは美味しいと断言します。
ヒラスズキの刺身はどんな味?
ヒラスズキはどんな味か。
逆にシーバス(スズキ)はどんな味でしょうか?
一言で言えばスズキの味、と言う回答が多いと思います。
そう、シーバスの味はスズキの味なんです。
他に例えようがないと思います。
メジナは鯛の味と言えますよね、一例として。
でもスズキはスズキです。
ではこれを踏まえてヒラスズキの味はスズキの味か。
違います。
ヒラスズキの味はどちらかと言うと、メジナやクロダイに近いものがあります。
磯魚と言う印象です。
またスズキと異なり身が全体的に引き締まってます。
見た目もメジナに似ています。
荒れる磯で泳げると言うことはかなりマッチョな魚ですよね。
それだけ身が引き締まっています。
またシーバスに比べて甘みや歯ごたえがあります。
個人的にはシーバスよりヒラスズキの方が捌きやすい印象です。
程よい弾力と甘みを兼ね揃えているヒラスズキ。
刺身で絶品ですがその他にもムニエルにしても最高です。
焼くことでふっくらとした、まるで蒸しあげたウナギのような食感になります。
ヒラスズキの身は比較的どんな料理でも合うでしょう。
ただ一匹しか釣れないと言うことも多く、釣れた際は刺身だけで終わることも結構多いです。
ヒラスズキの生態から味を知る
ヒラスズキの生態はまだまだ謎に包まれているところが多いです。
ざっくりわかっているのは普段は沖に生息し、時化たりするタイミングで接岸しベイトを捕食するそうです。
雑食な部分もありますがシーバスほど雑食ではなく、主に小魚や甲殻類を食べています。
沖や磯、回遊している小魚を捕食するので臭みが出ることもなく、精製された身になるわけです。
シーバスはベイトだけでなくバチやヘドロの中にいる甲殻類、貝を捕食するため居着きと呼ばれる個体は臭みを持って居ることがあります。
似たもので言えばクロダイなんかもその傾向があります。
ただクロダイ、メジナはポイントによっては稀に磯臭いとされる場合があります。
これはなぜか、と言うと海藻を食べることで臭くなると言われています。
釣り人が多く入っているようなポイントではコマセを主食とするため磯臭さと言うのは無くなります。
話を戻しますが基本的にはヒラスズキと言うのは身が磯臭い、ヘドロ臭くなる魚ではないことをお分りいただけたかと思います。
シーバス、クロダイは釣れた個体が臭わないか確認してから持ち帰らなくてはいけますが、ヒラスズキは安心して持ち替えます。
臭くない、とは言え魚ですのでそれなりの匂いは当然しますよ。
ここが面白くて魚としての匂いはシーバスと変わりません。
例えば青物は青臭いと言われますよね。
そんな感じでヒラスズキもシーバス臭いです笑
食べる時には気になりません。
ヒラスズキのおすすめ料理
まずは刺身。
これを食わずして何を食う、と言うところです。
特にはらみ部分がおすすめ。釣りたてはコリコリと固い食感ですが三日ほど冷蔵庫のパーシャルに入れておくと口当たりマイルドになります。
腹身は要するにトロですのでまずいはずがありません。
続いてはムニエル。
皮がついた身を塩胡椒を振って焼くだけ。
オリーブオイルで皮をカリッとするとさらに美味しいです。
先ほども書いたようにふっくらとした最高の白身魚です。
他にも色々考えられますが、あまり色々紹介するより要点を抑えて刺身とムニエルだけ紹介しました。
とにかく、素材の味がいいのでシンプルな料理でいただくのが一番いいと思います。
ヒラスズキの煮付けってあまり聞きませんがどうなんでしょうね。
スズキの煮付けも聞きませんね。
食べたことがある方、感想をコメントに書いてくれると嬉しいです!