釣れ然なるままに written by 小泉 貴久

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ナイロンとフロロカーボンの長所と短所を比較する

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今回はナイロンラインとフロロカーボンの違いについて書こうと思います。

最近ルアーに関してはPEラインが主流となりますが、それでもショックリーダーにフロロカーボン、またはナイロンラインを使用します。

 

道糸でもナイロン、フロロ

ショックリーダーでもナイロン、フロロ

 

とありどっちにすればいいか悩むことがあるのではないでしょうか。

 

値段もナイロンは安く、フロロは高い。

 

ではナイロンは節約向けの廉価版なのか?

 

決してそうゆうわけではありません。

ナイロンはナイロンの良さがあるのです。

 

では詳しく解説していきます。

 

ナイロンとフロロカーボンの長所と短所を比較する

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http://www.duel.co.jp/products/tb-carbon-shockleader

ナイロンとフロロカーボンは材質が異なります。

よって素材の持つ特性が大きく異なります。

 

簡単にいえば

ナイロン=柔らかい

フロロカーボン=硬い

 

というイメージです。

 

比重に関しても

ナイロン=軽い

フロロカーボン=重い

 

となります。

 

ナイロンラインのメリット

ナイロンライン最大のメリットは安いということ。

ナイロンラインは非常に安く、安いリールには最初からついていたりします。

 

安いので高い頻度でライン交換しても財布へのダメージが少なくなります。

 

柔らかいといった点でも非常に優秀です。

ラインが柔らかいので、例えばPEラインとの結束においてはフロロカーボンより強く結ぶことができます。

というのもナイロンは柔らかいので、PEラインがしっかり食い込んでくれるためです。

フロロカーボンは硬いのでPEラインがフロロカーボンに食い込みにくく、すっぽ抜けする可能性も。

 

柔らかさを活かすならヒット時の弾くのを防いでくれます。

PEラインとフロロカーボン。

硬い組み合わせで非常に感度が良いのですがカツンとしたあたりに合わせると負荷が急激にかかりすぎてバラすこともあります。

この点においては穂先の柔らかさなどで対応もできますがフロロカーボンのデメリットと言えるでしょう。

 

また柔らかいので巻き癖などがつきにくくなります。

リールにラインを巻き取っているとどうしてもその癖がつきやすくなります。

しかしナイロンは柔らかいという特徴から巻きグセがつきにくくなっています。

 

ナイロンラインのデメリット

ナイロンラインのデメリットも当然いくつかあります。

 

まずは擦れに弱い。

ナイロンやPEラインは擦れに弱く、あっという間に破断します。

ラインを擦る可能性のある場所・・・

根がきつい、磯などでは不向きとなります。

 

比重が軽いといった面でもデメリットになることがあります。

以下の図はラインの沈下を比較したものです。

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https://www.kanritsuriba.com/rule_line2/

 

このようにPEライン、ナイロンラインは浮かび上がりやすい性質があります。

沈める釣りであるならナイロンラインは一直線にならないので不利になります。

 

逆に浮かばせる釣り、ラインを浮かせないといけない状況ではナイロンラインの方が使いやすくなります。

 

例えばウキ釣り、フカセ釣りではウキまでの道糸は海面を漂ってくれる方が扱いやすくなります。

ここでフロロカーボンを使ってしまうと穂先からウキまでの間のラインが沈みますので浮きを制御しにくくなります。

ウキから下はそのまま餌を落とすのでフロロカーボンの方が有利になりますね。

 

そのほかにはナイロンラインはPEラインと同様に水を吸います。

水を吸うと要するにふやけた状態になるのでラインに張りがなくなったり、キャストしにくく、飛距離がでなくなったりします。

もちろん感度も低下します。

 

フロロカーボンのメリット

フロロカーボンのメリットは硬いというところ。

硬いというだけでいくつかのメリットが生まれます。

 

まずは感度が良くなる。

小さな変化も手元に伝わってきます。

例えばショートバイト、着底に関しても明確にわかるようになります。

 

硬さから根ズレにも強く、海藻や藻などの柔らかいものであればフロロカーボンで切ることができます。

これはナイロンでは伸びてしまってできません。

なのでボトムを狙う釣り、磯ではランディング時にかなり擦るのでフロロカーボンの方が安心です。

 

比重も重いため沈むのが早い。

特にフカセ釣りのような繊細な釣りではその威力を発揮します。

 

フロロカーボンのデメリット

フロロカーボンはナイロンに比べると高くなります。

これは仕方がないといえばそうなんですけど・・・

 

ほかには先ほども書いた通り、硬いので結束などの締め込みが難しいという点があります。

太いラインになればサルカンなどに結ぶのもかなりの力が必要になります。

また硬さから巻きグセなどもつきやすく、リールに納めておくだけでかなりよれたりします。

 

必然的にフロロカーボンを道糸として使用する場合は交換頻度が多くなってしまうのでコスト的には深刻ですね。

 

状況に応じた使い分け

ナイロンとフロロカーボンはどっちを使ったら良いのか。

理想としては要所にあった物を使うのが理想です。

 

ですがそう毎回コロコロ変えるのも大変です。

であるならナイロンとフロロカーボンの中間である

カーボナイロン

という素材があります。

 

これはナイロンとフロロカーボンの掛け合わせのような物で両者の中間点の性能を持っています。

硬すぎず柔らかすぎない。

 

これらな比較的安く買うこともできるのでオススメです。

私は多くの場合、このカーボナイロンのショックリーダーを使っています。

結束もしっかりできるし簡単には切れない。

感度も悪くない。

 

オススメです!